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身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

今年の夜の自然観察会は終わりにします

2019年08月24日 09時35分39秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
今年は昨年のように早く梅雨が明けることを期待していて、7月下旬に岸根公園や綱島公園で夜の自然観察会を行なおうという構想がありました。。
その次の候補日としては、実は今日だったのです。

ですが、この夏は梅雨が明けるのが遅かったです。
そしてそれだけでなく、いつもの年より台風が早く発生、日本に上陸して、お盆休みも台無しになってしまった人も多かったですね。
さらに今月下旬からは秋雨前線も迫ってきていて、天気が曇りや雨勝ちになっています。
昨年に引き続き、夜の自然観察会を綱島公園と岸根公園でも行なおうと考えていたのですが、今年は行わないこととします。

秋雨前線がまだ来ておらず、セミの羽化もまだ活発なら行なおうと、ギリギリまで考えていました。
しなしながらセミの羽化の時期としてはやはり遅く、見られる見込みがあまりないと判断させていただきました。

今度の自然観察会は、秋になってから三ツ池公園での「どんぐりの自然観察会」となりますが、ほぼ同じ内容で綱島公園でもやりたいと考えています。

8月の自然について

2019年08月24日 09時06分02秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
8月というと梅雨も明けていて、青い雲から陽光が強く差し込み、じりじり暑い気候となります。
緑がいっぱいで昆虫たちが活発に動き回る季節です。

子供たちは夏休み。
両親や祖父母たちに山や川や海に連れて行ってもらい、特に山や川では昆虫や魚介類などの生きものを捕まえて楽しんだことでしょう。
今の都市部では綺麗な星空を見ることはできませんが、はくちょう座、わし座、こと座などの夏の星座や天の川が見える季節です。

こんな感じで本当は8月は本来、自然観察の題材はたくさんあります。
セミの種類や鳴く時間、草原の生きものたち、小川の生きものたち、森の生きものたち、海の生きものたち・・・と色々です。
私も今まで、こうした色々な自然と親しんできた経験があります。
できることなら、こうした場所でも自然観察会を行ないたいとは思いますが、本職を持ちながらの活動ですし、準備や下見も含めて、なかなかそこまで時間がありません。

夏の自然観察に関しては、暑くて熱中症になる危険があるので、野外活動は飲料水や、氷などの身体を冷やせるものなどの準備のほか、活動時間の制限なども必要になるかと思いますので、十分に注意してください。



延びる関東の梅雨明け

2019年07月26日 16時29分42秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
ついこの間、今週の木曜日には西日本から北陸までの広い範囲で梅雨が明けると予想されていたのですが、突然の台風発生。
今日の夜から日曜日にかけて、荒れた天気になるようです。

昨日7月25日に三ツ池公園まで足を運びましたが、主にニイニイゼミが、他にミンミンゼミが1匹程度鳴いている状況でした。
昨年は7月16日には多くのセミが鳴いていましたし、アブラゼミの羽化も見つけられたのに、今年はちょっと梅雨明け遅いですね。

この状態ですと今年、セミの羽化を中心とした夜の自然観察会(夜の自然探検)は、8月3日に予定している篠原園地での活動でしかできない可能性があります。
参加者の皆さんも土曜日が一番参加していただきやすいと思いますし、私もそうです。
なかなか梅雨が明けずセミも盛んに鳴き出さない中、8月3日の翌週の土曜日はお盆休みに入ってしまい、皆さん帰省されるでしょう。
こちらにお戻りになるころには、昨年の場合はセミの羽化を観察するにはちょっと遅かったのです。

どうなるどうするかは、今後の様子を見ながら決めていきたいと思います。
急に「本日、夜の自然観察会を行います。」とか「明日、夜の自然観察会を行います。」といった場合も出てくるかもしれません。
ご理解をお願いいたします。

自然観察の意義(4)・・・生きものたちのいる環境の中に一緒にいること

2019年07月06日 00時26分39秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察をする際にとても大切なことがあります。
それは生きものたちの生息環境の中に、自分もそれらの生きものたちと一緒に居合わせるということです。

これから真夏の季節になるので、真夏の夜の観察会を例にします。
私の行なう真夏の夜の自然観察会は、基本的に夜暗くなる少し前に集合します。
暗くなるにつれてカラスウリのつぼみは次第に花を開き、コウモリはエサを求めて飛び始め、セミの幼虫は羽化(成虫になるために脱皮をすること)するために地中から這い出してきます。

このように生きものたちは森林とその周辺という環境の中で、真夏という季節、夜という時間帯に合わせて活動し始めるのです。
これらの生きものたちを観察しながら私たちも、夕暮れから日没そして夜という時間の経過に伴う明るさや空の変化。また、時おり吹く風などを感じてみましょう。

自然観察では、生きものだけを観察するのではなく、生きものたちがどのような自然環境の中で、どのようにその環境と関わりながら生きているのかを観察すること。また、このように生きものたちが生きている自然環境を私たち自身も一緒に体感することが、とても大切なことだと私は思っています。

私たち人間も彼らと同じように、この地球の生命の一つです。
私たちの遺伝子の中にも地球上の自然環境に合わせて生きるよう組み込まれたものがあります。

彼らが生息し活動するのと同じ環境に足を運び身を置くという前提の下で、彼らの生きる様子を見守るようにして観察しましょう。
それでこそ、この地球上で私たちがいろいろな生きものたちとともに生きているという一体感を感じられるのではないでしょうか。
そして、この一体感こそが、地球に生きる喜びの一つなのではないかと思います。

自然観察の意義(3)・・・地球に生きる喜び

2019年07月03日 08時10分27秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察の最大の目的は、地球に生きる喜びを感じるきっかけづくりだと私は考えています。

地球の自然を感じるために、わざわざ世界各地を旅する必要はありません。
私たちの住む日本には四季があり、海に囲まれ、亜寒帯から亜熱帯まで、森林を中心とした多種多様な自然環境に恵まれています。
また、私たち日本人は、これらの自然環境を改変しつつも、その恵みを大切にしながら暮らしてきた歴史があります。
それは里地・里山と呼ばれる環境で、自然環境と調和した持続可能な生活様式として、世界的にも優れていると言われているほどなのです。

都市的な環境の発達した街に住む私たちは、色々な物を売っていたりサービスを受けられたりするお店や、施設内で行なわれる各種イベントなど、わたしたち人間自身が同じ人間に向けて提供する人工的なものばかりに目が向きがちです。
たとえこうした街に住んでいたとしても、町なかに残っている自然や、街から少し離れた、もう少し大きくまとまった自然環境に目を向け、時には足を運んでふれてみましょう。

青い空、その空を流れる白い雲、木々が風にそよぐ音、小鳥たちの鳴き声、小川のせせらぎ、きらめく水面、チョウやハチたちの飛翔したり吸蜜する姿、涼しい森の緑陰、きれいな空気、美味しい湧き水、そして里山で採れた山菜や畑で採れた野菜たち、海で採れた魚など・・・。
私たちは都市的な環境で人が人へと提供するものだけで生きているのではありません。お金を払わなくても自然は無償で私たちに様々な恵みをもたらしてくれているのです。

こうした自然がもたらしてくれる様々な良いものを受けて生きられるということ。
それだけで嬉しくなりませんか?
この時感じる気持ちが地球に生きる喜びと言えるのではないかと思います。

自然観察の意義(2)・・・自然観察の最大の目的

2019年06月25日 08時30分25秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察の最大の目的。
それは、地球に生きる喜びを感じることです。
私の行なう自然観察会は、それを目的としています。

私たちは、地球という星に住んでいます。
生も死も、出会いも別れも全て、この地球上で起こっていること。
多くの生命の生の軌跡を乗せて地球は回っています。
この地球上には、大地や海、そして緑があり、こうした環境の下で多くの生きものたちが生きています。
地球の生命で、地球の自然環境に頼らず生きているものはありません。
みな生きるためには、地球上の自然環境を必要としているのです。

それは私たち人間も同じ。
毎日、水を飲み空気を吸い、食べ物を食べ、青空や太陽や雲を眺め、風を肌で感じながら生きています。
水は、雨、川、海、雲そしてまた雨という地球上の水の循環や大気循環があるからこそ得られるもの。
綺麗な空気は、地球上の大気循環のほか、森林などによる二酸化炭素の吸収や酸素の放出、空気の浄化や温度調節によるものです。
食べ物は元をたどれば、全て生命を持った生きものだったものです。魚や動物の肉、野菜や果物など、みんな生きものではありませんか。
それらは家畜だったり、農作物だったりと人間が育てた側面を持つものもあります。
しかし家畜のエサは穀物ですし、農作物も太陽の光や雨水を受けて大地で育つもので、自然の恵みがなければ育つことはできないのです。

私たち日本人は日本列島に住み、縄文時代のころから長い間、日本という島国の自然環境と調和して暮らしてきました。
それは自然環境を改変しつつも、自然の持つ循環を大切に利用活用した、里山里地での自給自足的な暮らしでした。
こうした環境は今でも田舎と呼ばれる環境の残る地方には多く残っていますし、町なかに暮らす私たちの周りにもその一部は残っています。
私たち日本人が昔から大切にしてきた自然と共存する環境を今の私たちも引き継いでいると言って良いでしょう。

自然観察の意義(1)

2019年06月25日 07時45分51秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
街で暮らす私たちの周りには、私たち人間によってつくられた人工的なものばかりがあります。
しかし、この世は人間の作ったものだけでできているのでしょうか。
ちがいますよね。

太陽、月、星、空気、空、大地、そして小鳥たちや昆虫たち、木々や草花たち。
こうしたものは人間の作ったものではありません。
自然観察の意義の一つは、このことを確かめること。認識し直すことです。

そんなこと確かめなくたって、みなさんご存知なことは私も承知しております。
しかしながら、人工的なものばかりに囲まれて暮らしている私たちが、このことを日ごろから意識できているでしょうか。
そこは怪しいところだと思います。

私たちは、いつも接しているものには意識が向きますが、接していないものについては意識から遠のき、認識が薄れていくものです。
そんな私たちが人間の作ったもの以外のもの、つまり自然のものも私たちの周りに存在するのだということを体感しつつ思い出すための手段が自然観察なのです。
自然観察というと理科や生物の授業の中で行なう科学的手法のような感じがするかもしれません。もちろん、そうした一面もあります。
でも、もっと簡単に大きくとらえ、自然とふれあうことと考えてください。

自然とふれあい、それらを認識することは大事なことだと私は考えています。
なぜ大事なのかは今までもお話したことなのですが、「自然観察の意義」の連載で、再びお話ししようと思います。

夜の自然探検 2019(1)

2019年06月24日 00時26分31秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
梅雨が明けたら、今年も夜の自然探検を行ないます。
夜の自然観察会なのですが、夜の公園で生きものたちを探しながらするので、自然探検としています。

篠原園地での日時が決定いたしました。
2019年8月3日(土)夜19時からとなります。

翌週の土曜日からはお盆休みに入ってしまいますので、岸根公園及び綱島公園では、その前に行なおうと考えています。


なお、予定していたblog記事、ヤゴ救出の報告2件の掲載は、6月26日(水)とさせてください。


環境を大切にするに際して自然の生きものたちを抜きにしないこと

2019年05月22日 20時51分31秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
一般的な傾向として、環境とかエコとか言っても、自然の生きものたちやその生息環境、水面や森林の持つ環境調節機能を大切にすることが抜きにされていることが何と多いことでしょう。
リユース、リサイクル、省エネ技術の話は出てきても、自然環境や自然の生きものたちの話題が、あまりにもなさすぎる感じがしてなりません。

ゴミの分別を例として考えてみましょう。
ゴミ分別はゴミ問題という環境問題の改善のためには必要なことではあります。
けれどもそれは、自然の生きものたちやその生息環境、水面や森林をを守ることには直接つながりません。
ゴミ分別をする一方で、森を切り開いて緑を減少させたり、水面を埋め立てたりしていては、水と緑と生命の環境を守ることには全くならないのです。

環境問題について考えたり、何か行動を起こす際に大切なのは、ただ環境というのではなく、どんな環境を守るのかということです。
先ほど「2019年 今年の6月も環境月間!」の記事の中にも書きましたが、色々な環境問題の何が問題なのかを一言でまとめて言うとすれば、多種多様な生きものたちの住む地球を、生きものたちの住めない地球にしてしまうことでしょう。
大切なのは、水と緑の生命の星としての地球環境を守ることで、これが一番の土台となる考え方です。

どうぞ、水と緑と自然の生きものたちといった、ほんらい私たちの身の回りにあった環境を意識してみてください。
私たち日本人は里山・里地と呼ばれる環境で、長い間自然環境と共存し、身近な自然を愛でてきたのだということを思い出してください。
そして、小さなかけらのようにして私たちの周りにまだ残っている、そうした小さな自然やそこに生きる生きものたちを大切にするようにしてください。
環境月間に限らず、私はそのための機会を提供するつもりですので、ご参加いただけたら嬉しいです。

おうちビオトープについて(2019年4月)

2019年04月26日 21時35分54秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
以前このブログでも、おうちビオトープについての呼びかけをいたしました。

これは昨年のヤゴ救出の際に、お家でたらいなどの容器による小さな池のビオトープを作ってみませんか?という呼びかけをさせていただいたものです。
その後、計画を進めております。
数は限定されますが、水生植物も調達できる見通しもつき、ビオトープとは何かといった内容も含めた配布資料も作成中です。
今年のヤゴ救出の際には昨年と同様、たらいのビオトープのご紹介程度にとどまると思いますが、夏休み期間中に正式に始動する予定です。

ご関心をお持ちの方は着目していてください。
昨年、お約束していた方で、まだお分けしていないご家族には、水生植物はちゃんと確保しておきます。

2019年4月5月6月の活動準備中です

2019年04月18日 10時17分20秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
今年度最初の活動は、篠原園地でのおたまじゃくし救出でした。
今後、団体様から依頼されている活動のほか、以下の活動が今月末から6月まで続きます。

●篠原池のゴミ拾い&生きもの探し
●篠原園地・六角橋公園・菊名池公園・綱島公園各公園のプールのヤゴ救出
●三ツ池公園での水生植物の観察会

ただいま、これらの活動準備中です。
来年度の春に新たに展開予定の活動についても含め、下見をしたり資料を作成したり、日程を調整したりしています。

これらの活動について日程が決まり次第、こちらのblogにてお知らせいたしますので、しばらくお待ちください。

なお、7月下旬から8月上旬にかけて、昨年と同様に「夜の自然探検」も行ないます。
この活動については、上記の活動が終わってから日程等を決めていきたいと思います。


自然観察の意義

2019年04月13日 10時35分23秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
自然観察、それは自然の様子を見て知ることです。
たとえば木々のそばを歩いていたら、鳥の鳴く声が聞こえたとします。そちらに目を向けてみましょう。
木の枝にいるのでしょうか。それとも木の下の地面を歩いていますか?
どれくらいの大きさでどんな模様の鳥でしょうか。
何か食べていたら、何を食べているのかを見てみましょう。
ほかにも何かをしているようだったら、静かに見守りましょう。

ペットショップで昆虫や小鳥を買ってきて、エサを与えて飼育ケースの中で観察したのでは、その生きものが生活している生息環境や他の生きものたちとのつながりがわかりません。
もちろん飼育をすることで常にその生きものを観察していないと、なかなかわからない生態もありますが、それは飼育下での観察ということになり、自然観察とはまた違います。

生きものをただ見るというのではなく、その生きものがいる場所に自分も一緒にいながら観察することが、自然観察の肝心要(かんじんかなめ)なところです。
自然観察とはそうすることによって、その生きもののいる環境、生息環境や他の生きものたちとの関わりも体感しながら、自然環境全体について知っていくことに、意義があると私は考えています。

最初に例に出した野鳥にしても、このように観察していると、いろいろな野鳥たちがそれぞれの捕り方で自分の食べるものを捕らえて食べていることがわかります。
そしてこれは、他の生きものに対しても言えますし、エサの捕る以外の行動についても言えるのです。













都市的な環境と田舎的な環境

2019年04月12日 11時27分18秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
私は横浜の古くからの住宅街に住んでいます。
ですので身近な自然と言った場合、それは都市的な環境が整備された住宅地、すなわち町なかに残された自然環境を指します。
また私たちと言った場合、私を含め、そうした町なかに住む人々を指すわけです。

このように都市的環境が整備された街には、住宅地のほかに様々な物を販売する店舗、色々なサービスを提供する商業施設なども立ち並んでいます。
鉄道や道路の交通網も張り巡らされ、電車や自動車で行き来できるようになっていますし、ガスや電気などのエネルギーはガス管や電線で、水も水道管で運ばれてきます。
都市はこのように色々な物が集まり集められているので、物が豊かで便利です。

ですが、都市に集まったきた、また集められてきた様々なものは一体どこからやってくるのでしょう。
私たちが生きるのにまず必要な食料や水を考えてみましょう。
昨日の夜食べた刺身定食のサケや今日の朝食べた焼き魚定食のサンマは、ついこの間まで海で元気に泳いでいた海水魚だったでしょう。
今日のお昼に食べたサラダのレタスやピーマンやキャベツ、夜に食べた小松菜のおひたし。これらの野菜は畑で太陽の光と雨水を受けて育ったものでしょう。
また、毎日飲む水は都市近郊の水源地から水道管で運ばれてきたもの。
その水源地の多くは緑豊かな山間地で、そこから湧く湧き水が集められて都市へと運ばれてくるのです。

ここまで見ればわかるように、都市というのは建物や道路や管ばかりでできているものです。
そこに住む私たちは、運ばれてくるものがなければ生活することができません。
私たちが生きるのにまず必要な食べ物や水の多くは、都市近郊の緑豊かな場所、田舎的な環境の近県で生産され、運ばれてきます。
つまり都市は都市だけでは成り立つことができないということが言えます。都市が成り立つためには周辺に田舎的な環境が必要なのです。
これらのことから、田舎的な環境、緑豊かな環境、平たく言えば自然環境はとても大切なものだということがわかります。
自然環境とは縁のないように見える都市、町なかに住む私たちにとっても、自然環境は必要なもの、大切なものなのです。

昨日8月25日の綱島公園「真夏の夜の自然探検」報告

2018年08月26日 11時56分48秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
昨日8月25日(土)、綱島公園での「真夏の夜の自然探検」を決行しました。
2家族8名のお父さんお母さんと子供たちの参加がありました。

集合場所のプール入り口前で簡単に「夜の自然探検」について説明。
プール上空でコウモリの影を見た後、東の方から登ってきた綺麗な月に照らされながらの自然探検です。


満月だと思ったのですが、調べてみると満月一日前でしたね。
今日8月26日が満月です。

昼間は木の高いところで鳴いていて、近づくと逃げてしまうセミ。
でも夜になると、木の低いところにも止まっていて、近づいても動かず逃げません。
低いところにも止まっている理由はわかりませんが、近づいても動かずに逃げようとしないのは、寝ているためです。

カマキリも見つけました。
ハラビロカマキリのようです。
カマキリは昼行性で、セミも捕らえて食べます。また、光に集まるガ(蛾)などを捕らえに夜でも光に集まってくることがあります。
今回綱島公園で見られたハラビロカマキリは、暗い木の枝でじっとしていたので、寝ていたのかもしません。


ハラビロカマキリ

ヤモリも見つけました。
8月10日に私一人で決行した時に見つけた場所からはかなり離れている所です。
綱島公園の森にはヤモリが生息していて、その数は決して少なくはないことがうかがえます。
ヤモリは夜行性で、虫を捕らえて食べます。
家屋でも見られ、虫、つまり害虫を食べてくれるということから、漢字で書くと「家守」となります。
しかしながら綱島公園では、このように雑木林に生息しています。


二ホンヤモリ

ゴキブリもいました。
でも、ちょっと待って!
森にいるゴキブリは家の中で見られるゴキブリとは種類が違うのです!

家の中で見られる茶色の小さなゴキブリはチャバネゴキブリですが、森の落ち葉の中などで見られるよく似たゴキブリはモリチャバネゴキブリというゴキブリです。
同じく家の中で見られる、黒くて大きなゴキブリはクロゴキブリですが、森で見られるよく似たゴキブリはヤマトゴキブリといいます。
こちらは、木の幹と剥がれた樹皮との間などに住んでいますが、家の中にも入ってくることはあるそうです。

今回綱島公園で見られたゴキブリはモリチャバネゴキブリの幼虫とヤマトゴキブリの成虫オスです。
(ヤマトゴキブリと思われる方はクロゴキブリとよく似ていましたが、見られた場所から判断するとヤマトゴキブリです。)


森林性のゴキブリ、ヤマトゴキブリの成虫オス

このようにゴキブリは家で見られる害虫ばかりとは限りません。
高尾山や箱根などの山に行くと、森の落ち葉の中にオオゴキブリというゴキブリが見られます。
こちらのゴキブリは太い体つきをしていて、お腹の中で孵した子供を産み、家族単位で生活。木の腐りかけた部分を食べるという、私たちのよく知るゴキブリとは全く違った生態を持っています。


綱島公園での「真夏の夜の自然探検」の様子

セミの羽化やカブトムシは見られませんでしたが、いろいろな生きものたちの姿を見ることができました。
これで篠原園地、岸根公園、そして今回の綱島公園と3ヵ所で行なってきた、今年の「真夏の夜の自然探検」は終わりです。
来年はもう少し早く、参加を義希望される方たちと日程を相談しながら、お盆休みの前の時期に開催する方向で考えています。
そして、今度の綱島公園での活動として「どんぐりの自然観察会」を10月に考えています。