身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

トイレの神様

2018年04月14日 12時11分22秒 | その他
日本人はかつて、居間には神棚、土間(台所)にも神棚、庭にも小さな社・・・と神様と共に暮らすというライフスタイルを持っていました。
それはキリスト教とはまた違いますが、とても良い風習だったのではないかと思います。

日本の神道における八百万の神々という捉え方は、あらゆる被造物(神様の創ったもの)に神様の光が行き渡っているというキリスト教の捉え方と共通したものであり、多神教と一神教という捉え方で二分するべきものでないと考えます。

今、僕が知りたいと強く思っているのは、日本人の自然と共存してきた民族としての理念です。
それは神道の、例えばトイレの神様に関する言い伝えの中に隠されているような気がするのです。
何年か前、「トイレの神様」という歌が流行りましたが、トイレの神様は神道上実際にいらっしゃるということなのです。

それは埴安姫之命という名の女神様です。
汚い話かもしれませんが親となった神様のウンコからお生まれになったそうで、田畑の土壌を司る神様だというのです。
昔は人の糞尿も肥料として畑にまいていたといいますから、便所(トイレ)をおいしい農作物を育ててくれる肥沃な土壌の入り口として、粗末にしたりせず大切に扱ってきた表れだと考えられるのです。

日本人は基本的に農耕民族で土を大切にしてきました。
それなのに現代では、土を汚いもの扱いして、どんどん舗装を進めていっているのが残念でなりません。
こんな現代だからこそ、今一度、日本人が土をどれだけ大切にしてきたか、トイレの神様を通じて知りたいと思っています。

私について

2018年04月14日 10時53分20秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
私は市民活動、ボランティア活動として自然環境保全関連のことをしています。
それで金銭的な利益があるわけでもないし、人気が出るわけでもありません。また、大きな成功を収めているわけでもありません。
ただ、自然環境、特に自分の生まれ育った地域の身近な自然環境を大切に思っていて、自分自身もそれらに囲まれて生活していたいですし、後世に残るようにもしていきたいと思う一心でやっているだけです。
自然環境というのは、地球の命そのもの。
地球は水と緑の生命の星ですし、それは人類にとっても重要な財産であると確信しているからです。

なぜ、そんなことをしているのか。
それは自分を内面から突き動かす、生まれ持ったネイティブ・スピリット(原住民魂)のようなものがあるからです。
インディアンと呼ばれるアメリカ原住民や日本のアイヌなど、世界各地の原住民は、その土地で自然環境と調和しながら長く平和に暮らすための理念や知恵ともいうべきものを持っています。
僕は知恵まで持っていませんが、その精神は持っていると自分自身で感じています。

こうした活動をしている人々の中にも、成功を収めている人はいます。
そうした人をを見ると、自分も成功したいなぁとは思うものです。
とはいえ、そういう面に関して、ひどく不器用なのが自分でも残念に思う時があります。
でも、今日も自分にやれることをやるだけです。
それしかありません。