「蔵書まるごと消失事件」(イアン・サンソン)を読みました。朝から読み始めて、いっき読み。おもしろかったです。
図書館の司書として働くために、ロンドンから北アイルランドの田舎町タムドラムにやってきたユダヤ人青年イスラエルが主人公の物語です。フェリーの長旅をへてやっとの思いでたどりついたタムドラム。自分が勤めるはずの図書館は財政削減のために閉鎖されていたばかりか、図書館の蔵書15,000冊が何者かによってもちさられていた・・・。誰が、何の目的で15,000冊もの本を持ち去ったのか?
トレーラーハウスで幼い子供を育てるシングルマザーや一人暮らしの初老のタクシー運転手、地域のひとたちの集まりの場となっているカフェを経営するおばあさん、カトリック系住民とプロテスタント系住民との対立の中で両親や夫を喪った悲しみを抱えて生きている人たちなどなど。行方不明になった蔵書を追いかけていくロンドン生まれの主人公の目を通して、北アイルランドで生きる人たちの姿がさわやかに描かれていきます。
図書館というものが、地域の人たちに果たす役割の大切さを思い起こさせてくれる一冊。僕自身、本が大好きで、図書館に多大なお世話になっているのでなおさらかも知れないけれど、ラストのシーンは胸にジーンと来るものがありました。
図書館の司書として働くために、ロンドンから北アイルランドの田舎町タムドラムにやってきたユダヤ人青年イスラエルが主人公の物語です。フェリーの長旅をへてやっとの思いでたどりついたタムドラム。自分が勤めるはずの図書館は財政削減のために閉鎖されていたばかりか、図書館の蔵書15,000冊が何者かによってもちさられていた・・・。誰が、何の目的で15,000冊もの本を持ち去ったのか?
トレーラーハウスで幼い子供を育てるシングルマザーや一人暮らしの初老のタクシー運転手、地域のひとたちの集まりの場となっているカフェを経営するおばあさん、カトリック系住民とプロテスタント系住民との対立の中で両親や夫を喪った悲しみを抱えて生きている人たちなどなど。行方不明になった蔵書を追いかけていくロンドン生まれの主人公の目を通して、北アイルランドで生きる人たちの姿がさわやかに描かれていきます。
図書館というものが、地域の人たちに果たす役割の大切さを思い起こさせてくれる一冊。僕自身、本が大好きで、図書館に多大なお世話になっているのでなおさらかも知れないけれど、ラストのシーンは胸にジーンと来るものがありました。