韓国、双竜自動車労組 無期限スト ４

　今朝の日経新聞に、双竜自動車の労使交渉が決裂したという小さな記事がのっていました。

　先月の30日から、争議の解決に向けて労使双方の話し合いが行われてきました。しかし
会社は、労働組合が要求してきた整理解雇の撤回・職場復帰を認めず、4日間にわたる
交渉は決裂しました。交渉決裂後、会社は職場占拠を解除するために警察隊の強制突入
を要請しました。双竜自動車が清算手続きに入る可能性も高まったとのこと。

　争議の現場には、労働組合の家族の方も集まられているそうです。韓国日報は、家族の
方々の切実な声を伝えています。

以下「韓国日報」より

　彼女らがこのような行動をしてもあまり効果がないことはわかっているし、工場
の中にいる夫達からも「役に立たないのだから家にいてくれ」といわれるが、毎日
毎日あちこち通っている。このようにしてでもいなければ胸が張り裂けそうでじっ
としていることなどできないのだ。
　現場に出ている70日の間、家での生活はさえめちゃめちゃになっている。「会員
みんなが実家や夫の家に子ども達を預けてここに出てくるんです。食後の後片付け
や洗濯がどんなにたまっているかわからないです」預けるところのない会員の子ど
も達は、対策委員会のテントの近くで汚水をおもちゃ代わりにして遊んでいるとい
う。「子ども達にとても申し訳ないです。でも子ども達も母親がどうしてこのようにし
なければならないか、後になれば理解してくれると信じています」「少しずつ分け
合って生きていこうという私たちの願いがそんなに無謀なことなのか、もう一度
じっくり考えてみてくれることを心からお願いしたい」

解雇されたすべての皆さんが、1日も早く職場に復帰されることを願ってやみません。

日米欧の失業者 3300万人に

　今日の日経新聞の朝刊に、今年6月時点で日米欧の失業者が3300万人となり、昨年
3月からの1年3ヶ月間で1200万人も増えたという記事が載っています。失業者数は、
日本が350万人（失業率5．4％）、米国が1470万人（失業率9.5％）、ヨーロッパが
1490万人（失業率9.4％）。

　今朝のサンケイ新聞。雇用調整助成金の申請者は６月で約２３８万人に達し、これ
を含めると単純計算で失業率は８・８％に跳ね上がるという記事ものっています。

日本総合研究所「（失業率の）実態はすでに史上最悪を超えている」

　そして、今日の日経夕刊。厚労省の発表によると、6月の現金給与が前年同月比
7.1％も減少し、過去最悪を記録しました。

　働く者にとっては、ほんとうに厳しい状況が続いています。