今日のうた

思いつくままに書いています

同じ人類なら 声を上げましょう

2018-10-07 06:16:24 | ②一市民運動
ノーベル平和賞に性暴力に取り組んできた二人が選ばれたことは、とても喜ばしいことです。
昨年選ばれた「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」といい、地道な活動を評価する
ノーベル委員会は、多くの人たちに勇気を与えたと思う。
10月5日の『NEWS23』では、受賞されたコンゴ民主共和国の医師
デニ・ムクウェゲさんが2016年10月に語った言葉を紹介していた。
引用させて頂きます。

同じ人類なら声を上げましょう。
 声を上げ犯罪を犯している人たちを糾弾しましょう。
 人間性にあふれる豊かな未来を求める
 声を上げましょう
」 (引用ここまで)

またムクウェゲさんは、2008年に次のように語っていた。(サンデーモーニングより)

地球上のあらゆる女性たちと同じように
 コンゴの女性も守ってもらう権利がある。
 この問題を放置するのは
 加担しているのと同じだ
」 (引用ここまで)

ナディア・ムラド・バセ・タハさんはイラクの少数宗教ヤジディ教の信者というだけで、
ISに連れ去られて性被害を受けた。
彼女を取材した人によると、以前は顔を隠しての取材だったという。
顔や名前を公表して性暴力を訴えることは、報復される危険性もあり、
また自分の過去と向き合うことでもあり、想像を絶する葛藤があったと思う。
ムラドさんの受賞理由は
性暴力の被害者でありながら、沈黙を拒否した」とうことです。
ムラドさんといい、伊藤詩織さんといい、彼女たちの勇気に
黙って見ているだけではいけないと思う。

①「(「時時刻刻)性暴力、根絶への決意 ムクウェゲさん、ムラドさん
   ノーベル賞
 10月6日 朝日新聞デジタル」  

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13711582.html

記事の一部を引用させて頂きます。

「(ムクウェゲさんは)自身も襲撃や脅迫を受けてきた。それでも支援を続けるのは
 『レイプを繰り返す戦闘員らの目的は、
  性的欲求を満たすためだけではない』との思いが強いためだ。
 戦闘員らは女性を恐怖で支配し、
 地域社会を破壊する戦術としてレイプを用いる。
 

 同国東部は、電子機器に使われるレアメタルの「タンタル」といった資源が豊富で、
 一部は武装勢力の資金源になっていると指摘される。ムクウェゲさんは
 『日本も(コンゴ民主共和国から)資源を輸入している。
  経済的な繁栄の裏に、レイプで人生を破壊された
  無数の女性たちがいることを知ってほしい』
と言う。

 ムラドさんは2016年9月、国連本部での演説で、各国代表にこう問いかけた。
 『首の切断、性奴隷、子どもへのレイプ。
  これらの行為に突き動かされないのであれば、
  いつ行動するのですか? 
  私たちにも生きる価値がある』


 紛争下での性暴力は古くて新しい問題だ。世界各地で繰り返し、
 その被害が訴えられてきた。

 時代をさかのぼれば、旧日本軍は慰安婦問題も含む
 性被害を招いた加害の歴史がある。
 一方で、旧満州(中国東北部)では、
 旧ソ連兵による日本人女性へのレイプも起きた。

 ここ30年近くをみても、旧ユーゴスラビアや
 アフリカなど激化した地域紛争で、
 性暴力がひとつの「戦術」として使われた例が相次いだ。

 どの紛争でも起こりうるからこそ、
 決して許されない戦争犯罪であり、
 国際法の重大な違反であることは、
 10年前の国連安保理決議などでも
 繰り返し指摘されてきたことだ。


 さらに今年は、性被害に声を上げ、被害者への連帯を示す
 『#MeToo運動』が世界的な広がりを見せた年でもある。

 過去の話としてではなく、いまの紛争地だけの問題でもない。
 多くの人々が性被害の深刻さを身近な問題として
 認識し始めたときだからこそ、
 ノーベル委員会が紛争下の性暴力に光を当てた今年は、
 国際社会の行動を促す好機だったと言える
」 (引用ここまで)


②「続く紛争、やまぬ性暴力 イラク、IS連行の3000人なお不明
  ノーベル平和賞
 10月6日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13711612.html

記事の一部を引用させて頂きます。

「ノーベル平和賞の選考を担うノルウェー・ノーベル委員会を率いた
 ライスアンデシェン委員長が5日、賞発表後に朝日新聞のインタビューに応じた。
 2人を選んだ理由として、
 『性暴力の被害者の苦しみを語ることで、
  一人の市民であっても平和に貢献する格段の努力が
  できると示したかった』
と語った。

 またライスアンデシェン氏は
 『私たちはISのような暴徒が少数派を
  絶滅させるために、いかに性暴力を組織的かつ
  計画的に使っているかを示したかった』
とも語った。

 一方で、性暴力の撲滅については
 【国際社会の努力は明らかに足りない】と述べた。
 こうした戦争犯罪が十分に調査されず、
 責任ある者が国内的にも国際的にも裁かれない現状に
 不満を示したものだ。
 被害者の体験が語られることで、
 加害者を罰することが可能になると話した。

 ライスアンデシェン氏は、旧日本軍の慰安婦問題にも触れ、
 『高齢になった韓国の女性たちが、
  勇気を出して何が起きたかを語った。
  彼女たちも性暴力の被害者だ』
と述べた」 (引用ここまで)


③「(社説)ノーベル平和賞 性暴力の撲滅へ行動を
  10月6日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13711428.html

記事の一部を引用させて頂きます。

「アフリカの性暴力は、必ずしも欲求を満たすためだけではなく、
 わざと感染症を広げたり、子供を産めなくさせたりするためでもあるという。

 【民族浄化】という、おぞましい言葉は近年広く使われる。
 90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦をはじめ、
 最近ではミャンマーの少数派ロヒンギャが集団で迫害され、
 多くの性被害がおきているとされる。

 『(各国の)経済的繁栄の裏には、
 人生を破壊されている無数の女性が
 いることを知ってほしい』。
 ムクウェゲさんはそう語ったことがある。
 中東やアフリカに資源を頼りながら、
 その地の人間の苦難に思いをはせない
 国際社会の視野の狭さを考えずにはいられない』

 (引用ここまで)

④「平和賞のムラドさん笑顔なき会見『国益の前に人道主義』
  10月9日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASLB91RWTLB9UHBI003.html

⑤「平和賞医師に単独取材『日本人もレイプとの闘い参加を』
 10月8日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASLB71T0SLB7UHBI002.html?iref=pc_ss_date


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