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身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

篠原池のアオサギ 「見られて良かったー!」の声

2018年03月21日 11時52分46秒 | 2-5.篠原池

写真:岸根公園内にある篠原池で見られるアオサギ



写真:同様にコサギです。

 篠原池で野鳥たちの写真を撮っていると、後ろから「あっちの方がアオサギ?」「見られてよかったー!」と声がしました。母娘の二人組の方たちがアオサギを見るのを楽しみに通りがかりに立ち寄ったようでした。
 篠原池の生きものたちについて少し説明をして差し上げたら、喜んでいただけました。
 最近ではアオサギが2羽見られるようだとの情報もいただきました。


写真:バンも確認できました。

 このように自分の住む町に生きものたちの生殖場所があることを悪く思うのではなく、楽しみ、喜びを感じる。
 こうしたことが自然を大切に思うということであり、自然と共存するということなのだと私は思います。


写真:アオサギの飛翔。
   そろそろ篠原池から帰ろうとすると、もう1羽アオサギが飛来しました。

町なかのビオトープ篠原池

2018年03月17日 11時03分09秒 | 2-5.篠原池
自動車や人々が行き交う道路沿いに、アオサギやコサギが飛来し、バン(ツル目クイナ科の水鳥)が一年中生息している。
これが、町なかのビオトープ(生物生息環境・生息場所)篠原池です。

篠原池には横浜では昔からクチボソと呼ばれて親しまれてきた小魚やハゼの仲間のトウヨシノボリ、ヌマエビやスジエビなどの小型のエビが生息しています。
また水際にはアシやガマの茂みとともに草っぱらがあり、初夏にはキイトトンボという黄色い綺麗な色をしたイトトンボの成虫が多数見られます。

このように色々な野生の生きものたちが関わり合いながら生息している場所、環境のことをビオトープといいます。
決して、一から人の手で作った小さな池のことを言うわけではありません。
ビオトープは、生きものたちが生きていくために必要不可欠な、とても大切な場所です。
ですから生きものたち(野生の在来種)を滅ぼしてしまわないようにするためにも、本来の意味、あり方から離れたものを作ったり(創出型ビオトープ)、保全の仕方をするのはよろしくないと思います。

町で生活する私たちが、こうした町なかの自然環境と共存するということ。それは、こうした生きものたちや生息環境をむやみに気味悪がったり汚がったりせずに、むしろ町にあることいることを歓迎し、大切にしていくことだと考えます。




追記・・・

写真は今年3月の篠原池です。
水生植物の緑の色をした新芽が綺麗ですが、昨年の枯れた部分がたくさん残っています。
こうした枯草の茂みを汚ならしいという見方もできます。
町にこんな汚らしいものを残しておくのは良くないのではないかという人もいらっしゃるでしょう。

でも、この枯草の茂みも、冬の間水鳥たちが過ごすために大切なものなのです。
野外なのですから、元々こうした環境があって当たり前です。

「汚らしくは確かに見えますね。だけど、これも生きものたちにとっては大切な環境なんですよ。」
こうお話して納得してくださることが、生きものたちに対する優しい眼差しと自然を大切にする思いを持つということなのです。

岸根公園感謝Dayに出展しました

2016年11月29日 18時12分59秒 | 2-5.篠原池


11月20日の日曜日、岸根公園で指定管理者「(財)横浜市緑の協会」主催による「岸根公園感謝Day」開催されました。

菊名エコクラブも初めてこの行事に出展。
「篠原池の生きもの展」として、岸根公園内にある篠原池に生息する、在来の小型魚介類の水槽展示や水鳥たちの写真展示、また岸根公園で見られる8種類のどんぐり樹種の展示をを行いました。



開催時間の11時から15時の4時間、行列や混雑まではなかったものの、見てくださる方々が訪れてくださり、質問を下さる方も何人もいらっしゃって、まずまずの好評でした。

このイベントが終了後も、水槽は管理事務所建物内に常設してくださることになり、来園者に篠原池の生きものたちに関心を寄せていただく機会が増えたと同時に、来年へとつなげることができました。



本日(2014.11.23)の活動報告

2014年11月24日 20時13分39秒 | 2-5.篠原池
昨日(2014.11.23)予定していた篠原池の自然観察&ゴミひろいの活動
報告です。
参加者は1名もいらっしゃらなかったのですが、主催者側の私1人で
決行しました。

原則立ち入り禁止となっている生物保護区域から池の中に入り、生き
もの探すと同時に、池の中に落ちているゴミも集めていきます。

管理事務所のKさんが見守ってくださいましたが、Kさんには初めて篠原
池の生きものたちについて説明をさせていただきました。


毎回の生きもの探しとゴミ拾い。
いつも同じ内容ですが、こうした地道な活動にとても意義があると思
っています。
大きな目立つ活動をたまにやるよりも、定期的に同じ内容の活動を繰
り返すという意味です。

なぜなら今の時代は、私たち人間が自然環境に与える圧力が原因で、
それまで当たり前にいた生きものたちが、知らず知らずのうちにいなく
なってしまうためです。
こうしたことを防止するためには普段から自然の様子を見て、良くない
変化に早めに気づくことがまず大切なのです。

私は幼少期から横浜市の港北区に住み、身の回りの自然が失われてい
くのを目の当たりにしています。
もうこれ以上、昔からこの地域に住んでいる生きものたちに姿を消し
てほしくないという思いで活動しています。

せっかく自然再生整備で自然の豊かになった篠原池なのですから、
これからも大事にしていきたいです。


さて今回の活動では、クチボソ(モツゴ)が20匹、スジエビが5匹、
ヌマエビが2匹捕獲確認されました。
またオオヤマトンボ(オオヤマトンボだと思います)の幼虫の1匹
確認されました。

ゴミも45リットルのゴミ袋1袋分集めました。


対岸からの生物保護区域方向の景観。
枯れた水草の茂みと紅葉の風景が美しいです。


クチボソ(モツゴ)、スジエビ、ヌマエビは今回も多数確認されて嬉しいです。
でも最近ヨシノボリが確認されなくて、とても心配。
オオヤマトンボの幼虫が確認できたのは今回が初めてです。


ゴミもこれだけ池の中からひろいました。





次回の活動が決定しました

2013年08月08日 16時58分23秒 | 2-5.篠原池
次回の活動が決定しました。

次回の活動は来週8月17日の土曜日、午後7時から岸根公園で、
セミの羽化の観察会を行ないます。

集合場所は篠原池の「篠原池エコ掲示板」の前。
岸根公園内を散策しながらセミの幼虫が羽化しようとしている
ところを探し、約1時間かかる脱皮の様子を参加者みんなで
観察します。

動きやすい服装と虫除けスプレー、水筒、懐中電灯を持って
ご参加ください。

当日の問い合わせ先電話番号は080-5512-9997(松田)
です。



夏をより一層夏らしく盛りたててくれるセミの鳴き声が、たくさん
聞かれる季節になりました。

たくさん鳴いているセミですが、幼虫から成虫への変身(羽化)は
夜の森(樹林地)の中で行なわれるため、その様子を見たことの
ある人は、そう多くはないようです。

真夏の夕方、暗くなるころにセミの幼虫は地面から出てきて、
成虫になるための場所を探して歩き回ります。
その場所を見つけると、そこにしがみついたまま動かなくなり、
やがて背中が縦にひび割れて、成虫が姿を現してきます。

幼虫の殻から成虫の体が全部出て、羽が広がって成虫らしい姿
になるまで約1時間。
その間に天敵に襲われても反撃も逃げることもできません。

この真夏の夜に繰り広げられる小さな虫たちによる命がけの
神秘的な変身…。
無事に成虫になってと、ハラハラドキドキしながら見ずには
いられません。



2013年6月、篠原池の自然観察&ゴミ拾い報告

2013年07月05日 16時47分46秒 | 2-5.篠原池
6月29日(土曜日)、毎月1回の「篠原池の自然観察&ゴミ拾い」を行ないました。

この日参加してくれたのは、ご家族1組と子供1人、主催者の私1人の合計5人。
池はすっかり夏らしくなっていて、4月、6月には見られなかった生きものたちや
自然の様子が見られました。

まず注目したかったのはバンの幼鳥を3羽確認したことです。
もしかすると確認できなかっただけで、先月行なった観察会の時にすでに親鳥が
ひなを孵していたのかもしれません。
1ヵ月後の観察会で、二番びなが生まれていることが期待できます。



●バンの幼鳥が3羽確認できました。


次に注目したかったのはガマ(ヒメガマ)が満開になっていることです。
ガマにはガマ、ヒメガマ、コガマの3種類がありますが、篠原池のガマはヒマガマ
です。
秋になるとホットドッグのような形をした穂をつける植物で、冬になるとはじけて
綿毛の付いた種子を飛ばします。
昔、綿がなかったころは、このガマの綿毛を綿として使っていたそうです。
またこのガマは日本神話に登場する「因幡の白兎」という話の中でも有名です。



●ガマの花が満開です。


●篠原池に生育しているのはヒメガマ。ガマは秋になるとホットドックのような形状を
 した穂を付けます。


●上の黄色い方が雄花、下の褐色の強い色の方が雌花です。
 黄色い花粉が葉に付いているのがおわかりでしょうか。


ガマの茂みを見ると先端が特有の形に折れ曲がっている葉がたくさんありました。
これはあるクモの一種の産卵のための巣です。このクモの名はヤマトコマチグモ。
葉を開いてみると子グモがすでに生まれていました。



●特有の形に折れ曲がっているヒメガマの葉。


●こんなふうに折れ曲がっています。


●これはヤマトコマチグモというクモの産卵用の巣です。
 開いてみると子グモが生まれていました。


生物保護区の中に入るとアジサイが綺麗に咲いています。
よく見ると花が上を向いているものと下をむいているものがあります。
どうしてなのか、おもしろいですね。(あえて理由はいいません))



●アジサイが満開


●よく見ると花が下向きになっているもの(左)と上向きになっているもの(右)があります。


さらに奥へと入っていくと、草むらの中にキイトトンボが何匹もいました。
このトンボは黄色の体色が綺麗なイトトンボで、毎年この時期になると篠原池で
たくさん見られるようになるのです。



●2匹のキイトトンボ。何匹も飛んでいました。(ピンボケなので今度撮り直します。)


●ほかにもオオシオカラトンボや・・・


●細長い葉を行き来するのに適した体の形をしたクモの仲間(前回とは違う種類)など
 も見られ、子供たちからは「草原だけで自然観察ができてしまうね。」という声も
 聞かれました。


池の中はというと・・・
いつもと違って、魚もエビも小さなものばかりが捕獲されました。
今は鳥も魚介類も、子供が生まれて育つ季節なのですね。


●今回はいつも使っている魚介類捕獲用トラップのほかに・・・


●子供たちがペットボトルで自作したトラップも登場!


●4月5月と比べると小さい個体ばかり捕獲されました。
 バンやコマチグモの様子からもわかるように、今は子供が生まれて育っている
 時期なのですね。


 自然観察をしながら、ゴミもちゃんと拾いました。


今回アマガエルは見られませんでしたが、鳴き声だけ聞くことができました。
また池の周囲に植えられているアベリア(ハナツクバネウツギ)は満開。
ほのかに良い香りのする花で、クマバチとモンシロチョウの蜜を吸う姿が見られ
ました。



●池の周りではアベリア(ハナツクバネウツギ)がほのかによい香りをただよわせ
 ながら満開。クマバチやモンシロチョウが蜜を吸いにきていました。

次回の活動は6月29日(土)篠原池です

2013年06月27日 22時04分31秒 | 2-5.篠原池
次回の活動は6月29日の土曜日、午前9時から岸根公園内の篠原池で、
「ゴミ拾い&自然観察会」を行ないます。

多少汚れても良い長そで長ズボンと、できれば長靴をお持ちください。
参加費は無料。
篠原池エコ掲示板の前に集合。
2時間程度行い、11時ごろに終了する予定です。

4月には水際の地面からケラが何匹も出てきました。
5月はアマガエルが何匹もいるのが確認できました。
今回はどんな生きものが見られるか、楽しみにいらっしゃってください。

ゴミ拾いに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、
自然は大切なものです。
ゴミ拾いは、篠原池のような自然が私たちの身近に残されていることに
感謝し、自然へのお返しとして行なうものですので、ぜひご参加ください。

※さきほどまで29日(日)となっていましたが、29日(土)の間違いです。
 申し訳ありません。


●集合場所の「篠原池エコ掲示板」

2013年5月、篠原池の自然観察会&ゴミ拾い

2013年06月05日 15時49分06秒 | 2-5.篠原池
2013年5月25日(土曜日)、毎月1回の「篠原池の自然観察会&ゴミ拾い」を
行ないました。

この日参加してくれたのは、ご家族1組と子供1人、主催者の私1人の合計5人。
初夏の緑とあたたかな晴天の中、気持ちよく楽しく活動することができました。

篠原池には、生物保護区となっている立ち入り禁止のエリアがあります。
立ち入り禁止でも、たまに入って、どんな生きものたちがいるか、これらの
生きものたちが生息できる環境になっているかということを確かめたり、
ゴミ拾いをする必要があります。
でないと、いつの間にか生きものたちの生息に適した環境でなくなって
しまっていたり、そのために昔から生息している生きものがいなくなって
しまっていることもあるからです。


●活動前からアオサギがいるのが見えました。

季節が進み、前回とはけっこうちがう感じの風景になっていました。
生物保護区の中に入ると、主催者の私は胴長という胸のところまである
オーバーオール型の長靴にはき変えます。そして池の中に入り、水の中の
生きものたちを採集しながら、ゴミも拾います。
参加者のみなさんは池底とつながった、ぬかるんだ岸から池の中に網を入れ、
同じように生きものを採集しながら、ゴミも拾います。
一方で魚介類を採集するためのトラップ(わな)もしかけ、お楽しみです。


●今回捕獲された魚介類や水生昆虫たち

今回はクチボソ(モツゴ)、アカトンボの仲間の幼虫、イトトンボの幼虫、
スジエビ、ヌマエビ、アメリカザリガニのほか、前回は確認できなかった
トウヨシノボリも採集できました。
前回確認したトンボの幼虫はアカトンボの仲間とシオカラトンボでしたから、
イトトンボの幼虫を合わせると、3種類のトンボの幼虫が確認できたことに
なります。


●捕獲されたイトトンボの幼虫

生物保護区内の地面では、カメが産卵しようとしているところを発見。
カメの産卵なんてなかなか見る機会がありませんから、珍しいところが見れた
なぁと私も含めてみんな喜びました。
しかし、このカメはアカミミガメ。特定外来生物に指定されているブラックバス
やブルーギルほどではありませんが、これらの魚類と同じように、もともと
日本に住んでいる小型魚介類を貪欲に食べてしまったり繁殖力も強いので、
要注意外来生物に指定されています。なのでちょっと問題かもしれません。


●カメの産卵(産卵直前)を見ることができたのは喜ばしいですが、
 要注意外来生物のアカミミガメのため問題かもしれません。

水辺に生えている草の茂みでは、アマガエルを5匹以上確認。キリギリスの
仲間や、ススキやガマなどの細長い葉を移動するのに適した体の形をしたクモ
の仲間も確認できました。


●草の茂みでアマガエルを5匹以上目撃。5匹のほかにも少し離れたところ
から鳴き声が聞かれました。また、ウシガエルも鳴いていました。


●草の茂みにキリギリスの仲間がいました。


●同じく草の茂みで、この(写真)ような細い葉を移動するのに適した体の
形をしたクモの仲間も確認しました。

篠原池ではこのように、緑の水辺という身近な自然の中で、いろいろな生き
ものたちと楽しくふれあうことができます。
このようにいろいろな生きものたちが生息しているのは、篠原池の中でも特に
生物保護区内のような水辺環境があるからなのです。


●生物保護区内の水辺環境

私たちは、こうして楽しく自然とふれあうばかりでなく、自然からいろいろな
恩恵を受けています。
ゴミ拾いはそういう自然へのささやかなお返しなのです。


●活動の様子


●ゴミ拾いは自然へのささやかなお返し

昨日の参加者の方からの感想

2013年04月30日 20時49分35秒 | 2-5.篠原池
昨日4月29日の篠原池での活動では、参加者の方からの感想が寄せられました。

活動を終えて解散する直前、参加者の方から直接口頭で感想をいただきました。

・うちの子はこういうことが好きなので、こうした活動をしてもらえると助かります。
 ありがとうございました。
・これだけ子供たちが喜んでいるのだから、近くの小学校にチラシを配れば、たくさん
 の子供たちが参加するのではないでしょうか。

といったものでした。

また、メールでも感想をいただきました。
そのまま下記に転載します。

*************************************

今日はありがとうございました。
おかげさまで親子ともども楽しい時間が過ごせました。
特にオケラを見られるなんて思ってもなかったので
感動しました。

また、あのあとこどもたちと篠原池で遊んでいたのですが、
目についたゴミはつい拾ってしまう自分がいました。
いい影響をありがとうございます。

*************************************

こうした感想をいただくと、主催者側としても励みになりますし、喜びで満たされます。
自分の町にある身近な自然と楽しく親しみながら学びつつ、調査も兼ね、ゴミ拾いもする
というこの活動を、これからも続けていきたいと思います。
そして、またぜひ、みなさんと篠原池でお会いしたいと思っています。

2013年4月、篠原池の自然観察会&ゴミ拾い

2013年04月30日 12時11分18秒 | 2-5.篠原池
2013年4月29日(昭和の日)、毎月1回の「篠原池の自然観察会&ゴミ拾い」を
行ないました。

この日参加してくれたのは、子供5人、大人4人の合計9人。
春の緑とあたたかな晴天の中、気持ちよく楽しく活動することができました。

篠原池には、生物保護区となっている立ち入り禁止のエリアがあります。
立ち入り禁止でも、たまに入って、どんな生きものたちがいるか、これらの生きものたち
が生息できる環境になっているかということを確かめたり、ゴミ拾いをする必要があります。
でないと、いつの間にか生きものたちの生息に適した環境でなくなってしまっていたり、
そのために昔から生息している生きものがいなくなってしまっていることもあるからです。

生物保護区の門を開け、野草や樹木を見ながら奥の方へと入っていきました。
ハコネウツギやコデマリの花が咲き、コナラやクヌギの新緑、つくしんぼやスミレ、ヘビ
イチゴの花が見られました。

ここで主催者の私は、胴長という胸のところまであるオーバーオール型の長靴にはき変え
ます。そして池の中に入り、水の中の生きものたちを採集しながら、ゴミも拾います。
参加者のみなさんは池底とつながった、ぬかるんだ岸から池の中に網を入れ、同じように
生きものを採集しながら、ゴミも拾います。
一方で魚介類を採集するためのトラップ(わな)もしかけ、お楽しみです。

網では、メダカ、クチボソ(モツゴ)、トンボの幼虫2種類、スジエビ、ヌマエビが採集
できました。
1時間以上経って、トラップを引き上げるとクチボソ(モツゴ)やスジエビが20匹くらい
捕獲できていました。

最後に採集できた生きものたちをみんなで確かめあっていると、足元にケラを発見!
ケラとは、おケラと呼ばれて親しまれている昆虫のケラです。
ケラはモグラ型の昆虫で、土を掘るために適した手の形をしたモグラと、そっくりの手の
形をしています。
よく見てみると小さな子供のケラも歩いていました。
みんなが入り込んで土を踏みしめたので、びっくりして地中から出てきたのでしょう。

生物保護区なので月に1回20人以下のレベルで、あちこちを踏み荒らさないようにしながら
生きもの調べとゴミ拾いをするのが、篠原池の生物保護区の適切な管理なのではないかと
考えます。

あたたかくなってきたので、生きものたちが活発に活動し始めています。
来月の活動のときは、今回とはまたちがった様子が見られることでしょう。


みんなで採集した生きものたちをみんなで確認しています。


このように自然や自然の生きものたちとふれあう機会が大切なのだと思います。


ケラを発見!
成虫(大きいもの)1匹のほか、幼虫(小さいもの)も2匹以上確認できました。
篠原池の生物保護区でケラを確認したことは以前にもありましたが、これは意外でした!


空き缶やペットボトル、コンビニ袋などのゴミも拾いました。

篠原池 2013年4月から6月までの活動予定

2013年04月15日 21時24分14秒 | 2-5.篠原池


1.2013年4月から6月の活動日時(予定)

予定は次のとおりです。
午前9時から10時まで。9時に篠原池エコ掲示板の前にお集まりください。
いづれも10時以降11時までは、岸根公園内を散策し、陸上の自然観察など
を行ないます。
持ち物などについては、下記の5番をご覧ください。

①4月29日(昭和の日)
②5月25日(土曜日)
③6月29日(土曜日)


2.篠原池の自然観察&ゴミ拾いについて

「篠原池の自然観察&ゴミ拾い」の定期化を開始したのは、2012年夏のこと。
もう少しで1年をむかえます。

冬の12月から2月の3ヶ月間は、寒いために参加者の方がいないことがわかりました。
掲示板に掲示した活動予定をお知らせするポスターが、いつの間にか強風ではがれて
いたということもありました。
今後はもっと有効に、この掲示板を活用していこうと考えています。

この活動はもともと、2005年の2月に行われた港北区による「水と緑の学校」という
企画の中で行われた講座「再整備で自然が豊かになった池、篠原池から学ぼう!」
から始まりました(下記URL参照)。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/suisin/kikaku/mm-gakkou/katudou8.html

港北区によるこの企画は私の知らぬ間に形が変わって、現在は小学校を対象に鶴見川を
中心にで行われているようですが、区による企画から切りはなされた後も、継続して
行なっています。


3.参加をお考えのみなさんへ

こうした活動は継続が大事です。
公園管理では池の外側、陸上部の清掃しか行われません。
また、池の中にはブルーギル、ブラックバスが放流されたり、大きなコイがたくさん
いるので、在来の小魚や小エビが食い尽くされてしまう危険性があります。
これらの理由から、池の中の生きもの調査を定期的に行なって生息状況を確認したり、
同時に池の中のゴミを掃除する作業が必要となるのです。

近年では一昔前よりも一層人々の自然離れが進み、参加者も少なくなってきたように
感じています。
一時期、参加者の方が来られるとは思わずに、一人でやるつもりで準備不足だったこと
もありますが、それは改善します。
お待ちしていますので、いつでもご参加ください。


4.方法

私が胴長で池の中に入り、池の中のゴミを陸上にあげます。
参加者のみなさんは、それを拾ってゴミ袋の中に入れていってください。

また、アミやワナを使って生きものを捕獲し、容器の中に入れてみんなで見れるように
します。

池の中から空き缶、ペットボトル、コンビニ弁当の容器などのゴミをみんなで取り除き、
生きものたちが生息するのにふさわしい場所として維持していきましょう!
そして、篠原池に昔から生息している生きものたちが生息し続けることを、みんなで
確かめあいましょう!

池の清掃と自然観察は朝9時から10時までの1時間ですが、その後10時から11時まで、
岸根公園内を歩きながら陸上の自然観察なども行ないます。


5.持ち物など

汚れてもよい長そで長ズボンの服装で、軍手をお持ちになってご参加ください。
長靴があるとなお良いです。
ゴミつまみやゴミ袋は、こちらで用意します。

飛び入りでの参加も受け入れさせていただきますが、参加人数によって用意するもの
の数もちがってきますので、メールにて参加希望のご一報をいただけると助かります。

次回の活動は3月20日に篠原池で

2013年03月12日 18時50分30秒 | 2-5.篠原池
次回の活動は3月20日の春分の日。
篠原池(岸根公園内)で「自然観察&ゴミひろい」と
岸根公園内で春の野草観察を行ないます。
予定は以下のとおりです。

9時から10時:篠原池の自然観察&ゴミひろい」
10時から11時:岸根公園の春の野草観察

篠原池エコ掲示板の前にお集まりください。

篠原池での活動の経緯(2012年10月、その1)

2012年10月09日 18時53分26秒 | 2-5.篠原池

 10月8日に「篠原池の自然観察とゴミひろい」を行ないました。
 毎月1回に定例化して4~5回目になりますが、ボチボチ参加者の方が
増えてきてくれています。

 以前から毎回参加してくださる方に加え、前回は2組、今回は1名の方
の参加がありました。
参加者の方の意見も取り入れ、以前よりもうまく活動できるようになって
きたと思います。

 篠原池は、平成10年(1998年)に当時の環境庁からの補助金を得て、横
浜市によって自然再生整備が行なわれました。
 整備は成功し、昔から生息している小魚や小エビたちが生息しやすくな
ってその数を増やしたり、昆虫や水鳥が飛来して棲みつくようになったの
です。

 このようにして街なかにありながらも、豊かな自然に恵まれた篠原池は、
港北区による「港北区まちづくり方針」(2000年に策定)の中でも、生物
生息環境(ビオトープ)として保全していくことが目標の一つとしてかか
げられています。

 菊名エコクラブは、篠原池のこうした経緯や方針が素晴らしいと考え、
市民ボランティアとして、この経緯を引き継ぎ、この方針を推進する活動
を行なっているのです。
 

 




岸根公園のドングリたち

2012年09月30日 18時09分23秒 | 2-5.篠原池

マテバシイ


コナラ


クヌギ


スダジイ


ウバメガシ


シラカシ


私の自宅ではアサガオやフセンカズラの花はすっかり終わり、
種が熟しています。
夏が終わり、秋がやってきたのですね。

ドングリも大きく実ってきました。
私の自宅の近くで最も多くの種類のドングリが見られるのは、
篠原池のある岸根公園で、その数は6種類です。

先週土曜日、そろそろかと思い岸根公園のドングリたちを
見にいきました。

マテバシイはすでに多くのドングリが熟していて、たくさん
のドングリが落ちていましたが、まだ枝についているものも
けっこうありました。

そのほかの5種類のドングリ、コナラ、クヌギ、シラカシ、
スダジイ、ウバメガシは、まだ青くて熟していませんでした。
ウバメガシはあまり多くのドングリを付けてはいませんでしたが、
その他のドングリは豊作といった感じでした。


これまでは岸根公園では篠原池での活動ばかりでしたが、
今後はこうしたドングリなど、岸根公園の他の場所でも
活動していくつもりです。