先週は、板野酒造場の蔵祭りでした。
で、きき酒コンテストなるイベントに参加したんですが、事前に入手した情報によると、蔵祭り1日目は全問正解者はなく2つ間違った人が最高だったとか。
ちなみに、このきき酒コンテストとは、2つのテーブルに1,2,3,4,5,6,7,8、イ,ロ,ハ,ニ,ホ,ヘ,ト,チのそれぞれ8種類の板野酒造場のお酒があって、そのどのお酒とどのお酒が同じかと当てるゲーム。8組全部当てたら景品が貰えると。昨日の2つ間違ったというのは1つの組み合わせを間違えると、当然もう1つ間違った組が出来るので、非常に惜しい人。
当日答合わせをすると、2回目のチャレンジで全問正解するのは簡単なので、回答は紙に書いて、投票箱へと言うシステム。
8×2=16ですから、結構飲むし、迷ってあれこれ飲んでると、何が何やら状態w 中にはペットボトルのお茶を持参してトライしている人や、16種類のお酒を全部紙コップに注いで「これとこれは同じお酒」とペアを作っている人、夫婦で挑戦して「そんなわけねーじゃろ?」と喧嘩している人。皆それぞれの方法できき酒を楽しんでおられました。
で、俺はと言うと、ぶっちゃけ味覚音痴なものですから、「好き、嫌い」「薄い、濃い」ぐらいでしか評価出来ません。でもこれが案外、どれとどれがペアか位の評価にはズバッとはまったりするんですよね。
・おお、これ、ドストライク!雄町かな?
・うわ、これは、狙いすぎ。少し高めの思わずバットがでてしまう感じ。山田錦だな。
・これは、俺の苦手な甘さが残る。朝日米。
・うーん、可もなく不可も無く。あけぼのっぽい。
・おお、なんかクセがある。燗にして飲みたいねぇ。本醸造。
・なんだこれ?水?うっす…。正体不明。水みたいなヤツw
・うん?また水?でもさっきより辛口?…正体不明。塩水?
・おー、また可もなく不可も無く。でもあけぼのかなと思ったものよりフレッシュ感がないな。
こんな感じで無理矢理評価して、もう一方を当てはめてみるw
正直、所々妙な三角関係があったりとか、決めかねられないところもあったんだけど、まあ、別に満点取らなきゃダメって訳じゃないしと適当に回答して、応募。
ちょっと俺より若いぐらいかな?って挑戦者がいて、結構悩んでいるって感じだったので、いい加減なアドバイス。「5番と8番は高いお酒だと思うので、なみなみ注いだ方が良いですよ。」(5番は雄町の絞りたて、8番は山田錦の大吟醸だよ~♪)
「え?そうなんですか。確かに美味しいです。でも、ボクとしては6番の雄町のお酒をなみなみ飲みたいですね。実はボク、赤磐市の雄町米農家なんです。」
え?雄町米農家が6番が雄町というのなら、俺間違えてんの?慌てて6番をもう一度飲んでみて「えー?この水みたいなのが?俺の舌がバカなのか、板野くんの作り方がアレなのか。」と不安にw
ただ、もう一度やり直す元気は無く、その日は、蔵祭り名物酒粕カレーを食べて帰りました。
で、今日、こんなものが宅急便でw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/5.6, ISO 500
優秀な成績?
これは全問正解したって考えて良いですよね?
だって、この「きびの吟風 山田錦 大吟醸」は板野酒造場のフラッグシップで、4合瓶で3,240円もする、暴力的なお酒ですもんw
ぶっちゃけ、このお酒は蔵祭りの無料試飲会で「常温」で「ほんのちょっと」しか飲んだこと無いw これを「ちゃんと冷やして」「4合も飲める」幸せw
いやー、毎日晩酌で飲んでるだけだけど、それなりにセンスが磨かれてきてるんだよな、俺w
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/5.6, ISO 1,600
おお、うちにこの瓶が来るとは思わなかったな。
口を縛る千代紙がやたら高級感じゃないですか。
もちろん、千代紙が付いているだけで美味しいわけじゃ無いですけどね。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/5.6, ISO 1,000
おお、アル添なのか。まあ、そこは見なかったことにw
精米歩合40%ってのは結構頑張っているっすよね。
で、晩ご飯に飲んでみる。
もちろんそれなりのポテンシャルのあるお酒ですから、美味しいですよ。フルーティーで甘くって、今のトレンドを外してないなというお酒です。
これの生酒、酸味を堪能出来るヤツがあれば、俺の冷酒部門満点かなぁw
あと精米歩合55%でいいから、もっと安くなれば良いなぁw
雄町にしても山田錦にしても、酒米専用な訳だから、削るのは最低限で良いじゃ無いかなと。なんか削りすぎの酒米は、十分オイシイ所も捨てているような気がしてならない。そこに必然性があるのなら良いけど、削りゃ話題になるし、高値で買って貰える位の理由なら、ちょっと考え直して欲しい。
獺祭というよく分からないお酒から始まる「削りゃいいんだろ?」的風潮は、「数字」で酒を評価する分かりやすさがあって、日本酒初心者が話のタネに使いやすく、日本酒未経験者が一口飲むとっかかりになったであろうと思う。
ただ、それは続かないよねw
ブームが終わって「もう発泡酒でいいや。この前は、何となく日本酒飲んだだけ。」こんなお客だらけになったら、また日本酒の冬の時代がやってくる。
そんな事をこの前の「大典白菊 純米吟醸 雄町五五」を飲みながら思った。一升瓶で、この味で、この値段(3,000円)かよと。こんなの反則だと。でも、この日本酒ブームを一過性のものにしないためには、どの酒蔵もこんな反則を造る力が必要なのかなと。
それが難しいのは分かっているのだけども…。
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