神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2010 J2第15節 札幌 - 富山

2010-05-30 20:28:21 | コンサ
2010 J2第15節:コンサドーレ札幌 3-1 カターレ富山 @スカパー


ゆけゆけ 赤と黒の 俺たちの札幌
そう ここは我らの厚別
見せろ お前の情熱


今日は厚別開幕戦。札幌ドームもいいけど、厚別公園陸上競技場こそ、コンサドーレのホーム。

そして、今日はなんとユース三上が先発。

DFラインの怪我人が多く、藤田をSBに下げているとはいえ、他にも内村、岡本、砂川といる中で、彼らを抑えての先発とは!

入場前に三上を笑顔でどつくハガー市長が放送に。リラックスさせようとの作戦か、調子に乗るなよということか(笑)

正直言って、期待と不安が相半ばする中でのキックオフ。


前半はなんというかグダグダ。うーむ。間延びしすぎなのか、なんなのか。TVで見てるとどうもよくわからないが、中盤の守備がうまくいってない。 サボっている選手がいるわけでもないのに、セカンドボールを拾い負けている。攻撃では、古田のシュートが下手すぎというのはともかく、シュート撃てるときに撃っていないとか、富山にゴール前をうまく守られているという感じ。

両チームともパスをつないでいくより、オープンスペースにボールが出たり、ショートカウンターになったときにしかチャンスが生まれていない。これはビルドアップが下手ということなのだろうが、戦術としてショートカウンターをやろうとしているのか、偶然そうなっているのかという違いが攻守の切り替えの早さに影響していると思われる。富山の方が、断然切り替えが早い。マイボールにした直後の周りの選手の動き出しは見習うべき。

先制は富山。苔口に角度の無いところからきれいに決めれれる。三上のサイドから崩されたが、あれは相手のシュートをほめるべきか。しかし、西嶋のビックリミドルシュートで前半のうちに同点へ追いつくことが出来た。これが大きかった。今日の試合で一番重要だったゴール。

後半になって、猪木と対談した石崎監督から闘魂を注入されたのか、出足も早く、セカンドボールを拾えるようになり、札幌ペース。

そして、コーナーキック崩れから三上のヘディングに反応した宮澤が流し込んで今期初ゴール。

さらに、ボールを奪われそうになった古田が踏みとどまって、そのままドリブルからミドルシュート。こちらはプロ初ゴール。ハガー市長に祝福の蹴りをいれられる古田(笑)

三上の出場で、その上の二人が危機感を持ってプレーすることが出来たということか。その意味では石崎監督の三上抜擢が功を奏したというところ。その三上は初スタメン、初アシスト、初イエローの大活躍。去年の古田は(いや、今でも)フィジカル的に軽い感じがしたのだが、三上はフィジカル的にも競い負けせず、シュート意識も高い。どんどん若い選手が出てくるのはいいことだが、どうするんだ、岡本!

結果的には3-1で、快晴の厚別の空にふさわしい、気持ちのいい逆転勝利だったわけだが、攻守の切り替えやボールを持っている選手の周りの動きにはまだまだ不満がある。相手に恵まれた感じもあるとはいえ、この勝ちでサポーターの「目覚めよ!」との声に応えて、次節の草津戦も連勝して欲しい。


[SF] ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔

2010-05-30 15:33:49 | SF
『ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔』 ジョン・C・ライト (ハヤカワ文庫SF)

まあ、長い長い。

2巻目なので、世界設定にまごつくことは無いのだが、逆に気を抜いているとまったく意味のわからない文章にぶつかったりする。

前巻ですべてを剥奪され、追放されたファェトンは、地球上を放浪して追放者たちが集う集落へとたどり着く。そこでいろいろあって、ついにファェトンが船「喜びのフェニックス号」を取り戻すまでの話。

すべてを剥奪されたといっても、彼が唯一携えていた防護服は万能ナノ素材とホログラフィックコンピューティングが可能な魔法の宇宙服。これがあまりに魔法過ぎて笑える。武器にもなるし、防具にもなるし、おまけに食べられるし、トリップもキメられるという全能マシン。エネルギー保存則や質量保存則は大丈夫なのか(笑)

物語はシンプルな冒険譚なのだが、これをはるか未来の脅威のテクノロジーでラッピングして幻惑させるという手法は相変わらず。ただし、このテクノロジーの表象があまりに魔法的すぎて、SFアイディアの奔流というよりは、ファンタジーを無理矢理科学的に説明しようとする滑稽さの方を感じてしまうくらい。

それでも、追放者たちのコミュニティや、システムが把握しきれない大海原の母神仮想人格など、興味深い設定が目白押し。ファェトンと妻のコピーのラブストーリーの行方も気になる。

ついに敵はなんとなく見えてきたが、本当の敵はどこにいるのか。沈黙の普遍はどこに消えたのか。そして、ファェトンは本当に旅立つことができるのか!

次回完結篇を乞うご期待……って感じ。


[SF] プリンセス・トヨトミ

2010-05-30 12:21:05 | SF
『プリンセス・トヨトミ』 万城目学 (文藝春秋)




森見登美彦の『宵山万華鏡』と共に星雲賞日本長編部門参考作品リスト入りしたので読んでみました。読み終わった後でも、どちらかというと森見登美彦の方が好きですかね。

会計検査院が行政、司法、立法のいずれの三権からも独立した存在であるということは、恥ずかしながらこの小説を読むまで知らなかった。しかし、民主党が怪しげな仕分けをやって拍手喝采を浴びているようであれば、今まで何やってたんですかいねという感想も生まれようというものだ。

で、この会計検査院がこのたび目をつけたのが、その名も「社団法人OJO」。謎の秘密結社、OJOの正体とは何か。毎年5億円の資金は何処に消えているのか。というミステリ。

それと並行して、女の子になりたい男の子の顛末が描かれる。勇気を持ってセーラー服で登校した大輔と、彼を助ける幼馴染の茶子。いじめ、脅迫的な暴力。そして、確かな友情。

二つの物語が大阪を揺るがす大事件へと発展していく。という話。

大輔は別に女性っぽいとかではないのに男であることに絶えられないという設定なのだが、これは最近のMtoF問題の反映といえるのだろうか?

要するに、オカマじゃないし、ホモでもないのだけれど、とにかく男性であることに耐えられないという設定。ちょっと小太りで、セーラー服の似合わないこと甚だしいという。滑稽さを狙った設定なのかなんなのか、かなり際どいと思ってしまうのは、自分の方がジェンダー固定社会に毒されているということか。

一方の大阪国はまさに大阪であるからこそ成り立つ設定なのかもしれない。東京じゃこんな謎は守りきれないだろう。名古屋あたりになると、地元を守るという視点のほかに、地元を卑下するという視点も出てきそうだと思うのは偏見だろうか。札幌は守るような歴史がないわな。

さて、星雲賞ノミネートということなので、SFとしてどうなのさということも考えてみるのだが、5億円の使い道が人間ピタゴラスイッチ的でとっても素敵です。いやまぁ、SFとして読む必要はまったくない小説だと思いますけどね。

「違いを受け入れる」ということはどういう意味なのかということ。大切なものを守るとはどういうことなのかということ。ちょっとコミカルで、ちょっと悲壮な物語。

綾瀬はるか主演で映画化も決まっているようだが、鳥居とゲーンズブールの性別をひっくり返す必要があったのかね。要するに、綾瀬はるか主演ありきなのか。

ところで、OJOは“王女”の意味らしいのだが、“お嬢”でもいいんじゃないか。


5月29日(土)のつぶやき

2010-05-30 00:09:30 | つぶやき
21:00 from Tween
中央線止まってた。やっと帰ってきた。せっかく臨出したのに、いろいろ行き違いがあって、あんまり意味なかったかも。しかも頭が痛くてヤバげ。
21:01 from Tween
さらに今日だと思っていたイングランド戦は明日だったりとか。
21:03 from Tween
不思議発見のテーマがあまりに不思議過ぎるのでNHKの日本代表番組見る。
23:01 from API
【ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)】なんだか読んだものばっかりーとか思って油断してたら、初訳の表題作がすごかった。連作とか長編とかの続編が読みたい。デザイナーズベイビ... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6273316
by kats_takami on Twitter