1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

よしっ 今日も

2010-06-29 22:27:38 | 日記
日本代表を応援します。パラグアイ戦のキックオフまで後30分。
先発メンバーもフォーメーションも、これまでどおり。
なんとか今日も、勝ってもらいたい
スペイン対ポルトガルの勝者と闘う日本代表が見てみたい



前半終了。0-0。松井のシュートおしかったなぁ。
すこーしおしこまれてるかな。息苦しいわぁ・・・

後半終了。0-0。延長突入、あと30分。胸、つぶれそうです。
4-2-3-1で美しいゴールがみたい。

延長でも決着つかず。
PK戦で負けちゃいましたね。駒野、泣かんでもええ。

日本代表、よくがんばったと思います。
チームプレーとしてのサッカーの楽しさを教えてくれた岡田監督と選手に感謝です

「蛇にピアス」(金原ひろみ)

2010-06-28 21:46:35 | 
遅ればせながらに「蛇にピアス」(金原ひろみ)を読みました。読み終わって、背中にゾクッとしたものが走りました。舌ピアスに刺青に。自分自身を傷つけることによって、生きている実感をつかもうとする主人公の姿がとても痛かった・・・。

「自己嫌悪におしつぶされた。まあとにかく光がないって事。私の頭ん中も生活も未来も真っ暗って事。そんなこととっくに分かってたけど。今はよりクリアーに自分がのたれ死ぬところを想像出来るって事。問題はそれを笑い飛ばす力が今の私にはないって事。」

「痛みはすぐに和らいだ。私はこれを求めていたのだろうか。この、無様にぽっかり空いた穴を、求めていたのだろうか。」

この心情。50を大きく超えてしまった僕にもわかる気がする。



「出口のない夢―アフリカ難民のオデュッセイア」

2010-06-27 18:42:21 | 
「出口のない夢―アフリカ難民のオデュッセイア」(クラウス・ブリンクボイマー)を読みました。筆者は、ドイツハンブルグ在住のジャーナリストです。ガーナからトーゴ、ペナンを通ってナイジェリア、ニジェール、サハラ、アルジェリア、モロッコを通って、セウタ、アンダルシアまで。筆者は、14年前にアフリカからスペインに渡った「経済難民」ジョンとともに、アフリカの民衆がヨーロッパへ向かう道を旅します。筆者は旅の目的を次のように書いています。

「私たちが追おうとするのは、ヨーロッパに行くためにすべてを残したまま故郷を後にする者たちの足跡である。彼らは、地獄と化した故郷を離れて、貧困や戦争から遠ざかれば、パラダイスを、安全と豊かさを見つけられると思っている。私たちは当時のジョンの旅を再構成したいと考えている。また今日の難民がどのような旅をし、彼らがいかに生き延びるのかを知りたいと思う。さらに、彼らが語ることに耳を傾けたい。なぜ故郷を離れたのか、いかなる事情があったのか、どこへ行きたいのか、何を夢見ているのか。彼らの旅がいかなるものかをこの目で確認したい。」

ジブラルタル海峡で命を落とす難民の数は毎年2000人に上ると推測されているそうです。なぜ彼らはそこまでしてヨーロッパを目指すのか?貧困、失業、飢餓、部族間の対立と集団虐殺、賄賂と汚職、売春などなど。筆者は、家族を養うために故郷を捨て、命を懸けてヨーロッパをめざすアフリカ民衆の姿を追いかけていきます。インタビュー記事も豊富で、とても迫力のあるルポルタージュでした。

筆者は、この本を次の言葉で締めくくっています。

「強くて豊かな者たちが弱くて貧しい者たちを搾取し続けるかぎり、われわれはこの問題を抱えて生きなければならないだろう。難民はパラダイスを見つけるために故郷を離れる。移民は今後もつねに存在しつづけるだろう。なぜなら、それにストップをかけることはできないからだ。自由であるというのは人間の根本的な権利だ。人間が緊急事態に陥ったとき、移動するというのは、人間の本性にもとづいている。」

アフリカの人たちがヨーロッパに向かうことなく故郷で暮らせるようになるまでの道のりの遠さに思わず絶句。ワールドカップで鳴り響くブブセラの音が、とても哀しく聞える一冊でした。






あと45分やね

2010-06-25 04:32:51 | 日記
どきどきします。
日本ーデンマーク。前半終わって、2-0。
本田と遠藤のシュート、すごかった。
あと45分。がんばってほしいです。

日本、勝ったね。3-1。
本田の突破、切りかえしから岡崎のシュート。
これまでの日本代表のベストゴールだと思いました。

「ONCE ダブリンの街角で」

2010-06-22 21:59:21 | 映画
 「ONCE ダブリンの街角で」をDVDで鑑賞。家業の修理屋の仕事を手伝いながら音楽に打ち込んでいるアイルランド人の青年男性と、生活の糧を得るために幼い子どもと母親と一緒にチェコからアイルランドにやってきた女性が、ダブリンの街角で出会い、意気投合し、二人で音楽を作り出していく。仲間を集め、スタジオを借りて、徹夜で一枚のCDを作り上げたその朝に、二人は、別れることを選択していきます。とてもせつない映画でした。

 カメラは、主人公の二人にピタリとよりそいながら、ダブリンの灰色の空と街並み、一つのアパートで身を寄せあって生きているチェコからの移民労働者やイギリスへの抵抗と自由への歌を歌うアイルランドの人たち、経済的な発展のなかで移民労働者を家政婦として雇う一部の金持ちの生活を追いかけていきます。

 イギリスの支配と抑圧の中で苦しんできたアイルランドが、経済発展の中で、新たに抱え込み始めた「灰色の情景」と、そこで必死で生きている人びとの姿がとても印象的な映画でした。


「暗闇の楽器」(ナンシー・ヒューストン)

2010-06-21 19:46:01 | 
 「暗闇の楽器」(ナンシー・ヒューストン)を読みました。ナンシー・ヒューストンは、名作「時のかさなり」の作者です。

 49歳の女性作家ナディアの日付入りの手記「スコルダトゥーラの手帖」と、ナディアが執筆する17世紀のフランスを舞台にした、双子の兄妹の物語「復活のソナタ」。二つの物語が、パラレルに展開していきます。「時のかさなり」では、現代から過去へ、息子、父、祖母、曾祖母、四人の登場人物のモノローグが「生命の泉」というモチーフのもとで、弦楽四重奏のように響き合っていきました。

 この小説も、パラレルな世界が、デュエットを聴くように、ひとつの音楽へと融合していきます。父親との葛藤、堕胎の記憶、恋人との別れ。「わたしには<わたし>=Iがない」と語り、自らをNadiaではなくNadaと呼んでいた主人公が、書くことを通して、<わたし>=Iを取り戻していく姿がとても心に残る一冊でした。




父の日

2010-06-20 13:49:55 | 日記
今日は、父の日・・・だったんですね。
ぜんぜん忘れておりました。
四女がプレゼントを持って、帰ってきてくれました。
で・・・プレゼントは、



卵形のマウス。マウス、壊れかけておりました。
ありがとう。

こわれていないマウスは、たしかに快適や!!!
だいじに使うわね。

もうすぐ

2010-06-19 19:41:03 | 日記
後40分で、日本―オランダ戦のキックオフ。日本もオランダもメンバーは、初戦どおり。
しっかり守り抜いてほしい。期待もこめて、1-0で日本が勝つと思う。

それでは、応援します。

前半終了 0-0 がんばってるなぁ、日本。ドキドキ。

負けちゃいましたね。0-1、くやしい。

スナイデルのシュート、すごかった。個の決定力の差やろなぁ。

次は、デンマーク。健闘祈ります。

「青い影」(ヘイリー・ロレン)

2010-06-18 20:54:00 | 音楽
 「青い影」(ヘイリー・ロレン)、最近のお気に入りCDです。ヘイリー・ロレンは、アラスカ出身のシンガー・ソングライターです。プロコル・ハルムの「青い影」とオーティス・レディングの「ザ・ドック・オブ・ザ・ベイ 」を聴くだけで、おじさんはメロメロになってしまうのです。中学生のころかな、この曲をよく聴いたのは。ヘイリー・ロレンの歌声、デビューしたころのノラ・ジョーンズを思い出します。


 

中国 トヨタ系工場でもストライキ

2010-06-17 23:30:36 | 経済指標メモ
 今日の日経夕刊。中国天津のトヨタ系工場でも、賃金引上げを求めるストライキがあったという記事が載っています。ストライキがあったのは、豊田合成傘下の天津星光。ストは終結したとの事ですが、天津市内の完成車工場天津一汽トヨタ自動車は16日、操業停止においこまれたそうです。連日の中国でのストライキの記事。昨日も書いたけれど、中国社会が大きく変動しつつあるのを実感します。

ホンダ中国子会社ホンダロック、スト終結後も従業員の抵抗続く

2010-06-16 20:31:39 | 経済指標メモ
今日のCNNのインターネット配信。ホンダの子会社ホンダロックは14日、中国・広東省の工場で、従業員がスト終結後も意図的に作業を遅らせるなど、抵抗が続いていることを明らかにしました。

配信によると、ストの経過は次のとおりです。

① 8日、ホンダロック工場で従業員約1500人)が、賃上げを要求してストライキ。
② 12日、ホンダ側が月額200元の賃上げを提示してストライキはいったん解決。
③ 14日、ホンダロックの広報、「きょうは工場従業員の90%が工場内でペースを落としている」とCNNの取材に答える。
④ 従業員は、月給を1600元に引き上げてほしいと話しているとのこと。現在、基本給の900元、残業代を含めて1200元程度。なお、同市の正規従業員の最低賃金は月920元(約1万2300円)。

最低賃金以下の労働条件を引き上げろというのは、しごくもっともな要求だと思いました。

従業員の言葉は次のとおり。

「われわれの給料は不十分だ。生活費と家賃を払ったら何も残らない」
「これが原因で解雇されても怖くはない。ここには高い賃金を払ってくれる工場がたくさんある」

多国籍企業に低賃金の労働力を提供することで発展してきた経済モデルが、確実に崩壊しつつあります。

「トリツカレ男」(いしいしんじ)

2010-06-15 19:25:44 | 
オペラ、三段跳び、サングラス集め、探偵、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミなどなど。何か気に入ったものに出会うと、本気でとりつかれてしまう、そんな「トリツカレ男」ジュゼッペが主人公の物語です。寒い国から来た風船売りの少女「ペチカ」にふとしたことで巡り合い、ひたむきに愛しはじめて・・・。

とても素敵な言葉が、物語のあちこちにでてきます。

「なにかに本気でとりつかれるってことはさ、みんなが考えてるほど、ばかげたことじゃあないと思うよ」

「そりゃもちろん、だいたいが時間のむだ、物笑いのたね、役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、きみが本気でつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」

「やるべきことがわかってるうちは、手を抜かずに、そいつをやりとおさなくちゃ」

仕事のトラブルの中で、こんな言葉に出会うと、ちょっぴり元気をもらえたような・・・そんな気持ちになった一冊でした。





気を取り直して

2010-06-14 22:20:13 | 日記
あーぁと、大きなため息をつきたくなるような仕事上のトラブル発生。今日の段階では、解決のめどたたず。

しかし今日は、後40分で 日本代表 対 カメルーン 戦のキックオフ。
気を取り直して、日本代表を応援します。期待もこめて、後半に投入される中村と森本のゴールで2対1で勝つと思う 

話は変わるけど、オランダ、強かった。

日本、勝ったね。1-0。
次はオランダ、とにかく必死で守ってほしい。

「ボート」(ナム・リー)

2010-06-13 16:29:56 | 
 「ボート」(ナム・リー)を読みました。作者のナム・リーは、1978年、ベトナム南部のラックザーに生まれ。79年、生後3カ月で、両親とともにボートピープルとしてオーストラリアに渡り、メルボルン大学卒業後に、アイオワ大学ライターズ・ワークショップで小説を学びました。

 7つの短編集です。この本は、アイオワで作家修行中のベトナム系2世の男を訪ねた父親が、息子の書いた作品を火にくべて灰にしてしまうという短編から始まります。父親が灰にした小説は、創作に行きづまった息子が父から聞いた家族史を題材にしたものでした。この短編を冒頭に置いたところに、家族史を題材にはしないという作者の思いが強く現れています。

 ギャングの殺し屋として生きるコロンビア青年の物語。テヘランで反政府放送を主宰する友人を訪問したアメリカ女性。メルボルンの貧しい漁村で暮らす少年と父、原爆投下前の日本、ヒロシマで暮らす父や母や姉のことをおもいやりながら疎開先で暮らす少女、ベトナムから難民ボートに乗り込んだ少女の物語(表題作)など。筆者は、死の恐怖にむきあいながらも、生きていく民衆の姿を描いていきます。主人公たちの寄る辺ない思い、不安、そして喪失感がとても心にしみる小説でした。世界の民衆に目を開くという姿は、ジャンルは違うけれど、若きころの船戸与一につながるものがあると思いました。




中国 新世代台頭 スト続発

2010-06-12 07:35:54 | 経済指標メモ
中国仏山市でのホンダの変速機工場でのストが解決した後も、中国各地でストが続いています。この二三日の新聞記事からひろうと

① ホンダの部品子会社、ホンダロックの広東省中山市にある工場で賃上げを要求するストライキ。
② ホンダの排気系部品を供給するユタカ技研の仏山市工場でスト
③ 西安で工業用ミシンを生産するブラザー工業(名古屋市)の2工場でストライキが発生。2工場の従業員計約900人が賃上げを要求
④ 江西省にある台湾系の運動用品工場で約8000人の労働者が賃上げを求めてストライキ。この工場はワールドカップの公式球を生産している。

今朝の神戸新聞。中国各地で起きているストライキは、権利意識の強い新世代の若者が自発的に組織し、企業や地元政府の側に立つ既存の労働組合と激しく対立しているところに特徴があるという記事が載っています。80年代以降に生まれた若者たち(80後とよばれている)が中心で、インターネットでストライキを呼びかけているとの事。記事では、胡星斗北京理工大教授の次の言葉が紹介されています。

「(ホンダ部品工場のストライキは)中国の低賃金労働時代の終わりを象徴する事件」
「これまで中国では政府が資本家の側に立ち、労働者の搾取を容認してきた。しかし若い世代はこれ以上、沈黙しない。力で抑えても社会矛盾が拡大するだけで、政府はスト権を認める法律を作るべきだ。」