「こころの病気」動物絵本で紹介 長崎の精神科医ら出版(朝日新聞) - goo ニュース
以前、このブログで、「変わった」絵本を紹介したことがあった。タイトルは、「さかながこわいクジラ」で、精神疾患の社会不安障害を描いた作品であった。全般は、小学生でもわかりやすい病気になったクジラのお話が、後半には、中高生や大人にも分かりやすい、絵本で取り上げた病気の解説が載っていた。
精神疾患は、大人だけがかかる病気ではなく、子どもも、思春期前後に発症しやすいということだ。
実は、この絵本は、精神疾患を描いた全5巻の中の一冊であった。今回、この絵本の事が、朝日新聞で取り上げられていた。
分かりやすい表現として「こころの病気」となっているが、精神疾患は、脳の病気といった方が良いのかもしれない。
『思春期前後からかかりやすくなる精神疾患を子どもたちに知ってもらおうと、動物を主人公にした物語形式で紹介した「こころの病気がわかる絵本」全5巻を、長崎県大村市の大村共立病院副院長で精神科医の宮田雄吾(ゆうご)さん(41)らが出版した。
絵本はどれも2部構成。前半は小学生以上を対象に、精神疾患にかかった動物たちの物語を、宮田医師が臨床経験をもとに作った。
社交不安障害の巻では「さかながこわいクジラ」、強迫性障害では「てあらいがとまらないアライグマ」といった具合に、主人公の動物たちが発病し、回復するまでを描いた。同じ病院で働く芸術療法士の北村友弘さん(35)らが絵を担当。うつ病にかかったニワトリが追い込まれて自殺を考える場面では「フライドチキンにでもなってしまおうかしら」と表現し、子どもの恐怖心を和らげるよう気を配ったという。
後半は中学・高校生向けに解説を付けた。症状や治療法、病気とのつきあい方や周囲の接し方について、医学用語をわかりやすい表現に言い換え、ふりがなも多用した。
宮田医師は2007年から厚生労働省の「こころの健康科学研究事業」の研究班に参加した。子どもへのアンケートで「統合失調症」「強迫性障害」などについてほとんど知られていないことがわかり、精神疾患の知識を子どもに与えるべきだと実感した。
「調子が悪くなった思春期の子どもが最初に相談するのは、保護者や教師ではなく友だち。相談相手になれるように子どもに知識を持たせたい」と考えた。「早めに知識を持っていれば、仮に発症しても周囲や本人が病気を受け入れやすくなる。早期に治療を始めれば回復もしやすい」と話す。
A4判変型、情報センター出版局(03・3358・0231)刊。各巻1470円(税込み)。』(朝日新聞)
子どもの精神疾患の発症に早く気がつくための情報の必要性を認識させる絵本であった。全巻を読んでみたいと思った。子どもの頃から、精神疾患に対する理解を深めることは、社会に根深い精神疾患に対する偏見をなくすためにも、有効な手立てである。
以前、このブログで、「変わった」絵本を紹介したことがあった。タイトルは、「さかながこわいクジラ」で、精神疾患の社会不安障害を描いた作品であった。全般は、小学生でもわかりやすい病気になったクジラのお話が、後半には、中高生や大人にも分かりやすい、絵本で取り上げた病気の解説が載っていた。
精神疾患は、大人だけがかかる病気ではなく、子どもも、思春期前後に発症しやすいということだ。
実は、この絵本は、精神疾患を描いた全5巻の中の一冊であった。今回、この絵本の事が、朝日新聞で取り上げられていた。
分かりやすい表現として「こころの病気」となっているが、精神疾患は、脳の病気といった方が良いのかもしれない。
『思春期前後からかかりやすくなる精神疾患を子どもたちに知ってもらおうと、動物を主人公にした物語形式で紹介した「こころの病気がわかる絵本」全5巻を、長崎県大村市の大村共立病院副院長で精神科医の宮田雄吾(ゆうご)さん(41)らが出版した。
絵本はどれも2部構成。前半は小学生以上を対象に、精神疾患にかかった動物たちの物語を、宮田医師が臨床経験をもとに作った。
社交不安障害の巻では「さかながこわいクジラ」、強迫性障害では「てあらいがとまらないアライグマ」といった具合に、主人公の動物たちが発病し、回復するまでを描いた。同じ病院で働く芸術療法士の北村友弘さん(35)らが絵を担当。うつ病にかかったニワトリが追い込まれて自殺を考える場面では「フライドチキンにでもなってしまおうかしら」と表現し、子どもの恐怖心を和らげるよう気を配ったという。
後半は中学・高校生向けに解説を付けた。症状や治療法、病気とのつきあい方や周囲の接し方について、医学用語をわかりやすい表現に言い換え、ふりがなも多用した。
宮田医師は2007年から厚生労働省の「こころの健康科学研究事業」の研究班に参加した。子どもへのアンケートで「統合失調症」「強迫性障害」などについてほとんど知られていないことがわかり、精神疾患の知識を子どもに与えるべきだと実感した。
「調子が悪くなった思春期の子どもが最初に相談するのは、保護者や教師ではなく友だち。相談相手になれるように子どもに知識を持たせたい」と考えた。「早めに知識を持っていれば、仮に発症しても周囲や本人が病気を受け入れやすくなる。早期に治療を始めれば回復もしやすい」と話す。
A4判変型、情報センター出版局(03・3358・0231)刊。各巻1470円(税込み)。』(朝日新聞)
子どもの精神疾患の発症に早く気がつくための情報の必要性を認識させる絵本であった。全巻を読んでみたいと思った。子どもの頃から、精神疾患に対する理解を深めることは、社会に根深い精神疾患に対する偏見をなくすためにも、有効な手立てである。
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気にしない娘が最近少し情緒不安定です。
この本、とても興味があります。
いい本を教えてもらいました。
トッペイさん、ありがとうございました。