三百名山空想(共有)登山は、ただいま世界遺産「白川郷」と「五箇山」周辺の山々を登っているが、この地域を歩いたのは、東日本震災の前後のころだったか。
海宝ロードランニングというウルトラマラソン企画運営主催の「さくら道270Kウルトラマラソン」という大会に2度ほど参加したときのこと。一度目はこの地域の手前の岐阜県「ひるがの高原」でリタイアしたが、二度目のチャレンジで「白川郷」をすぎて、たしか長いトンネルを越えて夕闇迫る「五箇山」のあたりの上り坂を歩いた。
昼間だったので「白川郷」のあの有名な古民家群はしっかりと目に収めたが、そのあと、二日目の夕刻ということもあり眠気と幻覚に襲われていて、「五箇山」観光どころではなかった。結局、オイラは制限時間内に金沢まで到達できず、富山の「城端じょうはな」駅で三日目の未明にリタイアし、始発の鉄道をつないで、ひとり金沢市のゴール会場(たしか日帰り温泉施設)に向かった「さみしい」記憶がある。
「さくら道」とは名古屋と金沢の間の街路に桜を植樹しようとして2000本ほど植え続けたが、道半ばで倒れた佐藤良二さん(この間を走る国鉄急行バスの車掌さんだったひと)さんのメモリアルロードのこと。
その由来と桜の美しさに惹かれて、毎年桜の咲くころ開催されるこの大会にチャレンジをしたが、ついに完走できままに終わった。たしか、リタイア大会以降この大会は終わりを告げ今はない。
こんなこともあってオイラはいまでも「五箇山」と聞いたら「さくら道」のことをを思い出す。
ウルトラマラソンを時間内に完走したのは、今年も開催されていた島根県の「奥出雲ウルトラおろち遠足」の100K部門が最後だったかしら。同じ主催者の企画になる大会だ。大会ホームページのリザルトを見ると2016年4月の第2回大会にオイラの名が記されている。この時のことは直前に熊本地震があって、熊本の友人に安否の電話をした記憶があるので覚えている。
「さくら道」といい、「奥出雲おろち」といい、還暦前後までずいぶんと元気だったなとあきれるが、ずいぶん遠くにも行ったもんだ。その元気があれば、もっと山に登っておけばよかったかもね。
かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山
人形山(にんぎょうやま)・1726m・日本三百名山№263
世界遺産「白川郷」と「五箇山」に挟まれたようななだらかな山容の山だが、ここも白山開山の泰澄さんが開いた山で修験の道場であった山とのこと。山名の由来はWikipediaに記されているように山姥を救った二人の少女の雪形が見られることからだという。可愛い「お人形」ではなく「ひとがた」なのだろう。ネットで検索し、「越中富山いろいろ紹介」さんというホームページには、その二人の「ひとがた」がはっきりと確認できた。
「ま横」さん提供 日本三百名山に登ってみた28 人形山編(中根平~山頂ピストン)
ちょっと雲が多かったけど、見晴らしのいいなだらかな山頂でしたね。