神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

ミステリー・ワンダー・ランドのセンス・オブ・ワンダー[19] 天空のララヤ

2016-05-04 21:53:12 | ペルー

朝。今日は半日かけてバスで移動。

朝食はしっかり食べようとレストランへ。さすがに五つ星だけのことはあり、簡単なコンチネンタル式ではなくてソーセージやサラダもふんだんにある。サーモンもあったので一切れ皿に盛っていたら、それ生ですよとの声が。いや、知ってるけど。もしかして、お腹壊すとか。まぁ、大丈夫でしょう。

外は生憎の雨。クスコの旧市街には大型バスが入れないので、小型のバスで郊外まで行き、そこで大型バスに乗り換える。

ガイドのホセさんは昨日までだったはずが、朝も迎えに来てくれた。大型バスに乗り換えるのを見届けて、また次のツアーをマチュピチュへ連れていくんだとか。とてもいい人だ。

石畳の舗装もある旧市街を抜けると、片道4車線の大通りに出る。ここでトイレ付きの大型ハイデッカーバスに乗り換え。二人席を一人で占有しても、座席数は余裕。後ろもいないので、リクライニングも全開。しかし、例によってトイレは使用禁止。詰まると大変だからとのことだけど、使用料金でも取られるんですかね。

途中でパン屋さんにより、このあたりの名物という巨大なパンを買う。表面にちょっと蜂蜜がかかっていて、とてもおいしい。雨なのですっかり冷めていたのは残念。

 

クスコの郊外はモライと同じような赤土の丘が目立つ。アンデス山脈はロッキー山脈やヒマラヤ山脈のようにプレートがぶつかってできた造山帯だが、活火山は今でも多く、日本のように地震も頻発している。しゅう曲山脈には火山が無いのだと思っていたら、実は違うのだな。

道路はクスコからプーノまで続く新しい舗装路。これが開通して、クスコ-プーノ間のバス路線が活性化した。この道路を作ったのも、もちろんフジモリ元大統領だ。道路を作り、学校を作り、観光産業を発展させて外貨を稼ぐ。フジモリ氏がいまだに人気があるのもわかる気がする。

クスコ郊外を抜けて山間部に入ると、明らかな人工植林地帯が目立つ。この林はユーカリ。成長の早さを買われて、てオーストラリアから輸入されたもの。最近ではユーカリが一般的になり過ぎて、ユーカリ茶もペルーの名産になりつつある。だから、インカ茶にもユーカリが。って、インカ関係ないじゃん。

トイレ休憩は観光客用のゲート付き駐車場。塀に囲まれた中庭のような場所だ。お客さんが来ると、中庭にリャマやアルパカが放たれる。ここにはビクーニャもいた。小屋の中には丸々としたクイもいたのだけれど、食料だということを知っているので、可愛いというよりは、おいしそう。

リャマ、アルパカ、ビクーニャの3種類が近くにいるので、それぞれの特徴も良くわかる。リャマの蹄は近くで見ると、すね(かかと?)のあたりに毛皮の裂け目のようなものがある。怪我なのか、タコみたいなものか?

 

そして、バスはこの行程の最高峰、ララヤ峠へと至る。ここの標高は4000メートルを超える。看板によると4335メートル。しかし、裏に回ってみると、あれ、4338メートル。3メートル増えてるけど、どっちが正しいのやら。

このあたりになると、作物が取れないので放牧が中心となる。放牧されている動物は、最初のうちは羊なのだが、峠が近づいてくるとアルパカに変わっていく。中には、羊の中に一匹だけアルパカが混じっていたりする群れがあったりするのだけれど、きっとあのアルパカは自分を羊だと思っているに違いない。

クスコを出発した時には雲が立ち込めるというか、クスコ全体が雲の中のような感じだったので眺望はまったく期待していなかったのだが、雲の上まで来てしまったのか、ララヤ峠は快晴。陽射しが痛い。耳が焼ける。

遠くの雪山もちょうど雲が晴れて姿を現した。チンボヤという氷河のある山だそうだ。標高5500メートル。

これだけの高地なので空気は薄いはずだが、明るい日差しと美しい景色に気を取られて、まったく息苦しさは感じなかった。澄んだ空気がとても気持ちが良いくらいだ。

気分がいいせいで、民族衣装を来て出てきた少女に1ドル払って写真を撮らせてもらう。こんなことめったにしないよ。

ララヤ峠の土産物売りは近隣の人々なので、相場はここが一番安かった。本物かどうかわからなかったので買わなかったけど、良く考えるとここらの人々は偽物を買うよりも本物の方が安く手に入るんじゃないか。

 

ララヤ峠を下り、二回目のトイレ休憩。ここは地元の人も立ち寄るドライブインのような場所。アルパカ製品の相場は峠の2倍。お菓子やナッツの類は市場の定価っぽい感じ。

ここではキヌアのビールなるものも売っていたのだけれど、ビンが1リットルくらいある大きなものだったので断念。お土産にするのではなく、買ってみんなで飲めば良かったかね。

 

バスはプーノ県に入り、中心地であるフリアカを通過。この辺りに入ると、街の雰囲気がちょっとだけ変わる。アイマラの人達が多くなり、ボリビアとの交易も盛んなせいで、どちらかというとボリビア文化圏に入ってくるようだ。まるでウユニを思い出させるような泥だらけの街並みになってくる。ただし、街の規模は格段に大きい。

そして、街の中心には日本では考えられないレベルの巨大な滑り台。これもウユニで見たよ。

街中にはピスコと同様に、三輪の自動車が目立つ。ただし、こちらは青色が主流。しかも、それぞれ思い思いにオプション付き。中にはすごいエアロパーツを付けた三輪車もいた。三輪車にそんなパーツ不要だろうと笑っていたら、これめちゃくちゃ速くて、あっという間に見えなくなった。さすが、エアロパーツ凄い。

 



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