身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

雑草むしりだけど、雑草むしりじゃありません!

2018年04月19日 17時19分31秒 | その他
庭の整備をしつつ、雑草むしりをしました。
そういう言い方をしても雑草むしりであり、雑草むしりではありません。
カキドオシは古くから薬草と知られており、薬草の収穫でもあるのです。

この植物の名はカキドオシ、垣根の下を這ってくぐるように生え広がる、この植物の様子から、そう名付けられているようです。
乾燥させてお茶にしたものを飲用すると血圧及び血糖値の抑制効果があるそうなので、お茶にしようと思います。


草むしりをしましたが、これは古くから薬草として知られるカキドオシ。
薬草の収穫を兼ねた草むしりです。


水洗いをして軽く目に見える細かな落ち葉や土などを取り除きます。
この時、しばらく水に浸けておくとしなびたものはシャキッとします。
その後ハサミで細かく刻んだ後、もう一度水洗いをして、さらに細かなホコリなどを落としていきます。


ネットに入れて乾燥させます。


かなりの量が採取でき、全部処理するにはまだ時間がかかりそうです。
自分で飲用するお茶にする以外にも、ホワイト・リキュールに浸けて薬湯などにできるか試してみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こども110番の家

2018年04月19日 16時43分17秒 | その他
夜勤の連続で寝ていたらピンポーンとインターフォンが。
出ないで寝続けようと思ったけど、何度も鳴ります。
誰だろう、何だろうと思って出たら、ランドセルを背負った小学生の女の子が玄関の外に立っていました。

以前、別blogでも記事にしたとおり、我が家は「こども110番の家」となっています。犯罪に巻き込まれそうになるなど危険を感じた小学生が駆け込み寺的に逃げ込める場所として、地元小学校から指定された場所となっているのです。
その小学校の児童が、お礼を兼ねて挨拶に来てくれたのです。
これは昨年病気のため急に亡くなった私の母が、長年、社会貢献活動の一つとして行なっていたことで、小学校から母あてにお便り(印刷物)を持ってきてくれました。

お便りが時折ポストに入っていたのは知っていますが、我が家に挨拶を担当する児童の女の子と会うのは初めてでした。
一応、母が亡くなったことを伝えた上で、「でも、母が喜ぶと思うので、この名前でこれからも持ってきてもらって良いよ。」とお話ししました。
そうしたら、その女の子は母と会ったことがあるといいます。
母は折り紙の講師もしていたため、折り紙で作った作品をもらった記憶があると言っていました。

もうすぐ5月でショウブ湯があります。
私も何か、あげられるものはないかと思い、自宅で育てている。ショウブの葉と、学校で育てても良いのでは?と根付きのショウブの株を渡しました。
ショウブ湯の季節になるとスーパーマーケットやお花屋さんで販売されているショウブですが、水生植物で、昔は近所の湿地や池などで採取して使っていたはずなのものです。
家に持って帰り、また学校に持って行って、喜んでもらえるといいんだけどなぁ・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家松田家の小さな自然観察スペース -箱舟の庭-

2018年04月19日 11時46分48秒 | その他


私の自宅の庭は、庭と呼ぶには小さすぎる庭なのですが、それでも地面を大事にしています。
また一つ前の記事などにも書いてきたとおり、昔は当たり前に近所に生育していたのに、次第に生育地もろとも消失してしまった野草たちを集めて、この庭に植栽しています。

4月に入ってから、これらの植物たちにネーム・プレートを付け始めました。
まだ整備中なのですが、このスペースには、これまで紹介してきたような樹木(2~3メートルに高さは抑えてあります)や野草を集め、たらいのビオトープ池も配置。腰掛けて眺めることができるように、そばには縁台も設置しました。

このスペースは「ミニ自然観察園(ビオトープ池と在来の野生植物たち)~箱舟の庭~」と名付けて、自分自身が楽しむことはもちろんですが、家に来てくださったお客様にも、少しでも緑や水面とふれあっていただき、自然や自然の生きものたちのことを知っていただけるようにしたいと考えています。

このためネーム・プレートのほか、年内には解説版も作成して設置するつもりでいます。
また、より詳しい解説のための資料も作成していくつもりです。

いきなり知らない方をお呼びするのは抵抗がありますが、多くの方々に松田家に来ていただき、こうした庭を楽しんでいただいたり、解説板や資料などに目をとおしていただけると嬉しいなぁ・・・という目標を持っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今、我が家松田家で見られる花たち

2018年04月19日 11時14分58秒 | その他
3月25日の記事に書いたとおり、私の住む町もどんどん緑が減ってきています。
10年20年前は当たり前に近所で見られた野草たちが見られなくなってきています。
既に住宅密集地となっている町なのですが、さらなる宅地化によって、これらの野草たちが生育していた土手など、生育地そのものが消失してしまったためです。

私はこうした緑の減少をたいへん残念に思い、4月11日の記事に書いたとおり、かつて近所で普通に見られた植物たちを集め、自宅の庭に植栽しています。
中には近所には生えてはいませんでしたが町から離れた県内の山などで見られる植物や、反対に今でも町なかの地面の残った道端などで見られる植物もあります。

既に花期が終わってしまったものもありますが、そうした中で、今見られる花を紹介します。


クサイチゴ(バラ科)
写真を撮ろうと思っているうちに、花が散ってしまいました。
日本の野生の木苺(きいちご)の一種です。低木ですが草のように背が低いため、この名があります。
赤い実は甘く食べられます。
昨年、横浜駅前の鶴屋橋の付け替え工事現場で、帷子川分水路の縁に生育しているのを見つけました。
ゴミも捨てられていたこともあるでしょうけれど、何より雑草扱いされたためだと思います。上から砂利をかぶせられて生えないようにされていたため、残っていた株を抜いてきて、自宅にて育てたものです。


キケマン(ケシ科)
キケマンの仲間は何種かあり、これが何キケマンかまでは、今の時点では私には特定できません。
地域の野草が姿を消していっていることを危惧して、種子を採取して育てている方たちから譲り受けました。
毒草ですので、食べてはいけません。


ムラサキケマン(ケシ科)
町なかでも地面が残っているところならば見かけることのある野草です。
キケマンもそうですが、高山植物として名高いコマクサの仲間です。
やはり毒草ですので、食べてはいけません。


ウラシマソウ(サトイモ科)
湿原の植物として有名なミズバショウを思い浮かべていただけるとわかりやすいかと思うのですが、同じサトイモ科で同様の構造を持っています。ただし、ミズバショウと違うのは仏炎苞と呼ばれる花を包む部分の中から長い糸のようなものが出ていいる点で、これを浦島太郎の持っていた釣り竿の釣り糸と見立てて、この名があると言われています。
私の幼少期には、自宅からすぐの近所のお宅の庭の隅にも生えていました。
この株(個体)は何年か前、宅地化工事の始まった農地の隅に生えていたものを、工事でもろとも潰されてしまう寸前に採取してきたものです。
採取し鉢植えの際、環境が変わってしまったためか花穂が出なかったのですが今年は知らぬ間に出ていて、気づいた時には花はもう枯れかけていたため、この個体の良い写真は撮れませんでした。


サワフタギ(ハイノキ科)
山野の沢沿いに、沢にフタをするように覆って生えるということからこの名がありますが、尾根沿いにも生育するといいます。
近所で見かけたことのある植物ではありませんが、関東の山野にも自生する落葉低木であり、山の沢沿いの自然を連想させます。
昨年、横浜公園の植木市で購入しました。
このように花を咲かせてくれたので、今年はコバルトブルーで美しいと言われる実を我が家でも見ることができるでしょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする