川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

この街で、夢見ることは、いけないこと…?

2011年07月10日 | 俺の撮影

さて、昨日の続きです。

フィルムで撮影した写真をA4の大きさに拡大プリントしました。(拡大プリントと言うよりは、フィルム本来の画質を試すプリントというべきなんでしょうが。)

で、レジで「こちらでよろしいでしょうか?」と言われた時点で撃沈w

まあとりあえず見て貰いましょう。

(以下の画像は、A4でプリントしたものを、エプソンGT-F650でスキャンしたものです。スキャン画質は300dpi。プリント機と同等の精度でのスキャンと考えています。)

まあ、昨日のフィルムスキャンよりはマシかもしれませんね。では、等倍トリミングします。

いや、ほんとこの画質なんですよ。ザラザラなんてモンじゃない。フォトレタッチソフトで砂絵っぽくエフェクトしたんじゃないかと思うような荒さです。

これだけ字が読めるんだから、ピントや露出など、下手な撮影はしていないと思うし、「なにやってんだ、プリント屋!」って怒鳴りたいくらい。

 

もう一枚。昨日の今日イチの写真と自画自賛したヤツです。

おお、縮小した画をパソコンのディスプレイで見る分にはまずまずの写りですが~。

これまた等倍にしてみます。

アウトォ~!!

フィルムにはキリギリスの羽根の筋までくっきりと写されており、前足にある耳までしっかり解像しています。恐らくちゃんとプリントして貰ったら、複眼のツブツブまで解るんじゃないかと…。

それにしても酷すぎる。

一昔前の家庭用カラープリンタで、フォト用紙ではなく、普通紙に印字したレベルでしょうw

こんなモンで金を取るのかキ○ムラ!ということで先ほどの「こちらでよろしいでしょうか?」の問いにはこう答えました。

 

「確かに頼んだのはこの写真ですが、この画質でよろしいとは言えませんね。」

 

と言うと、「言われることはごもっともです。…」と色々教えて貰いました。

 

現在普及しているプリント機は、デジタルデータ専用であること。フィルムの写真を焼くと言うことになっても、フィルムをスキャンしてデジタルデータ化してデジカメと同じようなデータとしてからのプリントになると言うこと。フィルム本来のプリント方法でない上に、一度スキャンするという、画質劣化を経てのプリントだから、こういう結果になるというのは避けられないとのこと。

説明してくれる店員さんは本当に申し訳なさそうに、汗だくだくで解説してくれてます。いや、俺は店員さんを責めている訳でなく、ただキレイな写真が欲しいだけで。キレイなというのは語弊があるか。俺が写した写真のありのままが見たい。それだけなんですけど。

「キレイを求めて、フィルムにこだわり続けている人、フォトコンに入選するためにはフィルムでのプリントが不可欠と思っている人、そう言う人がおられるのは承知しております。ただ、やっぱり、いくらお客様がそう思われても、うちのスピードプリントでは、そうした対応は出来ませんで、県外のラボに手焼き対応と言うことで送っての対応となります。ただ…時間は2週間、料金は6切で1枚1300円となります。本当に一部のマニアの方のための運用です。また深刻な問題となっておりますのが、有能な職人不足です。ラボと言いましても、今は絶対に良い結果が帰って来るという訳ではありません。」

「じゃあ、綺麗な写真プリントをしようと思ったら?」

「現実的ではありませんが、東京、大阪にはまだ優秀な職人の店があります。そこに頼んでと言うことになろうかと…。岡山にはそうした店は3年ほど前に全滅しました。」

「何かガッカリ…。」

「でもさとう様はEOS 5Dでしたよね。デジタルプリント機は、キャノン、ニコンのフルサイズ機の写真を如何にキレイにプリントするかを念頭において開発されています。言い換えれば、ここのプリント機はEOS 5Dにカスタマイズされているものと思っても間違いではないのです。ですから、大変な苦労をされて、イチかバチかのフィルムもよろしいですが、EOS 5Dをお持ちでしたらデジタルプリントの方が間違いのないキレイさになると思います。」

「でもそれじゃ、コンテストに勝てないジャン。」

「コンテスト入賞者はフィルムが多いというのは、大判中判を含めたらの話です。大判中判はほぼ100%フィルムからのプリントですから、率は上がります。135判以下の場合どうでしょう?決してフィルムでなければダメというものでは無いと思います。」

「まあ、それならもうデジカメ一本で行く方が幸せ?」

「失礼を承知で言いますと、アマチュアならその通りです。どちらも極めるなんて無理です。ならば利便性高く、これからさらにプリントの品質が上がっていくことが見込まれるデジカメ一本で腕を磨くべきです。手焼きの機械も、職人も今のクオリティをキープできるのはあと何年でしょうか?」

 

…なるほどなぁ。

俺カメラ始めるの遅すぎたなぁ…。俺には選択肢があるようで、選択肢なんか無かったんだ。

 

最後に、お前のスキャナぼろいんじゃない?と言われそうなので、デジタルカメラの画像を、ワイド6切にプリントしたものをスキャンしたものを披露します。

それの等倍トリミング。

うん、ざらざら感なんかほとんど感じないです。

ちなみに元データをトリミングしたものも貼り付け。

そりゃまあ、元データとプリントしたものをスキャンした(2回劣化させた)データと比較するのはフェアではないけど、こういう結果です。