かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

春の雪

2023-02-10 18:59:57 | 日記

冬型配置の日本列島に低気圧が通過することで、太平洋側の地域にも雪を降らせている。立春を過ぎれば、季語からして「春」になるのだが、梅もセツブンソウも咲かない東北にあっては、まだ春は遠い。そう、感じさせる雪が昼頃からしきりに振り出してきた。

冷たい冬空にかかわらず、庭向こうの銀杏の木に、いつもどおり雀たち五、六羽やって来ては、冬の間時々ベランダに撒くお米を待っているようであった。まんまると膨らんで、ときどき吹いてくる冷たい風をしのいでいる風であった。なんでも、スズメたち冬の間、寒さに抗して太るのではなく、羽を上手に膨らませ、空気の層をつくって「暖をとって」いるそうな。

でも、やはり雪が降りてくると、濡れたくはないと見えてお宿にしている向こうの古家の屋根下に避難していった。今頃、家族もご近所さんも総出となってオシクラマンジュウをしながら、辛い季節をやり過ごしているのだろう。

朝から、ニューズもワイドショーも関東地方に降る「微雪」を、まるで大災害が到来しているような調子でまくし立てている。北国のヒトからしてみれば笑ってしまうのだが、そんな番組に付き合っていられないから、すぐに、テレビを消してしまう。

今日の雪は、また直ぐに融けて、暖かな日差しがもどってくるのだろう。それを繰り返すと、もう正直な春がやってくる。

電源を入れないオコタの上で、四月の安曇野旅行の計画を練り続ける。田淵さんの写真集を開いては、古い「山と高原地図」にアルプス展望地をマークする。桜、梅、杏がいっせいに咲いているだろう風景を想いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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