フリアカではインディヘナ(現地人)の家に招かれ、古来の生活を見せていただくことになっていた。
フリアカに入ってからすぐと言われたインディヘナの家だが、街を出てから40分くらいは走った気がする。走ってる間に急に雲行きが怪しくなり、空には黒雲が。しかも、その雲の方を向いてバスは走っている。
ハイウェイを外れて小さな村の中に入り、アルパカの毛を満載したトラックの並ぶ市場を抜け、さらにその村の外れへ。
我々を迎えてくれるインディヘナの方の家の前に乗り付け、降りた途端に大粒の雨がポツポツと降り出した。
せっかく庭で料理の準備をしていてくれたのに、説明の途中で本降りになり、慌てて狭い家の中に駆け込んだ。そうすると、なんと大粒の雹まで降ってきた。そういえば、平原の風景なので忘れていたが、ここはクスコよりも高い高山地帯なのだった。
仕方がないので、6畳くらいの部屋の中で農具や食べ物の紹介から。
キヌアの揚げパン、羊のチーズ、茹でたジャガイモ。キヌアのパンは揚げたてで香ばしい匂いがしたが、味はあんまり無い。チーズは塩分が多いが、モッツァレラチーズのような弾力のある食感。ジャガイモは……まぁ、ジャガイモ。
壁にはカラフルなタペストリー。天井には守り神としてコンドルのミイラが。ちょっと作り物っぽいけど。収穫したキヌアの束が乾燥させられていたり、毛糸の束がぶら下がっていたり。どこまでが観光用で、どこまでが必需品なのかよくわからないけれど、イメージする通りの様相だった。
どうも、このお宅は農業と手工芸品で生計を立てているようで、雨が止むまで手芸品の展示会。毛糸の編み物から、毛皮のパッチワークまで。直売でも、相場はやっぱりララヤ峠が安かった。ちょっと後悔。
雨は止まず、結局、土砂降りの中をバスまで移動。ここからプーノまでふたたび40分ぐらい。
山を越えると眺望が開けて湖面が見えてくる。これがチチカカ湖。
湖側の斜面には結構な都市が開けていた。ここがプーノ。街中にはインターネットカフェが目立ち、リゾートっぽい雑然とした雰囲気がある。
街を通り抜け、湖岸沿いに走ると、湖面に突き出した小さな半島の先に白い建物が見えてくる。これがなんと今晩のホテル。クスコで泊まった五つ星ホテルと同じチェーンで、ここも五つ星なのだそうだ。
ここで一休みして、船でウロスの浮島へ向かうことに。
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