映画制作では
中抜き撮影が普通ですが
時代劇映画の立ち回りシーンは
唯一、中抜きが難しそうです
監督やスタッフの前で
殺陣師のターちゃんは
主演の俳優さんになって
からみの俳優Aちゃんに
「私に斬り掛かってきて…そこへ
Bちゃんがななめから…」と
立ち回りの振り付けをします
それを見ている監督と
撮影キャメラマンがOKを出せば
撮影が始まります
殺陣師のターちゃんの振り付けで
夕食後に撮影が始まって
夜中の2時、3時になってもなかなか
決着がつかないことがありました
森の石松(勝新太郎)の
持っている金(地方の親分から預かった香典)に
目を付けられます…
「都鳥」一家が待ち構える
焔魔堂に呼び出されだまし討ちにあう
壮絶な立ち回りのシーンは
徹夜撮りになりました