身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2015年の「おたまじゃくし救出」資料

2019年04月14日 15時45分22秒 | 篠原園地
パソコン内のデータを見ていたら、2015年に作成し配布した「おたまじゃくし救出」の資料がありましたので、掲載いたします。
今年2019年の資料と合わせて参考にしていただければと思います。

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2015年4月26日 「おたまじゃくしを救出しよう」資料  

ヒキガエルは森の生きものです

 今回プールで捕獲するおたまじゃくしは、ヒキガエルのおたまじゃくし(幼生)です。
 カエルは両生類。幼生(子供)の時は水の中で過ごし、魚と同じようにエラ呼吸をします。  
 そして、成体(大人)になると陸上生活をし、肺呼吸と皮膚呼吸をするようになります。
 カエルの皮膚がいつも湿っているのは、そうでないと皮膚呼吸ができなくなってしまうからです。
 
 ヒキガエルは森の生きものです。
 毎年、早春になると産卵するために水辺に集まってきますが、それ以外は森に棲んでいて、コオロギなどの昆虫やミミズやナメクジを食べています。

 森は家と同じようなつくりをしています(下図参照)。
 森の中の背の高い木。そのてっぺんの枝葉は家の屋根、幹は屋根を支える柱です。
 森の縁に生える背の高い草は家の外の柵。
 同じく縁に生える木にからむツル植物はカーテンの役割を果たしています。
 森はこのような構造を持っているために、森の中の環境は森の外と比べて、直射日光や風雨がさえぎられた穏やかな環境となっていて、日陰で湿り気があります。
 このために森の中では色々な生きものたちが棲む環境と、森の循環とが保たれているのです。



森の地面には落ち葉がたくさん。この中に落ち葉を食べるいろいろな生きものが棲んでいたり、木々や草花の種が混じっていたりします。


篠原園地のおたまじゃくしについて

篠原園地のプールにいるおたまじゃくしはヒキガエルのおたまじゃくしです。


ヒキガエルの親(左)と卵のかたまり(右)



篠原園地には3種類の木苺(木いちご)が自生しています。
また、タチツボスミレといった野生のスミレやニホンタンポポも生育しています。


左からモミジイチゴ、カジイチゴ、ニガイチゴ
木に実を成らせるイチゴの仲間を木イチゴといいます。1種類だけでなくいくつもの種類があり、篠原園地にはこれら3種類が生育しています。


左からタチツボスミレ、セイヨウタンポポ、二ホンタンポポ
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