トッペイのみんなちがってみんないい

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NHKニュースで映画「ゆずり葉」を紹介

2008-10-18 01:50:42 | 手話
 今日、手話サークルから帰って家にいる時に、サークルの人からメールが入った。今、全国ろうあ連盟で作っている映画「ゆずり葉」のことが、夜9時からのNHKニュースで紹介されるとの連絡であった。

 「ゆずり葉」は、以前もブログで紹介したことがある。社会の壁にぶつかりながら、夢を追いかけるろう者を描いた作品である。薬剤師、俳優になる夢、車の免許証をとるための戦い。若い人が苦しんでいる時に、高齢者が助けてくれたという。世代や立場を超えて助け合う姿も描かれている。お互いに譲り、譲られる、そんな意味を込めたタイトルの「ゆずり葉」。監督は、ろう者の早瀬憲太郎さん。今までも、自主製作の映画やドラマを制作している。この映画に出てくる薬剤師は、奥さんの久美さんがモデルである。
 7年前、ろう者で初めて薬剤師の国家資格を獲得したのが久美さんである。それまでは、法律の欠格条項が存在していたために、ろう者は薬剤師になることが出来なかった。その時に、久美さんをはじめ多くの人の運動で法律を改正することができた。映画では、現役の大学生の貴田みどりさんが薬剤師の役を演じる。貴田さんは、中学3年生まで、相手の口の動きを読み取る口話法を使っていた。でも、口話法はろう者には負担の多い方法である。たとえば、「たまご」と「たばこ」は口形が同じで、うまく読み取ることが出来ない。他にも同じような言葉が多く、友達との会話も理解することができなくても、うなずいてしまうようなこともあったと言っていた。その後、ろう者としてありのままの自分を受けいるられるようになったという。それまでは、自分だけがなぜ聞こえないのかと苦しむこともあった。今回の映画の演技にはそうした思いが込められている。

 聴者とろう者が共に映画の制作に参加している。カチンコの代わりに、旗が使われている。黄色の旗がリハーサル、赤い旗が本番を意味している。

 今回の映画では、SPEEDの今井絵里子さんも出演している。今井さんの4歳になる息子さんは聴覚に障害がある。今井さんは、息子さんに映画を観てもらいたいために参加した。

 映画は、すでにロケが終了して、編集段階に入っている。公開は、来年の7月の予定だ。聴者、ろう者に関係なく、今の世の中に欠けている世代、立場を超えた助け合い、支え合いというメッセージを込めた作品を、多くの人に観てもらいたいという早瀬監督の思いが伝わればいいなと思った。


 もう一つ、TBSでは、「愛の劇場40周年記念ドラマ」として「ラブレター」を11月24日から、全60話で放送する。時間は月曜~金曜日の昼1時からである。小豆島を舞台に、施設で育てられて聴覚障害のある少女が、里親や生涯の友人、初恋の人と出会って成長する15年間を描いた作品だということだ。鈴木亜美が主演することも話題になっている。当然、手話がたくさん出てくる。是非、録画して観てみたいを思っている。そして、この番組を通して手話に関心を持ってくれる人が少しでも増えてくれることを望んでいる。この情報は、今日のサークルで報告がされた。


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2 コメント

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早くみたいなぁ~♪ (小町)
2008-10-18 10:44:52
来年の七月が、楽しみですねっ・・・(^^)

おひるのドラマもHDD予約しておこうっと♪
小豆島~行ってみたいなぁ~♪
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伝えたい (トッペイ)
2008-10-18 17:10:35
また、手話に興味を持った人が増えて、講習会やサークルにさんかしてくれるといいです。
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