神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] ミラーズ

2009-01-18 18:23:00 | 映画
ミラーズ - goo 映画



『感染列島』でも見ようかと思っていたのだけど、あまりの各所レビューのひどさに撤退。
替わりに『ミラーズ』を見てきました。

これはスプラッタだけど、ホラーというよりはオカルト・ミステリー。
鏡の向こうに居るのは何?
謎のキーワード“ESSEKER”。
家族に危険が迫る中、主人公のベンは24時間の懸命な捜査に走り回る。(違!)

ただ、ミステリーというには、How、Whyが弱すぎ。だから、「絶対に推測できないラスト」というのも、「唐突過ぎるから推測できない」に陥っているだけに見える。

出来事の整合性とか、登場人物の行動の理由付けとかは、架空の物語であるからこそ、そこにリアリティを与えるために重要だと思うんだけど、オカルトとかファンタジーとかになると、それが置き去りにされてしまうのは何ででしょう。こういうのを気にしないのは、文系乙としか言いようが無い。

帰ってきてからネタバレコメント見てたら、「拳銃振り回す主人公こそ悪だから」っていうのがあった。それは想像できなかったよ。でも、そこに主題があるならエシカー本人の存在理由が弱くなっちゃうんだよね。

あー、あと、エンドロールがどうこう言ってる人が多いけど、オープニングから裏文字だったじゃん!

ついでに、子供部屋のポスターはやっぱり「ネギま!」だったみたい。
期待したのに、魔法使いの先生は出てこなかったけどね!

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【追記】
なんだか貶して終わっているように読めるので補足。
決して面白くなかったわけではなく、十分楽しめる映画でした。
(隣でずーっとポリポリ、スナック喰ってた奴さえいなかったらな!)

複数人で見に行ったなら、ラストシーンの解釈について語り合うことになるんではないか。

さて、俺的解釈を以下に(ネタバレ注意)












アンナの中に何かが生まれた。これを便宜的に魔と呼ぼう。
鏡療法は精神病の治療方法としては間違っていたが、アンナは自分の中の魔と向き合うことにより、奇跡的に魔を鏡の中に閉じ込めることに成功し、退院する。
鏡に閉じ込められた魔は鏡の中から干渉し、残った患者達を皆殺しにする。
魔は鏡から出るためにアンナの身体を欲し、鏡に関係する人間達にアンナを探させる。
(つまり、魔がアンナを探すのは復讐ではなく、元の世界に戻るため)
ベンはアンナを説得し、再度、鏡の間にアンナを据えつけ、魔と対決させる。
ここからが、解釈の別れどころ。
アンナは再度の対決を制し、再び魔を鏡に閉じ込める。
しかし、その戦いに巻き込まれたベンは一緒に鏡の中に取り込まれてしまった!(ここがちょっと苦しい)
鏡の世界からの脱出に失敗した魔は怒り狂い、鏡の世界でベンと対決するが、炎によって浄化される。
しかし、ベンは元の世界に戻ることはできなかった。

こんな感じですかね。とりあえず、Whyの部分は整合性が保たれている解釈だと思うんだけど。