1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「甘酸っぱい」

2012-10-31 07:38:07 | 韓国語
'달콤새큼하다' 「甘酸っぱい」

「甘い」を意味する'달콤하다'と、「すっぱい」を意味する'새큼하다'が
合わさってできた言葉です。「甘酸っぱい」なら、日本語にもまったく同じ表現が
あるのですが、話は、これで終わらないのです。

韓国語には、「甘い」を意味する言葉に、'달콤하다'の他に'달다'という言葉があります。
「すっぱい」は、'시다'と'시큼하다'と'새큼하다'の三つ。
「甘酸っぱい」も、'달콤새큼하다' と'새콤달콤하다'と'새큼달큼하다'の三つがあります。

こうして単語を並べてみるだけで、僕は、韓国の人たちが、二つの甘いと三つのすっぱいと
三つの甘酸っぱいを、どのように使い分けているのかとても知りたくなるのです。

韓国語は、日本語に比べるととても豊かな形容詞をもった言葉です。
ちなみに「黄色い」には、'노랗다' '누렇다' '새노랗다' '싯누렇다' '노름스름하다'
'노릇하다' '누르께하다'の黄色いがあります。そんな豊かな形容詞を持った韓国語で、
世界を認識する人たちに、この世界はどのよう見えているのだろうか・・・
そこのところが、とても知りたいのです。きっと違う世界が見えているのだろうな。

二三年韓国に住めば、少しはわかるようになるのだろうか。

そんなことを考えていると、韓国で一年ぐらい住んで、
韓国語をゆっくり勉強したいという思いが、日々ふくらんでいくのです。

「お帰りになる」

2012-10-30 07:59:35 | 韓国語
'돌아가셨다' 「お帰りになった」

昨日は、伯父のお通夜でした。
日本語では、人が死んだ時、「おなくなりになった」という言葉を使いますが、
韓国語では、'돌아가셨다' (お帰りになった)という言葉を使います。

'좋은 곳으로 가시기를 바란다'(よいところへ行かれることを望みます)
'이제 고통이 없는 편한 곳으로 가셨을 것이다'(いまは苦痛のない安らかところへ行かれているでしょう)

とかいうお悔やみの言葉もあるようです。
韓国の人たちの心の中には、死んだ後に帰るところがあるのでしょうね。

死んだらどこに帰るのだろう? 読経を聴きながら、そんなことを考えていました。
火葬され、土に還って、草木の養分になる・・・だとしたら
死んだあとには、私たちの命を育んでいる、「命の源」のようなところへ
帰って行くのかもしれません。

なくなると言われると、さびしい気がするけれど
還っていくと言われると、少しはおだやかな気持ちになりました。

「すがすが寂しい」

2012-10-28 21:22:38 | 韓国語
'시원섭섭하다'  日本語に直訳すると「すがすが寂しい」となるのだろうか。

「すがすがしい」とか「さわやかだ」を意味する'시원하다'と
「寂しい」とか「名残惜しい」を意味する'섭섭하다'が合わさった言葉です。

僕が、この言葉に初めて出会ったとき、単語を重ねて、
心の動きや、動作の方向性などを、きめ細やかに表現しようとする韓国語の
魅力を垣間見たように思いました。

苦労してひとつの仕事をやり終えた時や、そりがあわなかった職場の先輩が
定年退職した時などに、確かに、こんな気持ちになったことがあるのです。

あと10か月ほどで、僕も職場を去るけれど、その時には、
今までよく頑張ってきたという思いと、寂しさと。
'시원섭섭하다' な気持ちになるのだろうな。


「目に踏まれる」

2012-10-27 21:43:19 | 韓国語
1年4か月ぶりですね、このブログを更新するのは・・・
会社でも、私生活でもいろいろあったけれど、少しは、落ちつきはじめたように
思います。

この1年4か月、韓国語の勉強が僕を支えてくれていました。
本といえば、韓国の小説しかよまず、新聞は1週間に一度送られてくる「朝鮮日報」を
隅から隅まで読む。テレビは、もちろん韓国ドラマ。そんな
韓国語づけの毎日を送っています。
 
韓国語を勉強していて、はっと思った表現をメモがわりに書き留めていこう。
そう思って、ブログ再開。もちろん、たまにしか更新しないけれど。

まずはこの表現から。

눈에 밟히다. 直訳すると、「目に踏まれる」という意味です。
足じゃなくて、目に踏まれるというのが、この表現のはっとするところです。
ある場所を立ち去ってきたのだけれど、思いは今もその場所にとどまっている
という時に、使う表現だそうです。

体は、もうその場にいないのだけれど、目で見たものは、今も心に残っていて
足が踏まれるように心が痛い、そんな表現なのでしょうね。

눈에 밟히다.

多くの仲間が去って行った職場で、ふと感じる一言です。