今日のうた

思いつくままに書いています

015:衛(梅田啓子)

2015-03-04 10:15:09 | ⑥題詠blog2015
死してなお地球をめぐるライカ犬 無人の人工衛星に



※1985年公開のスウェーデン映画「マイ ライフ アズ ア ドッグ」より
 この映画の主人公12歳の少年イングマルは、12歳とは思えないくらい無邪気で、
 笑顔が愛くるしい。
 だが心に闇を抱えていて、寂しくなったり辛くなったりした時は、空を見あげてこう思う。
 「あのライカ犬より、僕の人生はまだましだ」

 ライカ犬は、ソ連の宇宙船スプートニク2号(1954~1957年)に積まれた
 メス犬のこと。
 わずかな水と空気しか与えられず、実験のため人間よりも早く宇宙船に乗せられたのだ。
 打ち上げ数時間後に、加熱とストレスで死んだというウワサや、打ち上げ10日後に
 毒入りの餌で安楽死させられたというウワサがある。

 イングマルのお父さんは南の海で行方不明に、お母さんは重い病にかかっている。
 お兄ちゃんはいじめてばかりいる。飼っていた犬も死んでしまう。
 そのうちお母さんが亡くなり、親戚の家に預けられる。
 おじさん一家やおばあちゃん、村の人たちとの何気ないエピソードがあったかい。
 ボクシングを通して、サガという美少女と出会う。
 サガは女であることを隠し、ボクシングを続けている。
 だが胸のふくらみが隠せなくなり、ボクシングをやめることになる。
 イングマルとサガとのふれあいは爽やかだ。
 サガのボーイッシュな美しさとともに、ずっと私の心に残っている。

 当時、6歳と7歳の娘をつれて映画館に行った。
 最初の場面からお兄ちゃんのいたずらが過ぎて、娘たちの教育上、
 このまま帰った方がよいのではないかと、やきもきしたものだ。
 娘たちは覚えているだろうか。




(画像はお借りしました)


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