1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「大阪ハムレット」

2009-08-12 11:40:57 | 映画
 今日から盆休み。朝からDVDで「大阪ハムレット」を見ました。オトンが死んだ
あと、四十九日もあけないうちに、オカンは、オッチャン(父親の弟)とくらしはじ
めます。
 昼は病院で、夜はスナックで働きながら一家の生活を支えるオカン。家族にうけい
れられようと昼は家事をし、夜はガードマンの仕事をするオッチャン。それぞれの悩
みに苦しんでいる三人の子供たち。玉出商店街とか梅田スカイビルの空中庭園とか、
大阪テイストたっぷりの映画です。
 オカン役の松坂慶子、肥えたなぁ・・・がんばってるけど、大阪弁のアクセントが
微妙に違うのです。残念ながら、ちょっぴり違和感。久しぶりに元気な白川和子も
見ることができました。こちらの方は、とてもスマートになってはりました。

 何を言いたいのかがとてもストレートに伝わってくる映画でした。「女の子になり
たい」と真剣に悩んでいる三男に、おばあちゃん役の白川和子が言う言葉。

「ひろき、ええか、わてらせっかく生かされてるんや。男でも女でもいきとったら
どっちでもええわ」

「いきとったらどっちでもええ」というのは、「生きるべきか死ぬべきか」という
ハムレットの問いに対する、とてもシンプルな回答ですよね。

そして、これはオッチャン役の岸部一徳の言葉。

「心を閉じたらあかん。いいたいことがいえる、やりたいことがやれる自由をわす
れたらあかん。」

生きている以上悩みはいっぱいあるけれど、シンプルに生きとおすこと、できれば
いいたいことがいえる、やりたいことがやれる自由を忘れないで。。。
うん、たしかに、そう思う。