『ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔』 ジョン・C・ライト (ハヤカワ文庫SF)
まあ、長い長い。
2巻目なので、世界設定にまごつくことは無いのだが、逆に気を抜いているとまったく意味のわからない文章にぶつかったりする。
前巻ですべてを剥奪され、追放されたファェトンは、地球上を放浪して追放者たちが集う集落へとたどり着く。そこでいろいろあって、ついにファェトンが船「喜びのフェニックス号」を取り戻すまでの話。
すべてを剥奪されたといっても、彼が唯一携えていた防護服は万能ナノ素材とホログラフィックコンピューティングが可能な魔法の宇宙服。これがあまりに魔法過ぎて笑える。武器にもなるし、防具にもなるし、おまけに食べられるし、トリップもキメられるという全能マシン。エネルギー保存則や質量保存則は大丈夫なのか(笑)
物語はシンプルな冒険譚なのだが、これをはるか未来の脅威のテクノロジーでラッピングして幻惑させるという手法は相変わらず。ただし、このテクノロジーの表象があまりに魔法的すぎて、SFアイディアの奔流というよりは、ファンタジーを無理矢理科学的に説明しようとする滑稽さの方を感じてしまうくらい。
それでも、追放者たちのコミュニティや、システムが把握しきれない大海原の母神仮想人格など、興味深い設定が目白押し。ファェトンと妻のコピーのラブストーリーの行方も気になる。
ついに敵はなんとなく見えてきたが、本当の敵はどこにいるのか。沈黙の普遍はどこに消えたのか。そして、ファェトンは本当に旅立つことができるのか!
次回完結篇を乞うご期待……って感じ。
まあ、長い長い。
2巻目なので、世界設定にまごつくことは無いのだが、逆に気を抜いているとまったく意味のわからない文章にぶつかったりする。
前巻ですべてを剥奪され、追放されたファェトンは、地球上を放浪して追放者たちが集う集落へとたどり着く。そこでいろいろあって、ついにファェトンが船「喜びのフェニックス号」を取り戻すまでの話。
すべてを剥奪されたといっても、彼が唯一携えていた防護服は万能ナノ素材とホログラフィックコンピューティングが可能な魔法の宇宙服。これがあまりに魔法過ぎて笑える。武器にもなるし、防具にもなるし、おまけに食べられるし、トリップもキメられるという全能マシン。エネルギー保存則や質量保存則は大丈夫なのか(笑)
物語はシンプルな冒険譚なのだが、これをはるか未来の脅威のテクノロジーでラッピングして幻惑させるという手法は相変わらず。ただし、このテクノロジーの表象があまりに魔法的すぎて、SFアイディアの奔流というよりは、ファンタジーを無理矢理科学的に説明しようとする滑稽さの方を感じてしまうくらい。
それでも、追放者たちのコミュニティや、システムが把握しきれない大海原の母神仮想人格など、興味深い設定が目白押し。ファェトンと妻のコピーのラブストーリーの行方も気になる。
ついに敵はなんとなく見えてきたが、本当の敵はどこにいるのか。沈黙の普遍はどこに消えたのか。そして、ファェトンは本当に旅立つことができるのか!
次回完結篇を乞うご期待……って感じ。
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