トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

日記風に「テレビを視て」②

2009-01-27 01:11:23 | 多様性
 次に、教育テレビで久しぶりの「ハートをつなごう」を観る。テーマは、LGBTのパート2、前回の放送後の視聴者からのメールを受けたもの。700通にも上るメールが来たそうだ。ゲイの息子と親子関係についてのものだった。
 北海道で、ゲイプライドのイベント、レインボーマーチに携わっている義弘さん(31)と母親の話から始まった。レインボーは、ゲイのシンボル。レインボーマーチは、東京をはじめ、今では全国各地で行われているのかな。直接見たことはないが、映像媒体ではちらっと見たことがあるお祭りである。義弘さんについては、11年前から母親は薄々感づいていたとのこと。9年前に家を出て友人と暮らしている時にカミングアウトされた。なかなか受容することは難しいことであるが、この母親のすごいところは、同性愛の子供を持つ「親の会」を作ったこと。そこでは、親のほかに当事者も含めた会員で、サポート活動を行っている。しかし、どうも親にカミングアウトする場合は、圧倒的に母親に対してであるらしい。義弘さんの母親も、未だ父親には話していないという。同様に、息子の裕敬さんに13年前にカミングアウトされた西澤さんも出演していた。裕敬さんはその後、自ら命を絶った。母親である西澤さんには、はっきりした理由が分からないままだ。息子の死を乗り越えて、今でも「親の会」で活動している。「親の会」のメンバーは、レインボーマーチも手伝っている。

 番組では、自らもゲイであることを公表している精神科医の平野俊明さんが出演されていて、同性愛者の若者の自殺が、ヘテロの若者より多いことに言及していた。生きづらさからくるストレスなどが原因のようだ。今では、国の政策に自殺防止の問題が取り入れられているが、ゲイの自殺が特別に考慮はされていないようだ。平野さんもかかわった日本での調査でも、自殺願望・自殺未遂の経験者が多いとのこと。この件に関しては、「ハートをつなごう」のHPから情報にたどり着ける。

 昔と比べて、自らのセクシャリティを周りにカミングアウトする当事者が増えてはいるものの、まだ、マイノリティとして生きづらい世の中のようだ。父親との関係については、母親と比べて難しい所が多いようだ。しかし、自分の息子のセクシャリティを受け入れて、ないしは悩みながら「親の会」を組織するケースも現れていることは驚きだった。また、ヘテロと比べて自殺する割合が多いことに対しては、メンタルヘルスの面からのサポートが必要だということなのだろう。

 なお、身障者に関してもメンタルヘルスの問題は無視できないものである。最近では、透析患者の精神面に関する学会も開かれている。また、聴覚障害者の心の問題に対処できる手話を使った精神医療についても、同じ教育テレビの福祉番組で取り上げられたことがあった。


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