トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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ベネズエラ文化週間

2009-10-24 23:35:35 | 音楽
 今、南米は変革の時を迎えています。(ホンジュラスでは、セラヤ大統領追放という不幸な軍事クーデターが6月末に起こりました。国際的に孤立した軍事政権は、セラヤ大統領を支持する人々に弾圧を加えています。)

 駐日ベネズエラ・ボリバル共和国の大使館が、本国から一流のアーティストを招聘して、今秋、「ベネズエラ文化週間」を開催します。今回は、レオナル・ハコメ(ベネズエラ・ハープ)と彼のクエルダス・バホ・プレシオンによる演奏が行われます。
ゲスト歌手として、ファティマ・スルバランも出演するそうです。

 クエルダス・バホ・プレシオンは、レオナル・ハコメをリーダーに、ダルウィン・ゲバラ(クアトロ=4弦ギター)、エベル・ロドリゲス(ベース)、エルネスト・ラジャ(マラカス)の4名で結成されたユニットです。

 東京では、草月ホールでの演奏会があります。

ベネズエラ文化週間

Leonard Jacome arpa



優しさは自然に湧くのかな/絵本『うたうしじみ』

2009-10-24 00:38:41 | 絵本・児童文学
うたうしじみ
児島 なおみ
偕成社

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 若い頃は、いたずらで、いじわるで、けんかばかりしていた魔法使いも今では、すっかり年老いて、あの頃の元気は失せてしまいました。年をとるって、悲しいことなんでしょうか。
 魔女におなじみの使い魔のネコのトラジと暮らしていました。

 ある時、味噌汁の具にしじみを買ってきました。さて、夕食の準備にかかると、水を張ったボールの中から、プチプチ、ゴソゴソ音がします。しじみたちが、いびきをかいて寝ている音です。それを見たら、味噌汁に入れるのが残酷に思えてきました。若い時だったら、さっさとお湯の中に入れてしまったでしょう。トラジは同情は禁物と言いましたが、その晩は、具の入っていない味噌汁になってしまいました。

 次の日の夕方、トラジに弱気になるなと言われましたが、年をとって気が弱くなったのでしょうか、魔法使いには鍋に入れることができません。見かねたトラジが、自分がやると言い出しましたが、いざ、入れようと思っても、しじみたちの安らかな寝顔を見ると、同様に出来ません。また、実なしの味噌汁になってしまいました。

 こんな調子でお話は続いて行きます。目を覚ましたしじみたちは、故郷を思って泣きだします。魔法使いは、しじみたちを連れていってやろうと思いますが、いまでは、ほうきもぼろぼろで空を飛ぶこともできません。汽車で行くにも、お金がありません。

 そこで、街の中で募金集めをします。でも、世の中、甘くないですよね。あきらめかけた時、しじみたちが歌を歌います。道行く人たちがこの歌を聞いて立ち止まり、カンパをしてくれました。何日か街に立ちました。そして、十分な旅費を集めることができました。でも、しじみたちの歌って、どんななんでしょうね。

 魔法使いは、しじみたちの分も切符を買いました。ここのところが愉快です。たくさんいるしじみたち、一つずつに切符を用意するんですから。

 海に着いたとき、魔法使いとトラジは、もうしじみたちの歌を聴くことができないことで、別れがたい気持ちが生じます。

 さて、この物語の結末は?

 何故、魔法使いは、しじみたちに同情したのでしょうか。年をとって丸くなったからって!それはね、………