雨ですね・・・今日もひきこもり生活中です。「キャラメル」というDVDを見ました。
始めてみるレバノン映画。ナディーン・ラバキーという36歳の女性が、主演、監督、
脚本を行っています。
ベイルートのエステサロンに勤める女性と、そこを訪れる人たちの物語です。
妻子ある男性との不倫の恋に苦しむ者、結婚を前に処女膜の再生手術を受ける者、
レズビアンの女性、子供二人を抱えてCMフィルムに出演するために何度もオーデ
ションを受ける者。そして姉の介護をしながら小さな仕立て屋をいとなんでいる女性
の老年期の恋。
愛、結婚、離婚、子育て、中年期の危機(若さが失われていくことへの怖れ)、老い、
介護。ライフサイクルを通して、女性が直面する課題に焦点を当てながら、物語は
進んでいきます。
アラビア語とフランス語、キリスト教とイスラム教、マネキュアや毛染めに代表される
ヨーロッパ的なモダニズムとブブカに代表されるイスラムの伝統。相対立する価値観
が存在するレバノン社会の中で、肩を寄せ合いながら生きている女性たちの姿が
とても印象的な作品でした。
年老いた姉妹がしっかりと手をつないでベイルートの街を歩いて行くラストシーンを
見ながら、先週読んだ「出てゆく」の青年たちの姿を、おもいだしていました。ここ、
ベイルートで力を合わせて生きていくのだという思いと、何があってもモロッコから
出ていくのだという思い。この二つの思いの間で、揺れ動いているのでしょうね、
アラブ世界の人たちは。
ベイルートの風景って、茶色と緑なんですね。
始めてみるレバノン映画。ナディーン・ラバキーという36歳の女性が、主演、監督、
脚本を行っています。
ベイルートのエステサロンに勤める女性と、そこを訪れる人たちの物語です。
妻子ある男性との不倫の恋に苦しむ者、結婚を前に処女膜の再生手術を受ける者、
レズビアンの女性、子供二人を抱えてCMフィルムに出演するために何度もオーデ
ションを受ける者。そして姉の介護をしながら小さな仕立て屋をいとなんでいる女性
の老年期の恋。
愛、結婚、離婚、子育て、中年期の危機(若さが失われていくことへの怖れ)、老い、
介護。ライフサイクルを通して、女性が直面する課題に焦点を当てながら、物語は
進んでいきます。
アラビア語とフランス語、キリスト教とイスラム教、マネキュアや毛染めに代表される
ヨーロッパ的なモダニズムとブブカに代表されるイスラムの伝統。相対立する価値観
が存在するレバノン社会の中で、肩を寄せ合いながら生きている女性たちの姿が
とても印象的な作品でした。
年老いた姉妹がしっかりと手をつないでベイルートの街を歩いて行くラストシーンを
見ながら、先週読んだ「出てゆく」の青年たちの姿を、おもいだしていました。ここ、
ベイルートで力を合わせて生きていくのだという思いと、何があってもモロッコから
出ていくのだという思い。この二つの思いの間で、揺れ動いているのでしょうね、
アラブ世界の人たちは。
ベイルートの風景って、茶色と緑なんですね。