goo blog サービス終了のお知らせ 

身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

たらいの池のビオトープ

2021年07月17日 16時14分44秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

ビオトープとは生きものの場所。自然の生きものたちのための場所のことです。自然共生型を唱っているマンションでも、小川や池などに塩素が入れられていたりするなど、本当には自然共生型とは言えないようなものか多いです。このように生きもののいない見せかけだけの小川や池もあるため、そういうものと区別するためにもビオトープという言葉が用いられます。

プールのヤゴ救出に参加されたことのある方ならおわかりかと思いますが、このような人工的な水辺でも、水辺の生きものたちがやってきたり棲み着いたりするものなのです。

たらいのビオトープは、たらいに水を張って、水生植物を植え込むことで、トンボが産卵しに来てヤゴが住み着いてくれることを想定して作るビオトープです。

用意するものは、たらいと、水生植物を植えるプランターと赤玉土です。水生植物は、ビオトープてすのでお店屋さんで販売されているものでなく、お住まいの地域の自然由来のものがふさわしいです。ただし入手困難ですので、私の方でお分けしたいと思います。

たらいのビオトープ、この夏にお作りになりたい方はご相談ください。


コノシメトンボとネキトンボ

2021年07月07日 00時12分56秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

コノシメトンボは2016年の記事の写真のように羽根の先端が濃い褐色~黒色になります。


胸の黒い模様の形からコノシメトンボということを見分けることができます。


夏はオスメスともに黄色っぽい色をしていますが、秋になるとオスは赤くなります。メスも赤くなりますが、オスよりも赤くなる範囲は狭いようです。

 

これに対し、先日Yさまよりお送りいただいたお写真のトンボは翅の付け根が橙色になっています。ネキトンボです。

コノシメトンボもネキトンボも類似した種がいるので、よく見て確認する必要はあります。

ところでみなさん菅野徹先生はご存じでしょうか?残念ながらお亡くなりになりましたが、地元篠原に住んでいらっしゃった生物誌家(先生はご自分のことをそう言っていらっしゃいました)です。

その菅野先生の著作に「町なかの花ごよみ鳥ごよみ」の中に、このような記載があります。

「アキアカネは、眼までは赤くならぬが、アキアカネそっくりで、雄が眼まで真っ赤になるナツアカネというのも町には来るが、どちらかというと山麓性。羽の先端が黒いノシメトンボと、遠目にはノシメトンボと区別のつけがたいコノシメトンボも秋には、アキアカネに混じって町の水辺に現れる。ノシメは北方系、コノシメは南方系だが、横浜の篠原トライアングルでは、一九九七年以降、なぜかコノシメのほうが多くなった。羽の付け根が橙黄色のアカトンボのネキトンボも、一九九六年以降、当トライアングルに珍しくなくなった。ネキトンボも元来、南日本のものでコノシメトンボの増加と合わせて、いわゆる温暖化を示すのか。」

コノシメトンボやネキトンボの増加は温暖化の影響なのかもしれません。

 


2016年のヤゴ救出についての記事その1

2021年07月06日 23時59分53秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

この記事は2016年にヤゴ救出に関連して掲載した記事で、2019年に再投稿しています。

今回再び再掲載いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2019年、今年もヤゴ救出の時節となりました。
2016年6月11日の記事を再投稿しますので、参考にしてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヤゴ救出で自宅に持ち帰ったヤゴたちが、次々とトンボへと羽化しています。
これらのヤゴのほとんとはコノシメトンボという赤トンボの仲間のヤゴのようです。
胸の黒い模様の形からコノシメトンボということがわかります。


羽化したばかりのコノシメトンボ。翅の先端の黒い部分がまだでてきていません。


胸の黒い模様の形からコノシメトンボということを見分けることができます。


夏はオスメスともに黄色っぽい色をしていますが、秋になるとオスは赤くなります。


コメント欄へのご感想その3

2021年06月30日 21時44分11秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

今年2021年 6月19日(土)に行なった綱島公園での「プールのヤゴ救出」に参加された方々から当ブログのコメント欄に寄せられたご感想、三つ目の紹介です。

Kさまより

ヤゴ救出、今回で3回目、参加しました。

こういう機会がないとなかなかヤゴを見たり捕まえたり、観察したり出来ないので、とても毎年楽しみにしております。
いつもなら当日の晩から羽化するものもいるのですが、今年は0でした。雨降りだったから?
今回ギンヤンマのヤゴが捕まえられず残念でした。なかなかみつからないものですね。

コロナ禍、今年はない?と思っていた中、実施していただきありがとうございました。

 

そうなんですよね。今の横浜の市街地では都市化に都市化、市街地化に市街地化を重ねてきているため、昔からある身近な自然、特に湧き水や小川などはすっかり消滅してしまっています。そのためこうした機会でないと水辺の小さな生きものたちとふれあう機会というのはなかなかありませんね。

コロナ禍であっても、それは人間の社会での話。自然は今年も初夏となり、ヤゴたちはトンボへとなっていきます。こうした身近な生きものたちが今年も元気に生きている様子を見ていると愛おしく感じられますし、励まされるような癒されるような気持になりますね。

写真は、プールの管理会社さんに撮っていただいたものです。


コメント欄へのご感想その2

2021年06月29日 22時46分02秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

今年2021年 6月19日(土)に行なった綱島公園での「プールのヤゴ救出」に参加された方々から当ブログのコメント欄に寄せられたご感想、二つ目の紹介です。

Y様より

昨日は、親子で初参加をさせて頂きありがとうございました!昨年主人の故郷の川でヤゴを見付けました。恥ずかしながらほとんど気に止めてなかったそのヤゴが、越冬し、しっかり生きていた生命力に感動し、ごめんねと反省の気持ちで必死に育てる様になりました。育て方や生きている環境を調べているうちに息子と水生昆虫に興味を持ち、知り合いから声をかけて頂きの流れでした。日々、足元や空を見上げて、自然の移り変わりを感じています。なにも言わないのに教えてないのに、しっかりと自分の生きる環境、生きていく方向を分かっていて。そんな姿に感動していました。いくら止めようと思っても、作ろうと工作しても、時期になれば、その環境に有った生き物達が芽吹き、生きていくそんな姿に教えてもらっています。昨日救出したヤゴが今朝、本当にかえっており、家族でわ~との感嘆の声をあげております。初めの一匹目を頑張るんだよ~と手を振り見送りました。貴重な体験を誠にありがとうございました!そして、夏の夜の観察会も楽しみにしております!

Y様のおっしゃるとおり、私たち人間には生命、生きものを作り出すことなどできません。クローン生物もいますが、それは一つの生命を殺してそれを人工的に手を加えたもので、生命そのものを作り出しているわけではないのです。こうした生きものたちによって形作られる自然環境も同じで、表面的なものの場合がほとんどです。そして、私たち人間もこうした自然環境がなければ生きていくことはできません。それを知らんぷりして自然を大切にしないから環境問題が起きているということを忘れてはならないと思います。

綱島公園での次回の活動は梅雨明けに「真夏の夜の自然観察会」を考えています。日時が決まりましたら、また当ブログでお知らせいたします。

写真はプールの管理会社さんに撮影していただいたものです。


コメント欄へのご感想その1

2021年06月28日 23時54分25秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

昨日投稿の記事、写真を付けていなかったので、開催者側で撮影の写真を付けて改めて投稿し直させていただきます。

2021年 6月20日の記事のコメント欄にジオさまからご感想をいただいております。コメント欄と重複しますが、ご感想を統一して記事として紹介させていただきます。

ジオさまより・・・お友だちに教えてもらって、初めて参加しました。子どもたちは、本物のヤゴが見られ、たくさん捕れてとても楽しかったそうです。大事に見守りたいと思います。ありがとうございました。

私たちの身の回りには本来、色々な生きものたちが棲んでいるものです。こうした生きものたちに気づいていただき、その生息環境ともにふれあうことは、楽しいことですね。初めてのご参加といことですが、また来年も行ないたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

プールの管理会社が撮影した当日の写真です。

なお、私の方では投稿後すぐに写真が反映されないのですが、時間がたてば反映されるようです。

 

 

 

 

 


2021年 6月19日のヤゴ救出報告その2

2021年06月24日 00時18分33秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

ただいまメールでは2件、こちらのブログのコメントとしては3件のご感想をいただいております。ご感想をお寄せいただいて、ありがとうございます。

前回はメールでいただいたHさまからのご感想を紹介させていただきましたので、今日はMさまからのご感想を紹介させていただきます。

Mさまよりのご感想

先日は、コロナ禍にも関わらずやご救出を開催して頂きありがとうございました。毎年楽しみにしているイベントで家族で沢山のやごを持ち帰りました。毎日、何匹も羽化しています。

また来年もよろしくお願いいたします六角橋プールでもぜひ企画をお願いします。

 

以上、Mさまのご感想でした。

毎年、ご家族で楽しみにしてくださっていることが伝わってきます。水草(抽水型の水生植物)を植えた容器の小さな池も作られているようですね。本当は人工的的でも、このような小さな池を作っておくと良いです。六角橋公園プールでの開催もご希望されている方たちもいらっしゃるようなので、来年は再開したいと考えています。


昨日2021年 6月19日のヤゴ救出報告

2021年06月20日 20時10分09秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

昨日2021年 6月19日(土)に綱島公園プールで「ヤゴ救出」を行ないました。

小雨が降っていましたが、大人と子供合わせて80人の方の参加がありました。写真は今準備がてきていないので後日掲載させていただくことにします。

参加者の方からご感想とお写真が送られてきましたので、今日はそちらを紹介させていただこうと思います。

 

Hさまより

昨日、綱島公園プールでのヤゴ救出に参加させてもらったものです。今朝、早速とんぼになったヤゴもおり、子どもたちが(大人も)大興奮しておりました。
子どもは、ぬけ殻を記念に取っておく!と喜んでいます。明日、小学校にも持って行き(先生に許可は取ってあるそうです)クラスのみんなにも見せるそうです。
いい経験をありがとうございました。

以上、Hさまからのご感想とお写真でした。

私も、こうした活動をしていると悲しいことやくらしい出来事もあります。こうした中このようなご感想をいただくと、大きな励みになります!

小雨の中80人ものご参加があったこと自体、それだけ反響があったのだとは感じていますがこうしてわざわざ感想文を送ってくださるとまた違うものです。

参加者のみなさん、ご覧になっていらっしゃいましたら、どうぞ感想をお願いいたします。


私がヤゴ救出を行なう理由

2021年06月18日 00時46分21秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

私たち日本人はお米を主食としているため、昔は横浜にも田んぼが広がっていました。そしてそこには色々な水草が生え、色々な魚介類、そしてトンボ(トンボの幼虫は水の中に棲みヤゴ(矢子)と呼ばれます)などの水生昆虫類も棲んでいました。

それが、食料を輸入に頼るようになるとともに都市化が進んできたため、あちこちに当たり前にあった湧き水も小川も田んぼもなくなってしまいました。その中で菊名池や三ツ池などの池だけが残っていますが、外来魚やコイなどが多くヤゴが食べられてしまったり、成虫のトンボの棲む場所も減少したため、昔ほどトンボは見られなくなりました。

そんな現在、トンボなどの水生昆虫類はは野外プールにも産卵し、人の使っていないプールにはヤゴをはじめとした色々な水生生物が見られます。

毎年プールのシーズン前にプールの清掃が行われ、こうした生きものたちも一緒に清掃されてしまいます。それはあんまりだ!ということで、全国各地で様々な団体により行われるようになったのが「プールのヤゴ救出」です。

自然とふれあう場所が身近ににはなかなかなくなってしまった現在、プールという人工的な水辺ではありますが、色々な水の生きものたちとふれあっていただける良い機会だと考えています。家に持ち帰り飼育していただくことで、1匹の虫でも一生懸命生きているのだということ。そして羽化という生命の神秘的な様子をごらんいただきたいと思うのです。

雨でも行なうのは、今回行なわなかったら、また1年待たなければできないということ。また、私自身が生きものの写真を撮影して今後の資料づくりに役立てたいということがあります。

このようにして、自然や自然の生きものたちと親しんでいただいて、少しでもこうしたものを大事にしたいという気持ちを持っていただけたら嬉しいです。


今年のヤゴ救出、いよいよ明日です。

2021年06月18日 00時39分40秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

いよいよ明日です。

雨天の場合の予備日は今年はありません。ワンチャンスとなるので、雨天でも行ないます。

年明け、メインで使っていたパソコンが起動しなくなってしまったため、いつものような資料はご用意できません。

開始前に飼い方などの説明はさせていただきますが、他の団体が使っていた資料を掲示しますので、そちらをご覧いただきますよう、お願いいたします。

再度明日のヤゴ救出について、ご案内いたします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

例年楽しみに参加してくださる方々がいらっしゃるので、今年も綱島公園だけは、ヤゴ救出を行なうことにしました。

まだ新型コロナウイルスパンデミック下にありますので、マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを意識しての参加をお願いいたします。

場所:綱島公園の子供用プール

日時:2021年6月19日(土)午後1時から2時過ぎまでを予定

準備:ヤゴ捕獲用の網や容器。多少濡れたり汚れたりしても良い服装。

暑さ対策に飲料水など。

今年はワンチャンスのため、当日雨天でも行ないます。

何か質問などありましたら、下記メールアドレスまで連絡ください。

terusan9995@yahoo.co.jp


今年2021年のヤゴ救出について

2021年06月02日 20時25分11秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

例年楽しみに参加してくださる方々がいらっしゃるので、今年も綱島公園だけは、ヤゴ救出を行なうことにしました。

まだ新型コロナウイルスパンデミック下にありますので、マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを意識しての参加をお願いいたします。

場所:綱島公園の子供用プール

日時:2021年6月19日(土)午後1時から2時過ぎまでを予定

準備:ヤゴ捕獲用の網や容器。多少濡れたり汚れたりしても良い服装。

暑さ対策に飲料水など。

今年はワンチャンスのため、当日雨天でも行ないます。

何か質問などありましたら、下記メールアドレスまで連絡ください。

terusan9995@yahoo.co.jp

 


2020年6月21日の「ヤゴ救出」活動報告(2)

2020年06月23日 21時25分24秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
昨日、Sさんよりヤゴが5匹羽化したとの報告をいただきました。
ヤゴ救出から2日経った本日も、Mさんより報告が届きましたので、紹介させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヤゴが続々と羽化していますので写真を添付させていただきます。
生命の神秘に感動すると共に、たくさんの命が救えたことを大変嬉しく思っております。
ありがとうございました。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たち人間も地球の生命の一つです。
ですので、地球の地球らしい環境、水と緑と生命の星としての地球環境がなくては生きてはいけません。
その環境とは、すなわち生きものたちの集合体である自然環境です。
たとえ都市で生活していても、身近に自然を感じて大切にしていくことが大事だと考えます。
そうした機会を参加者のみなさんに提供したいと思って、ヤゴ救出を開催しています。

秋から春の間の使われていないプールには、水辺の小さな生きものたちが集まってきています。
こうした生きものたちとふれあっていただくとともにヤゴをご自宅に持ち帰っていただくことで、今回もご報告いただいたように生命の神秘や、たとえ虫でも一生懸命生きているのだということを感じ取っていただけると嬉しいです。