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閣議決定

2014-06-14 09:08:39 | ②一市民運動
「特定秘密保護法」の時もそうだったが、国民の過半数以上が反対し、
国の将来を変えることになる法が、勝手にどんどん決められてゆく。

「集団的自衛権」の行使も、公明党の反対にもかかわらず決められてしまうのだろうか。
閣議決定さえすれば、国会は単なる数合わせの場に過ぎないのか。

国会とは、日本国憲法上、国権の最高機関で、かつ、国の唯一の立法機関とある。

今の日本は、
閣議とは、国権の最高機関で、かつ、国の唯一の立法機関になってはいまいか。

閣僚はもちろん、内閣総理大臣が任命する。
閣議は内閣総理大臣が主宰する。

第二次安倍政権になって、内閣総理大臣の持つ 【 力 】 を思い知った。
こんな 【 力 】 を持つ内閣総理大臣を、国民が直接選挙できないとは!

「集団的自衛権」の行使を閣議決定するのであれば、
閣議に参加するであろう閣僚の名前を列挙し、永久保存版にしたいと思う。


安倍晋三、麻生太郎、新藤義孝、谷垣禎一、岸田文雄、下村博文、田村憲久、林芳正、

茂木敏充、太田昭宏、石原伸晃、小野寺五典、菅義偉、根本匠、古屋圭司、山本一太、

森まさこ、甘利明、稲田朋美、加藤勝信、世耕弘成、杉田和博、横畠祐介

列挙されることが不本意な方もいらっしゃるとは思いますが、ご勘弁を。(敬称略)

*「集団的自衛権」の行使容認に尽力している高村正彦(自民党副総裁)や、
 石破茂(自民党幹事長)は、閣議には直接は参加しないのだろうか。


追記1
「限定的」とか、「おそれ」とか、「最大限」とか、「絶対に」とかの言葉が
 いかに曖昧なものかは、これまでの歴史が教えている。

追記2
安倍首相はなぜこうも、物事を拙速に決めようとするのか。
柳澤協二氏の『亡国の安保政策 安倍政権と「積極的平和主義」の罠』を読んで、納得した。
柳澤氏は2004年から2009年まで、小泉、安倍、福田、麻生政権で
内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)として、自衛隊イラク派遣など、
官邸の安全保障戦略の実施を支えてきた人です。
長くなるけど引用します。

 そこで、「安倍首相は何をしたいのか」という質問に戻れば、
 「やり残したことがある」から、首相になった安倍氏が「そうしたいから、する」という
 以外に、論理的整合性がとれる答えはない。
 それを「国際情勢の変化」によって説明しようとするから様々な矛盾が生じ、安倍政権の
 安保政策に抽象性・非論理性、あるいはもっと直截に言えば、一種の胡散臭さがつきまとう。

 そこで、次の問題は、安倍首相が「そうしたい」と思う理由は何か、ということになる。

 安倍首相は、2004年に出版された『この国を守る決意』の中で
 岡崎久彦氏(元駐タイ大使)と対談し、「自分の祖父・岸信介は、日米安保条約の双務性を
 高めるために六〇年安保改定を行った。それは、祖父の時代のぎりぎりの努力の結果」
 であるとした上で、次のように述べている。
「我々の世代には新たな責任がある。それは、日米安保条約を堂々たる双務性に
していくことだ」
「今の憲法解釈のもとでは、日本の自衛隊はアメリカが攻撃されたときに血を流す
 ことはない。そういう事態の可能性は極めて小さいが、それでは完全な
 イコールパートナーとは言えない」

 言い換えれば、アメリカと「血を流す」ことにおいて対等な「血の同盟」の構築であり、
 それによって、アメリカにも言いたいことが言える関係になる、ということである。
 それ自体、極めて抽象的であり、軍事的には非現実的だが、少なくとも、
 日本の安全や世界の平和といった政策目的とは
 別の論理から出てきた発想であることが分かる。

 血を流すということは、自衛隊員の命が失われることを意味している。
 私は、自ら生命の危険に身をさらすことのない立場の人間が、日本人である
 自衛隊員の命にかかわることを軽々に口にすることに怒りを禁じえない。
 だが、ここでは、安倍首相が双務性を高めることによって「完全なイコールパ-トナー」に
 なり、アメリカに何を言おうとしているのか、考えてみたい。
 それは、はたして自衛隊員の命を危険にさらしても言うべきことなのだろうか。

 結論から言えばそれは、歴史認識の見直し、すなわち東京裁判という戦勝国による
 一方的な断罪を受け入れた「自虐史観」の否定であり、ひいては、日本を破滅に導いた
 第二次大戦における敗戦の歴史のリセットであろう。それが今日の世界に通用するもの
 なのか、そして日本の安全保障上有益なことであるのか、が問われなければならない。

安倍首相の祖父である岸信介氏が、A級戦犯であったことを鑑みても、
この分析は大いに頷ける。
首相といえども個人的な思惑で、国が危険に曝されるようなことが絶対にあってはならない。
その他にも様々な矛盾が指摘されていて、難しいけど読み応えのある本です。
                            (2014年9月24日 記)

追記3
岸信介氏のことは、60年安保闘争の時の、新聞の諷刺画でしか知らない。(当時私は10歳)
安倍首相に影響を与えているということで調べたら、面白い記事があった。
ジャーナリスト田中良紹氏の「岸信介と安倍晋三はこれほど違う」
興味のある方は、私のブログの一番右下にあるブックマークの上から2つ目、「岸信介・・・」を
クリックして下さい。
今の政治家の一部が幼稚で薄っぺらに見えるのは、私が年を取ったからだけでは
ないと思うのだが。
                            (2014年9月29日 記)

追記4
限度数を超えましたので、追記3に書きました。
 ジャーナリスト田中良紹氏の「岸信介と安倍晋三はこれほど違う」
                 ↓
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20140315-00033588/

(2015年5月24日 記)
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