今日の日経新聞に、マクドナルドが、管理職を理由に残業代を払ってなかった店長
二千数百人に、残業代を支払う新報酬制度を8月から導入するという記事が載ってい
ました。
僕はこの記事、読めば読むほど納得できないのです。残業代を払ってこなかった
ことに対する、世間の批判をかわすための姑息な制度変更としか思われないのです。
「新制度に移行して、残業代を支払っても店長の年収は増えない」と原田CEOは語っています。
原田CEOによると、現在の賃金体系は基本給と職務給と成果給の三本立てだそうです。
新制度では、職務給を原資として残業代を支払うとのこと。ということは、職務給を
なくするということだと思うのです。これって、あきらかな賃金カットです。
新制度は、基本給と成果給の二本立て。以前と同じだけ稼ぎたければ、だまって
残業しなさいって事だと思うのです。ボーナスや退職金の算定基準になるのは、
賃金カットされた基本給+成果給の部分だろうから、年収を確保しようとすると
以前にも増して、残業しなければならなくなる。おまけに、成果給を拡充するとも
書かれているので、会社に不満を言うこともむつかしくなるわけで・・・・。
これまでの職務給を上回る残業代は、仕事ができんやつやと罵られながらサービス
残業を強いられることになると思うのです。
なにが残業代を支払うや、ええかっこいうなって言いたくなります。
マクドナルドは、過去二年間にさかのぼって、未払いの残業代を支払うべきです。
紳士服の青山商事は、店長等に過去二年分の残業代12億円を支払いました。
マクドナルドへは、ぜったい行かない。これまでも行ってないけど。