トッペイのみんなちがってみんないい

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責任をとれる国へ/「開国博Y150」で、前市長に住民監査請求

2010-01-27 00:46:27 | 政治
 昨晩、Jwaveを聴いていたら、横浜で去年開かれた「開国博Y150」の支出を巡って、地元のオンブズマン団体が住民監査請求を求めたニュースを放送していた。オンブズマンの人も番組で、司会の質問に答えながら、経緯等を説明していた。当事者の中田宏前市長に対して、「開国博Y150」など横浜開港150周年記念事業で、横浜市が財政調整基金を取り崩して補助金を支出したことは公益性がないとして、市に対し、支出を決めた中田宏前市長に約78億円の損害賠償を請求するよう住民監査請求を行ったというものである。

 当初の入場者数見込みは、500万人とされていたが、実際の入場者数は、約124万人に過ぎず、大幅な赤字となる見込みである。しかも、中田氏は任期途中で、市長を辞任している。なお、番組では、お台場のガンダムの見学者が400万人いた事にも言及していた。

 中田氏は、自由社の歴史教科書を採用させるため、教育委員会の恣意的な人事の介入を行っているし、今までも、スキャンダルを含めて問題行動が指摘されている。しかし、一部マスコミにより、あたかも改革派の政治家のごとく描かれていた。テレビにも、コメンテイターとして出演するなど、その扱いには、一定の意図が感じられていた。「日本志民会議」という右派の組織の立ち上げにも関わっている。

 オンブスマンの人も、基金は、本来は、災害などのためのものであり、イベントのために取り崩されるものではないと指摘していた。

 大体が、改革派の市長が、赤字必須のイベント事業を行うことがおかしいのである。今回の費用も、事業に関して一部に利益が流れているようだ。

 オンブズマン団体では、中田前市長に78億円の損害賠償を求めるように市に要求するものである。しかし、監査委員会も、仲間内のような所があり、素直に監査請求に応じるかは疑問である。当時の中田氏を支えた市議会議員にも大いに責任がある。この国は、無駄な公共工事を巡っても、その責任を、官僚も国会議員もとろうとはしない。その意味で、こうした市民団体の請求は、大いに行われるべきである。

 なお、監査請求が退けられた場合は、司法の場で判断を求めるというのが、同団体の方針だそうだ。

 なお、横浜市が中田氏に損賠賠償請求をするという形になるが、かつては、同様のケースで、議会で、請求権を放棄する議決を行い、実質上、市長の責任を不問にすることがあった。しかし、昨年、高裁段階で、そうした決議の無効が確認された。中田氏も、責任は当然とるべきである。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100126ddlk14040292000c.html (毎日新聞)


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