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1年で上へ17

2021-12-16 00:01:14 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 J1からJ2へ降格する4つ目のチームは、最終戦に降格が決まった徳島さんでした。地方の市民クラブだったので、1季でも長くJ1に居て欲しかったのですがダメでした。ただ、前回のJ1イヤーよりは数字は良かったと思います。前回は史上最少勝ち試合数じゃなかったと思うくらいに弱かったもので。今季も結構勝っていたイメージがあったのですが、やはり残留争いが今季は特に激しかったためか。
   
【「ポゼッション」「スペイン」は徳島ヴォルティスの成功を保証しない【J2降格チーム、陥落への道】(2)】
〔「遅れてきた」新監督〕
「2020年に徳島をJ1に導いたリカルド・ロドリゲス監督は昨季限りでクラブを去り、浦和レッズの監督に就任した。徳島の幹部にとっては想定の範囲内の出来事であったらしく、同じスペイン人であるダニエル・ポヤトス監督の招へいを早々に発表していた。」
「コロナ禍において入国が許されず、ポヤトス監督は4月17日のJ1第10節まで指揮を執ることができなかったのだ。オンラインでの『リモート指揮』により練習などチームの状況は把握していたとはいうが、日本に入れない時間はポヤトス監督とチームにとって、大きなマイナス要素となったことだろう。ただし、指揮官の『不在』が大きな引き金であったのだろうか。」
〔確かに適応に時間は必要だが…〕
「ポヤトス監督に代わり、開幕当初は2011年から徳島で働いてきた甲本偉嗣ヘッドコーチが采配を振るった。ポヤトス監督にバトンを渡すまでのリーグ戦10試合で、成績は4勝2分4敗。最終的にJ1残留争いに巻き込まれることになるチーム相手とはいえ、3連勝を記録した時期もあった。
 その甲本ヘッドコーチ指揮の下での勝率は40%。対して、ようやく合流したポヤトス監督の勝率は21%と、評価の難しい結果が残ることになってしまった。」
「日本人の柔道家がすべて優秀であるとは限らないように、スペイン人であることが指導力を保証するものではない。また、ポゼッションサッカーが全能であるわけでもない。現在のままのサッカーではJ1残留に足りないことは、2021年の結果が厳然と示している。」
〔「自分たちのサッカー」だけで勝てるのか?〕
「良いサッカーをしていれば、自分たちのサッカーをしていれば勝てる、というほど、プロの世界は甘くない。ステージが上がるたび、相手の実力も上がっていく。自分たちの戦い方をしていれば勝てるというならば、相当な実力があるということだ。」
引用:サッカー批評Web

 今回の徳島さんもやはり「監督」の部分が大きかったですね。1年前にロドリゲス監督がJ1浦和に移ると聞いて、徳島さん大丈夫かなと思っていました。また、今季初頭にコロナ禍の入国規制でポヤトス監督の合流が遅れると聞いて、更に大丈夫かなと心配が深まっていました。
 代行の甲本HCが奮闘されましたが、上のコラムではポヤトス監督の方が勝利に貢献できなかったような書き方をされています。まぁ4ケ月合流が遅れれば、いくらリモート指揮と言っても、戦術がチームに浸透するのには限界があったでしょう。やはり今季はコロナにやられた印象ですね。ガンバさんの低迷も、開幕早々にクラスターが発生した影響が最後まで響いたからだとこじんてきに思っています。「良いサッカーをしていれば、自分たちのサッカーをしていれば勝てる、というほど、プロの世界は甘くない」という言葉も気になりますね。
 J1は甘くないという事ですね。こういうのを読むたびに、J1昇格はプレーオフ優勝ではダメ。優勝して昇格しないと相手にならないし、残留は難しいだろという思いを強くします。

   
【《J2降格》武藤嘉紀が称えた「本当に良いチーム」の悲しい結末… 徳島ヴォルティスは“強いチーム”としてJ1再昇格を誓う】
〔前監督が作り上げた徳島の“面白いサッカー”〕
「今回のJ1挑戦を振り返る際に外せないのはリカルド・ロドリゲス前監督の存在だ。
 クラブ初の外国人監督は『クラブのスタイルをしっかりと築きながら目標(J1昇格)を達成していきたい』(岡田明彦強化部長)という狙いのもと2017年に招聘され『徳島に確立したスタイルを植え付けたい」『スタイルを確立し、徳島としてのアイデンティティを持つことによって、リーグの中で競争できると思う』という就任会見のコメント通りのチームを作り上げていった。」
「アグレッシブなプレスと、パスを繋ぎながら相手の動きを把握し、動かし、対面の相手に仕掛けて運び、崩すという攻撃で“面白いチーム”として注目されるようになると、2019年にはJ1参入プレーオフで決定戦まで進んだ。」
〔王者・川崎に見せつけられた現実〕
「入国規制によってポヤトス監督の来日がなかなか叶わない中、開幕2試合は引き分け。『できるだけボランチが降りないでプレーすることが求められているが、そこのバランスは、後ろの選手たちが精度を上げてトライすべきところと僕らが助けなくてはいけない部分を精査していく必要がある』(開幕戦後、岩尾)というコメントが出たように、理想通りにはいかないことを感じながらも、リアルタイムでの指示を受けることができない難しさがあった。
 続く第3節の川崎フロンターレ戦では差を痛感することになった。特に、プレスの質や強度の違いが衝撃的だった。プレスをかけられず、プレスを回避しながら主導権を握ることもできない。0-2というスコア以上の完敗だった。」
「後方でボールを持つ、という部分が上手くいかないことに対して、MF藤田譲瑠チマをセンターバック起用(第9節、浦和戦後半)してみたり、新加入のDFカカにボールを運ぶ自由を与えてみたりと試行錯誤しながら改善を図る中、新指揮官が実際にベンチに入ることができたのは、既に10試合を戦い終えた4月17日の第10節(※第18節を先に消化済)からのことだった。」
〔運任せのサッカーをしていると未来はない〕
「夏以降、いわゆる自分たちのスタイルを崩さない“良いチーム”として戦えるようになった徳島だったが、10月に残留争いの直接対決で横浜FCに3-5で敗れると自信が揺らぎ、続く大分トリニータ戦も1-1で引き分け。」
「4カ月遅れで新監督が合流し、3カ月かけて元来のスタイルとの融合を果たし、そこから3カ月で再び困難と直面し、それを乗り越えて迎えた最終盤。ラスト3試合では岩尾も戻り、徳島はさらなる“良いチーム”としてFC東京、湘南ベルマーレに連勝。」
「J2では自分たちが主導権を握り続けることができたが、J1ではそうはいかない。そこで効果的な武器になっていたのが、序盤にじっくり様子をうかがってから崩しにかかるというやり方だった。どうボールを動かすと相手がどう動くのか、誰がボールを持つと相手がどう対応してくるのか。」
「『1年間手を抜いてやったつもりはないが、必死に走ってきた結果がこれだということは受け止めなければならない』(岩尾)という結末になってしまった。」
〔J2降格でも「大きな未来」を見据える姿勢は変わらない〕
「それでも、徳島にとっての新たな目標になったJ1定着は、間違いなく2017年から築いてきたものの先にある。一度叶わなかったからといって、すぐに捨てることはあり得ない。地方クラブは特定の監督や選手に依存しないようなしっかりした色を持つことで、安定してJ1で挑戦し続けることができる、というトレンドが生まれている。」
「“面白いチーム”としてプレーオフの最後で散った2019年。“良いチーム”としてJ1を最終節で去ることになった2021年。次なる挑戦では、“強いチーム”としてJ1定着を果たせるだろうか。」
引用:サッカー批評Web

 ロドリゲス前監督のスタイルは「アグレッシブなプレスと、パスを繋ぎながら相手の動きを把握し、動かし、対面の相手に仕掛けて運び、崩すという攻撃で“面白いチーム”」という事でした。ただ、監督が替わり、その強みを継続できなかったのかな。そして川崎さんとの対戦でJ1との格差を実感したそうですが、やはりプレーオフで上がってくるチームはなおさらそうなると、また思ってしまいました。
 駒が少ないから、いくら選手を入れ替えても結果はおのずと同じになる。昨季や今季で夏の補強をする前の地元J2岡山がそんなチームでした。徳島さんの新たな目標はJ1定着ですか、うらやましいですね。岡山の目標はまずプレーオフに出ることっぽいので、その違いを実感します。
 面白いのが「地方クラブは特定の監督や選手に依存しないようなしっかりした色を持つことで、安定してJ1で挑戦し続けることができる」というくだり。確かに今季の昇降格劇はほとんどが「監督」部分。大分さんのように監督依存では結果的にJ1に定着できないという事か。そういえば一部サポーターのルール違反も目立ちました。
 徳島さんは、地元J2岡山にとって、同じ地方クラブでも一歩も二歩も先を行くお手本先輩クラブ。個人的には早くまたJ1に戻ってもらって、地方クラブとしてJ1を席巻して欲しいところ。そして今日、ポヤトス監督の続投がクラブから発表されました。頑張ってください。
J1徳島関連⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20201227
 〃      ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180407

 〃      ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170811
 〃      ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160729
 〃      ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141025
 〃      ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131211
 〃      ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130925
 〃      ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130316
 〃      ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130127
 〃      ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090425
 〃      ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081013
 〃      ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080112
 〃      ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080107 
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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