身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

自然観察指導員として僕の役割だと思っていること

2016年03月24日 09時22分07秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
倒木や大きな石が投げ込まれていた、篠原園地のビオトープ池。
21日、月曜日の祝日に倒木などの撤去作業と掲示物の貼り付けを行いました。
でもまだ、ビオトープ広場やビオトープ池に関して、説明が不十分な気がしてなりません。
今まで自然観察会などで説明はしてきていますが、その情報が十分に行き渡っていないために、こんなことをされたのだと思うからです。
そういうわけで、今度の土日曜日辺りに説明書きの掲示物を強化します。

私たちは、自然や自然の生きものたちに無頓着になりすぎています。
都市の中で経済活動を行って生活しているので、それに慣れきってしまい、自然や自然の生きものたちを全く気にかけなくなっているのです。
そんなことしなくても生活していけるし、かえって都市的な環境の整備や経済活動の邪魔になるからです。

そんな中で僕がこのような活動をするのは、「このまま、その方向に突っ走り続けているだけでは、まずいんじゃないの⁉」という強い疑問があるからです。

例え1匹の虫でも命があって、死んだら生き返りません。
自然も壊したら元に戻すのは、まず無理です。

私たちは都市的な環境を整備したり、経済活動を行うに当たって、こうした虫や生きものたちをたくさん殺し、また、多くの自然を壊しているのです。
けれども多くの人たちは、そんなこと気にも留めません。
気に留めないから目の当たりにしても目に入らないし、また、それに対して心を痛めることもなく、良いこととさえ思っていらっしゃる人がどれほど多いか・・・。

それを「そうとは言い切れないのでは?」と一石を投じ、このような自然や生きものたちに対する視点を変えていただけるようなきっかけを提供する。
せめて、少しでも関心のある方に、お伝えして、自然を楽しんでいただきたい。
それが自然観察指導員としての僕の役割だと思っています。