渡辺邦男監督のセット撮影は
朝8時~夕方5時のペースで
進んでいきますが…
野外の場面で夕景や
ナイトシーン(夜の場面)が必要なときは
陽の落ちた時間から撮影が始まります
撮影所の東オープンに
江戸時代の町並が作られています
忠臣蔵後編で夜の賑わいのシーンが
始まりました
鶴田浩二さん(岡野金右衛門)が
町民と小競り合いの場面でした
撮影が始まって中程、
めったに起こらないことですが
鶴田浩二さんのかつらが
飛んでしまいました
メイキャップをやり直すのには
時間がかかります
渡辺邦男監督は
「カット…OK…」
と叫んで
「芝居(鶴田浩二の演技)が良ければ…
かつらが飛んだことはわからない…」と
そのまま、何事も無かったように
渡辺邦男監督は続きのカットを
撮り進めました