![](http://www.asahi.com/national/update/0602/images/TKY200906020156.jpg)
展示用のエコ棺の断面。布で覆われていて、見た目には段ボール製と分からない=東京都千代田区、岡写す
エコ棺でおくられびと 段ボール製で有害物質3分の1(朝日新聞) - goo ニュース
今日の朝日新聞の夕刊で目に付いた記事がこれである。gooニュースでも取り上げられていた。「エコ棺」と業界では呼ばれている段ボール製のひつぎが普及しているとのこと。段ボール製といっても、100%使用しているわけではなく、国内に数社あるメーカーの内、トライウォール社(東京都千代田区)によれば、エコ棺の段ボール製造に使う木の量は合板製の3分の2だという。さほど段ボールの占める割合は多くはない。ただ、エコの売りは、合板に必要な接着剤や釘などの金具を使わない分、火葬で出る有害物質は3分の1にまで減るという触れ込みである。有害物質が出ることは出るのである。ただ、量の問題である。
記事によると、『ひつぎは、キリや輸入木材の合板製が主流だ。エコ棺は3層の強化段ボール製だが、表面を布張りし、見た目には合板製と区別がつかない。強化段ボールは輸入貨物のコンテナにも使われ、エコ棺は250キロの重さにも耐える』とのことである。
最近は、個人葬や家族葬など葬儀にお金をかけないお葬式が増えているように感じられる。もしかしたら、葬儀に関する業界の経済対策として出てきたのが、「エコ棺」かも知れない。なんでもエコをうたえば、消費が伸びるご時世であるから。相変わらず、おいらは素直な性格ではないのである。
実際、記事の中でも、ある葬儀業者では、エコ棺の値段が、合板製とほぼ同じ20万円程度で販売している。これでは、地球にやさしくても、財布にやさしくないのではないか。何故、エコ棺に20万円もかかるのか理解できない。やはり、商売なのか。
次の動画は、以前にもアップしたことのあるアメリカのGOODによるものだ。人が死んだ後のビジネスを皮肉をこめて描いている。自然から産出する者の浪費、地球温暖化などの環境悪化などを訴えている。
日本にも触れている。ちょっと的外れの所もあるけれども。日本では、98%が火葬で、この火葬が地球温暖化への原因となっていると言っている。
何といっても、日本では、葬儀に4万ドルもかけているという指摘。具体的な数字がどうなのかは、よくはわからないが、日本では、葬儀と婚礼にかける費用がどうしても合理的なものには思えない。業者のつける値段が言い値の裏付けのないものに思えて仕方がない。今回のエコ棺が20万円という理由も納得がいかないのである。
以前に、アメリカから合理的な、日本と比べると破格な費用で葬儀を請け負う業者が進出を図っているという報道がされたことがあるが、その後、どうなったのか。
GOOD: Business of Death
籐でしたら10万円なんて、とてもかかりません。
強度も十分に確保できます。
森林を伐採しないので、籐のほうが、作る時も火葬する時も地球環境に優しいです。
籐の棺は1分で燃え尽きます。
天然素材しか使いませんので、有害物質の排出はゼロです。