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かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

来年八月の登山計画をたてる

2025-02-19 19:05:24 | 日記

「山と渓谷オンライン」というツールを用いて、ものの30分程度で「来年夏の南アルプス南部縦走計画」を作成する。入り口は日本最高所の「三伏峠」。学生時代に、塩見岳の下りで立ち寄った日本最高所の峠。

その峠からテント泊で南下すること6泊7日、悪沢岳を含む荒川三山~赤石岳~聖岳~上河内岳~茶臼岳をへて静岡の畑薙第一ダムにくだる。ずいぶんとのんびりとした行程だが、体力を考えるとギリギリだ。

行きのバスが伊奈大島駅から夏山だけ走るバスに飛び乗ればいいが、帰りのダムからの静岡駅までのバスは「完全予約制」だとか。荒天やアクシデントでの停滞は許されないから、何ごともなければいいのだが。(何事もないということは、経験上ありえないことなのだが)

人生で、1年半も先の登山計画を立てたのは初めてだ。とにかくこの計画通り歩ける体力を向上させるのが、この1年半の目的でもある。

テント泊で、ザックは10キロ以内。6泊7日なら、かつては20キロは当たり前。その辺の減量化もこの先1年半の課題だ。キーワードーは、真夏であることと、営業山小屋の活用かな。あと、酒は持ってかないこと。(耐えられるか…金があれば山小屋のビールとワンカップ)

    


かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山

黒法師岳(くろぼうしがたけ)・2068m・日本三百名山№259

ちょっとうっかりしていたが、日本列島の2000m峰の最南端に位置する山ということだ。鳥取の大山は1709m、四国の石鎚山1982m、関西の大峰山1915m、九州最高峰屋久島の宮之浦岳1936m・・たしかにそうだ。関西以南には2000m峰はなかったのだ。深南部の山は、ヒトのいない静かな山を黙々と歩くだけでいいのかもしれない。

黒法師岳Wikipedia

「YAMADOGA」さん提供

黒法師岳・丸盆岳 ×の三角点と眺望の丸盆岳(戸中山林道ルート登山口~山頂~丸盆岳~登山口)

深い、深すぎる深南部の黒法師。丁寧に動画を作ってくれていました。

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南アルプスが好きだった深田久弥さんを読み直す

2025-02-19 06:26:06 | 日記

来年までの最大の目標として掲げた「もう一度、南アルプス南部の山々再訪」を構想するにあたって、わが心の師、深田久弥さんはどのように南アルプスに向き合っていたのか、を改めて確認する。

 

「深田久弥選集 百名山紀行 下」(ヤマケイ文庫)所収 「南アルプスの印象」から抜粋する。


私は自分の性質からして、北アルプスよりは南アルプスのほうが好きである。そして南アルプスの好きな人には、どこか共通点がある。鷹揚で、野暮ったく、辛抱強い。それは山の性格からきている。北アルプスは手っ取り早く収穫があるが、南アルプスは度重ねて登っているうちに次第にその滋味が分かってくるというふうである。そしていったんその味が分かると。すっかり惚れ込んでしまうのである。


深田さんは、このように「南アルプスが好きだ。」と端的に記している。そして、南アルプスの3000m峰を豪傑になぞらえ、


北岳を高潔な鉄人とすれば、間ノ岳は茫漠とした大人、農鳥は俊敏な智者に譬えられるかもしれぬ、赤石岳には王者の風格があり、悪沢岳は野性的な雄々しさを持っている。聖岳はその名の通り世俗を遠く離れた聖者、塩見岳は孤高の隠者とでも言おうか。中でも私の好きなのは仙丈岳で、その男性的な雄渾さの中に、気品のある調和を示している。


と最大限の美辞麗句をもって南の高峰たちを賛美しているのである。

 

二十代前半にこんな文章を読ませられて、深田信者たるオイラも南アルプス信者になりかけていたのだが、どういうわけか、六十代にいたるまで南アルプスに足を向けてこなかった。還暦を過ぎて、ようやく鳳凰三山や白峰三山や仙丈ケ岳など北部の山々を再訪する機会を得たが、塩見、悪沢、赤石、聖といった南部の豪傑たちを訪ね損ねていて、なかばあきらめかけていた。

昨日から、深田さんの南アルプスに関す文章を再読し、再び二十代前半の「こころ」がよみがえりつつある。もう一度この巨大な豪傑たちが居並ぶ「南アルプス南部」に分け入ろうという「生きる目標」が芽生えたのだ。もう来年の旅行計画をたてよう。

 

 

      

               グーグルアースによる聖岳の立体映像

 


かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山

高塚山(たかつかやま)・1621m・日本三百名山№260

南アルプス三百名山のなかでは、もっとも無名な山なのかもしれず、Youtuberも少ない。山犬段、大礼山登山口にいたる林道が24年現在通行止めとあるから、寸又峡温泉からのロングルートをたどるしかなく、ヤマケイによれば山犬段山小屋に一泊する必要があるとのこと。山頂に展望もないことから、ますます歩く人は少なくなるだろう。三百名山ハンターのヒトには登頂困難な山に数えられるのかもしれない。ただ、展望がよくなくても、南アルプス深南部はどこも雰囲気があるよね。針葉樹とシロヤシオなど広葉低木のバランスがいいからだろうか。静かな山歩きを好むものにはお勧めかも。

高塚山Wikipedia

 

「ま横」さん提供

【登山】日本三百名山に登ってみた76 高塚山編

7年前は頂上まで2時間ほどの山犬段の駐車場まで車で行けたので、気持ちよさそうな動画でした。新緑がいいですね。

 

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