1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

5月の失業率5.2%、有効求人倍率は過去最悪更新

2009-06-30 19:07:17 | 経済指標メモ
久しぶりの経済指標メモ。

今日の日経夕刊。総務省が30日に発表した5月の完全失業率(季節調整値)、
前月から0.2ポイント悪化し、5.2%になりました。
厚生労働省が発表した5月の有効求人倍率(同)も0.44倍と前月から0.02ポイント
下がり、過去最悪を更新。

厚労省「(雇用情勢は)さらに厳しさを増している」
総務省「生産は上向いているが、水準は低く、雇用の増加に結び付いていない。」
大和総研「雇用の悪化幅は一時的に穏やかになっているが、引き続き失業率は上昇していく」

他人事ちゃうなぁ。石にかじりついても職場確保やわ。


       グラフは日経新聞より


「猫を抱いて象と泳ぐ」(小川洋子)

2009-06-28 13:19:13 | 
 「猫を抱いて象と泳ぐ」(小川洋子)を読みました。リトル・アリョーヒンという伝説のチェス指しの物語。8×8の小さな盤上で繰り広げられるチェスの棋譜って、10の123乗通りも存在するのですね。チェスの駒を置く音や対局者の息遣いまで聞こえてくるような、そんな静けさと10の123乗もある世界の広がりが心にしみるお話です。

 この物語は、子供のころにデパートの屋上に連れてこられて、大きくなりすぎたためにそこから降りれられなくなり、一生屋上で生き続けた象のお話からはじまります。主人公のリトル・アリョーヒンも、見世物のためにつくられた「自動チェス人形」の50センチぐらいの空間の中で、チェス盤を下から眺めながら一生をチェスを指し続けます。50センチの空間と10の123乗通りもあるチェスの海のひろがり。広大なチェスの海を自由に泳ぎながら、リトル・アリョーヒンは「最強ではなく最善」の一手を指し、詩のように美しい棋譜を一日一日残していきます。

 リトル・アリョーヒンの境遇(そして象の境遇も)が、とても身につまされるのです。別に大きくなりすぎたわけではないけれど、僕も、もうほかにどこにも行けなくて、「いま」「ここ」でがんばるしかないのです。

 でもね、
「いま」「ここに」いつづけることで、たくさんの人に巡り合えたし、たくさんの人に支えられているし、困った時には助け合うというもっと大きな世界の片隅にいるのだと実感できるような気がしています。
そう、明日も、自分が今できる「最善の一手」をさして、僕にしかかけない棋譜をのこそう・・・

そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。

「みんなしんどい思いをして今がある人ばかりです。大変なときはお互いさまです。」というメール、ありがとね。この場で感謝>shirleyさま





「WOW」(大西順子)

2009-06-27 19:21:18 | 音楽
大西順子の「WOW」を初めて聴いた時、力強いピアノのタッチと存在感に
ぶっとんだことを思い出します。上原ひろみをはじめて聴いた時の衝撃よりも
こっちのほうがすごかったやろなぁ。

で、彼女のCDは、ぜんぶそろえたのやけれど、10年ぐらい前からぷつりと
消息が途絶えてしまっていたのです。去年あたりから、ぼちぼち復活しはじめて
ブルーノートなどで演奏していたのは知っていたのだけれど、今月、ひさしぶりに
新作CDがでるという話を聞きました。

さっそくAMAZONで予約。新作聴くのほんと、楽しみ。

9月の東京JAZZにも出演するんやね。

10年の沈黙。いろいろあったんやろなぁ。でも、元気でよかった。




「不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者」(釈 徹宗著)

2009-06-23 19:22:48 | 
 「不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者」(釈 徹宗著)を読みました。

 不干斎ハビアン・・・こんな人がいたのかぁというのが、この本を読んだまず第一の感想です。不干斎ハビアンは、戦国時代の宗教家です。禅僧として仏教や儒教、神道を勉強した後に、キリスト教に回心して、キリシタン護教の書「妙貞問答」執筆、20年あまりイエズス会の理論的支柱として活躍します。その後、教団の女性と駆け落ちし、棄教、絶対神による世界の創造を説くキリスト教を批判する「破堤宇子」を執筆しました。「破堤宇子」は、キリスト教関係者から悪魔の書としておそれられたそうです。

 著者の釈 徹宗さんは、同じ宗教者としての立場から、棄教のさきにハビアンがみた世界を明らかにしていこうとしています。

 日本の民衆が、外来の宗教をいかに受容し、変容させていったのか?筆者は、日本には、「自然のまま」を良しとし、「不自然」な形態は受け入れがたいという日本宗教文化の苗床が存在していると主張しています。外来の思想や宗教に出会った時の、知識人ハビアンの驚きと傾倒、日本宗教文化の苗床に直面することによるキリスト教からの転向の問題など、現代にも通用するテーマも語られています。

 筆者は、「ハビアンは、己の人生すべてを諸宗教と向き合うことに費やした。そしてそれこそがハビアンの宗教性の発揮だった。」と結論しているのですが、そこで筆者が引用している宗教学者岸本英夫の次のことばが、とても心に残りました。岸本英夫は、生涯「無宗教」の立場を表明し、宗教について考え、宗教と格闘し続けた方だそうです。

「私という個人は、死とともになくなる。それは恐ろしいことではあるが、そのことをごまかさずに意識しながら生きる。それが私の宗教の出発点だ」(「死を見つめる心」)

「なぜ宗教を捨てきることができないか。問題が残っているからである。人間の根本問題のうち、他の方法ではどうにも解決できないものが、未解決のままに残されている。」(同上)

たしかに、この言葉は重たいと思いました。




ありがとう 父は、ハッピーや!!

2009-06-22 23:15:10 | 日記
一日遅れのFather's Day。
一人暮らしをしている四女が、プレゼントをもって
わざわざ帰ってきてくれました(六甲道からやけど)

父は、ハッピーなのです。



でね、中身は、「塩の結晶でいつでもひんやり! Hie Hie mat」



枕の上にセットしてもつかえるんやて・・・これで、安眠できるわ

ありがとう

かわいいやっちゃ。
長澤まさみに似てるし。

そらがね

2009-06-21 12:33:54 | 日記
去年の5月30日に、で睾丸の摘出手術をしたそらが、
どうも抜け毛がひどい、ふけも多い、おまけに首の後ろに直径5センチぐらいのできものもできて・・・というわけで
朝から、お医者さんに行ってきました。

お医者さんも、今日は、あまりはっきりしたこと言わなかった。前立腺のほうに癌が転移してるのかな

とりあえずは、薬用シャンプーと服用薬をもらって、様子を見ようということになりました。





10歳と5か月、一日でも長く生きていてもらいたいと思いました
これは、そらだけに限ったことじゃないけどね。


韓国、双竜自動車労組 無期限スト2

2009-06-21 00:02:03 | 経済指標メモ
かしなむさま、双竜自動車労組の情報、ありがとうございます。
5月22日からの無期限スト、いまも闘われているのですね。僕たちも、くじけんとがんばらなあかんね。

いただいた情報、そのまま貼り付けさせてもらいます。

6月19日、ソウルで開かれた金属労組の集会の写真

集会では、双竜自動車問題の解決、国民生活権の保障、民主主義の回復などが決議されました。

この集会の後で65名が連行されました

記事の見出しは、金属労組、ソウル都心で警察と衝突・・・65名連行
「整理解雇粉砕」6300名街頭宣伝戦・・双竜自動車工場でろうそくの明かり文化祭 と書かれています。


国民アンケートでは、国民の79% 双竜車公権力投入反対、
4名中3名が「双竜車ストライキは政府の責任」との結果が出ました。


剣山

2009-06-14 21:13:08 | 日記
 久しぶりに山に登りたくなって、「日本100名山」の中では数少ない初級者向け
コース、剣山(徳島県、1995m)に行ってきました。

  

登山口から、緑の中をひたすら山頂へ。といっても登山口からは標高差500mほどです。

  

あいにく靄がかかって景色はもうひとつでした。

  

向こうに見えるのが山頂です。

  

中腹にある大剣神社。「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」と書かれていました。思わず合掌。

  

 御神水。万病に効くそうです。僕は、飲むの遠慮。

  

 頂上付近。靄、雨が降ってきました。なんにも見えませんでした。

  

 頂上。1995m。

  

 同じ四国の山なら、石鎚山のほうが登り応えがあったと思います。
次は、もう少しだけ登り応えのある山にのぼろっと。

 でも、気持ちリセット。

 帰りの車の中で、今日は、ジャズでもロックでもなく、モーツアルトの
ピアノ協奏曲の21番を聴いていたけれど、第2楽章が心にしみた。

  

「ゴールドベルク変奏曲」(グレン・グールド)

2009-06-11 22:48:24 | 音楽
最近、かるーい不眠症。

不眠症と言えば、バッハがカイザリング伯爵の不眠症をいやすために作曲した
「ゴールドベルク変奏曲」・・・というわけで、CDラックの端の方で眠っていた
グレン・グールドの「ゴールドベルク変奏曲」を、久しぶりに聴きました。

すごいなぁ、グレン・グールド。

「不眠症・・・それがどうした。ねられへんときは、おきとったらええねん」てな
音とグールドの唸り声が、スピーカーから飛び込んできた。
いかん、眠気が吹き飛んでしまった






だから決めた

2009-06-06 09:32:42 | 
吉本隆明の「詩の力」という本を読んでいて、ひさしぶりに茨木のりこの詩にであった。

わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年をとってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
                  ね。

なかなかええ詩やなぁ。茨木のりこは、この詩のように80歳まで生きはりました。
僕も、決めた・・・「できれば長生きすることに」。
世の中には、僕の知らない素敵なことがもっとたくさんあるような気がするから。

最近であった素敵なものは、思わず深呼吸したくなる
ラベンサラの香りかな。