一時の乱開発や観光客の激増による生活用水等の影響で、すっかり干上がってしまったパムッカレ。
入場範囲の制限等の措置をとっていますが、年々その水量は減ってしまっています。
ユネスコ世界遺産に登録されることは、観光資源としての価値を高めるだけでなく、その地域の経済にも非常に大きな影響を与えますが、一方でこのパムッカレのように本来のその遺産の価値を大きく下げるような事態になってしまうことも時折見かけます。
パムッカレの場合は、ユネスコの問題というよりは、世界遺産をとりまく地域側の問題なのかもしれませんが、我々ツーリストも考えさせられるものがあります。
生活用水向けに別水源を確保することや、旅行者向けの宿泊施設地域のさらなる変更等、何か対策がとれればよいのですが、国や地域の利権や財源等、なかなか難しい問題です。
パムッカレは隣接するヒエラポリスと併せて、中東・アジアを代表する素晴らしい複合遺産だけに、昔のような美しい景観を何とか取り戻して欲しいものです。