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共通言語を持たない、持とうとしない人との……

2015-07-12 04:41:46 | ②一市民運動
国会中継を観ていると、これが共通言語を有している人の言葉かと哀しくなってくる。
どんな質問にも、安倍首相はパターン答弁しかしない。
まるで答弁例がいくつか録音してあって、この質問にはこれと選択しているだけのようだ。
かわす、ごまかす、はぐらかす。
黒を白と言い続ける。絶対に黒であることを認めない。

「私が黒ではないと言っている限り、黒は存在しないのです」
「すべての基準は私にあるのです」
「なんで解らないんですか。私が白と言っているんですよ」

といった言葉が聞こえてきそうだ。
最近は、もしかしたら本当に白にしか見えないのではないだろうか、いやそうではなく、
将来、黒がもたらすであろう危険性について、全く解っていないのでは
ないだろうかと思えてくる。

2015年6月19日のブログに、
●「SEALDs」は、毎週金曜日に【戦争法案に反対する国会前抗議行動】を
 しているそうです。

と書いたが、7月10日(金)の夜には、1万5千人が集まったという。
短期間にこれだけの人が集まるとは驚きだ。
彼らは自分の言葉で【思い】を語る。
「おかしい」「変だ」とみんなが思っていることを、代弁してくれる。
地に足の着いた言葉を使う。
言葉がきちんと伝わってくる。
将来を見据えて、想像力や判断力を駆使して話す。

短い言葉でもこれだけ伝わってくるのに、延延と言葉を続けても何も見えてこない虚しさ。
昨日、私が耳にした安倍首相の言葉、

「集団的自衛権があることで、むしろリスクは今より少なくなると思いますよ」
「いろいろと議論をして決める時は決める。これが民主主義の基本であります」
(7月15日の強行採決を前にして)

ちなみに安保関連法案についてのアンケートでは、
説明が十分・・・・10%
説明が不十分・・・85%

今国会での成立を望む・・・・29%
今国会での成立を望まない・・59%

共通言語を持たない、持とうとしない人と闘うにはどうしたらよいのか。
2015年6月15日のブログ「日本戦後史論2」で、白井聡さんの原発に対する
言葉を引用している。再度、載せます。

「国民のほとんどが脱原発派であるわけです。だけれども、
『どっちかといえば、やめた方いい』程度の意志で、やめられるはずがない。
 それがどうやらわかっていないところが、日本国民のだめなところです。
 国家がこれまであらゆる反対意見を踏み潰して推進してきた政策なんだから、
 これを政策転換させるのはとてつもなく大変なことで、
 『どっちかといったらやめた方がいいと思います』程度の意見というのは、
 事実上の推進と同じなんです」

反対運動が激しければ激しいほど、それを押し切って成立させることがおじい様(岸信介)に
近づくことになる、と考えている人との闘いは、【とてつもなく大変なこと】なのだ。
国民一人一人が覚悟した方がよいだろう。

追記1
2015年7月11日のTBS「報道特集」で、「自衛官の遺書」を特集している。
陸上自衛隊の精神教育の一環として、死生観の確立のため自衛官に遺書を書かせていた。
これは有事を意識したもので、上官の命令で書かせ、それを更衣ロッカーの定位置に貼らせた。
更にそれを、上官がチェックしたという。

法律の専門家は、次のように述べている。
「『有事』を意識させる方策で、いざという時の【殉死】の覚悟を持たせるのが目的。
 これは内心の自由が侵害される恐れがある」

「一つの論理で強制することは、価値観・思想・信条に対する侵害になると思う」

「殉死の覚悟と上官の命令については絶対服従であること ― これを何としても自衛隊員に確立
 させなければいけない ― という意図が感じられる」

※2015年7月11日の毎日新聞に「陸自北部方面隊:隊員に『遺書』指示 元隊員が証言」
 の記事が載っています。ブックマークに入れましたので、是非、お読みください。
(2015年7月14日 記)
 残念ながら削除されました。(2016年2月12日)

追記2
最近、TBS「NEWS23」を録画して観ている。
なかなかコンパクトに纏まっていて、歯切れがいい。
岸井さんの実直なコメントも信頼できる。
昨日(7月16日)は、寺島実郎さんが出演されていた。
安倍さんの軍事政策は、【冷戦時代の産物】だと仰っていた。
世界情勢は変わってきている。その自覚のないまま、アメリカに
ただただ隷属しようとする安倍さんを見ていると、痛々しくなってくる。
それ以上に、巻き込まれる国民はたまったものではない。

時代は変わってきているのだ。
いつまでもアメリカだけに頼っていれば安心、という時代ではないのだ。
世界情勢を考えて、日本はどう進んでいけばよいのかを国民一人一人が考え、
その上でアメリカとの関係を模索していく、今はそのいい機会だと寺島さんは仰っていた。

目先の損得だけで日本を動かされたのでは、たまったものではない。
1960年のおじい様の遺志を継ぐために政治を利用されたのでは、たまったものではない。
岸信介は自国の防衛ということを、安倍首相よりも考えていたはずだ。
もっと広い視野をもって、もっと世界情勢を勉強してください。
表面からだけでは見えない、何かが見えてくるはずです。

3・11直後に、寺島さんは「サンデーモーニング」によく出演されていた。
原発の必要性を強く訴える寺島さんを、私はあまりよくは思っていなかった。
ある時、原発についてこう述べていた。

「私は原発推進派ですが、それでも福島第一原発事故の収束も出来ていないのに、
 外国に原発を輸出することには反対です」

それ以来、世界の中での日本の立ち位置を語ってくれる寺島さんの出演が楽しみになった。
(2015年7月17日 記)


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2 コメント

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全くその通りです。 (ゴマメのばーば)
2015-07-12 07:46:46
おはようございます。
「どんな質問にも、安倍首相はパターン答弁しかしない。」
全くその通りです。
だから、聞くことにつかれてしまいます。
結局は数で押し通されるのかもしれませんが、微力でも声だけは上げ続けたい………そう思っています。
返信する
コメンをトありがとうございます (梅田 啓子)
2015-07-13 09:28:32
ゴマメのばーば 様

おはようございます。
いつもブログを拝読しております。
「そうなのよ!」と相槌を打ちながら読んでおります。
「怒り」を持続していくのは疲れます。
でも同じようなお考えの方がいらっしゃるのは、とても心強いです。

またこの度は、コメントを頂きまして感激しています。
安倍首相の答弁は言う前から内容が分かっているので、聞いているだけで消耗します。

結果がどうあれ、私もゴマメのばーば様のように、声を上げ続けていこうと思います。

急に暑くなりました。
どうぞお体にお気をつけくださいませ。
本当にありがとうございました。
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