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痴漢事件で最高裁が慎重捜査を求める

2009-04-15 10:15:43 | 社会
痴漢事件で防衛医大教授に逆転無罪 最高裁が判決(朝日新聞) - goo ニュース

 電車内での痴漢行為は、なかなかなくなることがない卑劣な犯罪行為であるが、周防正行監督が映画「それでもボクはやってない」で描いたように、男性側が冤罪という結果になる危険も多い事件だ。一度起訴されれば、社会的信用は失墜し、失職という事態に追い込まれてしまう。たとえ無罪判決を勝ち取っても、失われたものは取り返すことはできない。

 今回の事件は、1.2審で実刑とされた男性の上告審判決で、最高裁としては異例の無罪判決となった。最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は、「被害者の証言は不自然で、信用性に疑いがある」として逆転無罪を言い渡したが、5人の裁判官のうち3人の多数意見であった。痴漢事件では、女性の証言がほとんど唯一の判断理由となることがあり、判決の中で「客観的証拠が得られにくい満員電車内の痴漢事件では、特に慎重な判断が求められる」と捜査に対する要望が述べられた。従来のような、被害者だけの証言のみを根拠にすることへの、最高裁としては初めての判断であった。
 被告人が裁判で無罪を証明することが困難であることを考えると、今後の捜査は慎重であるべきであろう。冤罪の場合は、失うものの代償があまりにも大きいのだから。
 なお、映画では、警察に連行された段階で、痴漢行為を認めた方が犯人にとって有利だという矛盾点にも触れられていた。起訴すると厄介だということが。


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2 コメント

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こんにちは (パンダ)
2009-04-15 12:16:55
胸が痛いニュースでした。
たとえ無罪判決を勝ち取っても、失われたものは取り返すことはできない・・・ホント!
こんなことは沢山あるのではないか!と疑ってしまいます。
これから始まる裁判員制度の導入も、正しい(?)判決に繋がるものだろうか?すごく疑問です。サイバインコなんか被って死刑を許可したりと・・まあ・・三権分立はしていないのかな?と思います。
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人が人を裁く時 (トッペイ)
2009-04-16 08:37:52
 冤罪の人が、思ったより多い可能性がありますね。「無罪の推定」の原則の意味を考えてほしいと思っています。
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