1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「お帰りになる 2」

2012-12-12 17:09:23 | 韓国語
'돌아가셨다' 「お帰りになった」

10月30日に、韓国の方たちは死ぬとどこに帰るのだろう?と書いたのですが、「우리말로 깨닫다」(조현용)」を
読んでいて、その答えに出会いました。

「'死ぬ」を婉曲的に言う表現に'돌아가셨다'の他に、'등지다 ’と'뒤지다’という語があるそうです。
'등は「背」を、'뒤'は「後ろ」を意味する言葉です。지다はその状態になることをいう言葉なので、'등지다 ’と
'뒤지다には、「背を向ける」とか「後ろをむく」とかいう意味がふくまれています。'등'と'뒤'は、「北」の方角を
意味します。なぜ、「背」とか「後ろ」が北を意味するのか? 朝鮮民族は、北方から朝鮮半島にやってきたために、
「後ろ」は常に「北」だったからだそうです。

'등지다 ’と'뒤지다’には、これまで生きてきた場所に背を向けて、北の故郷へ帰るという意味があるそうです。
'돌아가셨다 ‘も同じで、故郷に帰るという意味が含まれているそうです。

‘죽다‘를 완곡하게 표현하는 말인 ‘돌아가시다 '도 우리가 떠나온 고향을 찾아가나는 의미를 담고 있습니다.
죽는 것이 아니라,고향으로 돌아간다는 의미입니다.
「『死ぬ』を婉曲に表現する言葉である『おかえりになる』も、私たちが旅立ってきた故郷を訪ねていくという
意味を含んでいます。死ぬのではなく、故郷へ帰っていくという意味です。」

なるほど、そういうことだったのですね。