トッペイのみんなちがってみんないい

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八王子車人形と民族芸能の公演②

2008-11-18 02:07:55 | わが街と近隣
Ⅱ 八王子車人形西川古柳座
演目「野ざらし」 落語 入船亭扇治

 車人形は、幕末に現在の埼玉県飯能市で生まれた初代西川古柳(本名・山口柳吉)が考案した一人遣いの人形芝居である。「ろくろ車」と呼ばれる車の付いた箱に腰掛け、一人で一体の人形を使う。(現在では、ろくろ車は改良を加えられている)。もとは、祭礼などで上演される農村の娯楽であった。現在は、八王子の西川古柳座の他に、奥多摩と埼玉に2座残っている。説教節(説教浄瑠璃)により演じられてきたが、4代目西川古柳の時から義太夫により演じられることが多くなった。現在は5代目で、新内、落語との共演も行われている。洋楽を取り入れて、フラメンコまで舞っている。

 おいらとしては、説教節による伝統的な上演を期待していたのだが、今回は落語家の入船亭扇治師匠との、落語で有名な「野ざらし」の共演であった。人形と落語家との絡みなど、色々と工夫された演出であったが、いまひとつ、感動できなかった。舞台が広すぎるのと、人形の大きさが大ホールでの上演には向いていないようだ。おいらは、一番前の席で見たので、よく人形の動きは見えたのだが。新作の場合は、伝承演目の持つ重みに対抗するためには、かなりの脚色が必要だろう。

 人形劇と落語の共演は、以前に人形劇団プークと林家彦六師匠の三遊亭圓朝作の「牡丹灯籠」を拝見した事があるが、素晴らしい上演だった。人形の使い方と、芝居噺を得意とする彦六師匠のコラボが成功した舞台であった。

 地元にいても、機会を作らないとなかなか観ることが出来ない車人形である。今後も、機会があれば様々な演目を観てみたいと思う。ちなみに、都指定無形文化財、国記録選択無形民俗文化財に指定されている。

YOuTube に八王子車人形の動画があった。三番叟以外は詳しい演目は不明。
Hachiosji Kuruma Ningyos


Hachioji Kuruma Ningyo - To^teres rodantes de Japopn



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