J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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優勝の味64

2021-12-30 00:01:18 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 お帰りなさい熊本さん、J3優勝&J2復帰おめでとうございます。待っておりました。J2岡山がJリーグ入りを目指していた時代にお手本にしていた大先輩クラブ。それが熊本さんでした。ここ最近では、災害復興のニュースが続いて、「がんばろう熊本」のイメージが強かったですね。そういえばノエスタに熊本さんのボランティアに行った年もありました。そんな当ブログにとって馴染みの深い熊本さんが、J2の舞台に帰ってこられます。今季の躍進の要因は何だったのか、ネットを探すと、いくつか出てきました。
   
【「報われなくてもやり続ける」大木ロアッソがJ3優勝とJ2昇格に辿り着いた理由】
〔指揮を執って2年目の大木武監督は言う。〕
「結果を引き寄せた背景には、1試合あたり1.38という昨季の数字から、0.71と大幅に失点を減らした守備面の改善と、谷口海斗(アルビレックス新潟)、中原輝(モンテディオ山形)といった得点源の選手が抜けた穴を全員で埋めた攻撃があったことは確か。しかし勝ち点に表れている通り、最後まで昇格枠を争った3チームの戦力はほぼ拮抗していた。
 得点は宮崎が最多の44、岩手がそれに次ぐ43で、熊本は得点こそリーグ6番目だが失点はリーグ最少の20と、それぞれがそれぞれの強みを最大限に発揮したと言える。J2ライセンスがないため2位以内に入っても昇格できないことがわかっていた宮崎も、「初年度での優勝」という大きなモチベーションのもとで戦ってきたわけで、優勝と昇格を果たした熊本に、この2チームを大きく上回る部分があったかと問われると、答えるのは難しい。」
〔育成型クラブへの転換が招いたポジティブな連鎖〕
「まず挙げられるのは、育成型クラブへの転換だ。地域リーグからJFLを経て、J2に初めて参入した当時の熊本は、どちらかと言えば実績のある選手に声をかけることが多かった。大卒新人の獲得は、発足時の2005年に駒澤大からの4人も含めた6人が加入したのが最多で、2008年から2018年までの11年間は毎年1〜3人で推移している。しかしJ3降格となって以降、2019年と2020年がそれぞれ4人、今季は6人、そして来季も5人と、即戦力になりうる大卒新人を積極的に獲得する傾向が顕著になっている。」
引用:フットボリスタ

 最終戦まで確かに接戦だったですね。首位は宮崎さんでしたが、J2ライセンスが無く、試合が無い節。勝ち点1点差で岩手さんが続き、ドロー。熊本さんが勝利して3点を積み上げて見事優勝という事でした。スリリングな展開でしたが、結果を出されました。上のコラムには「この2チームを大きく上回る部分があったかと問われると、答えるのは難しい」とありますが、そうでしょうか。J2でも今まで最後は元J1勢が競り勝つシーンがありましたが、同じような強さではないかと。
 守備力と全員攻撃ですか。しかし、1試合あたりの平均失点数が1点無いというのは素晴らしい。まさに堅守。J2では最小失点1位の京都さんがJ1昇格しましたが、2位の岡山は11位止まり。違いは攻撃力ですか。熊本さんは6番目ですが、攻撃力も高かったと。 
   
【進化のロアッソJ2へ 昇格・優勝の軌跡とサポーターメッセージ紹介】
「堅守で耐え、少ない好機を生かす─。今季目指す姿でつかんだ勝ち点1が後々大きく効いた。前半戦を終えて6勝6分け2敗の勝ち点24。勝ちきれない試合も多い中、首位とは勝ち点2差の4位と昇格圏を射程に捉え、失点は上位5チームで最少の17点。昨季とひと味違う戦いぶりが光った。
 東京五輪に伴う約1カ月半の中断を挟み、後半戦に突入。出ばなの鳥取戦から怒濤(どとう)の快進撃が始まる。大卒2年目、MF竹本雄飛の3試合連続ゴールなどで7連勝。大卒新人の坂本亘基や高卒新人のターレスら若手FW陣の台頭が、運動量の落ちる後半の選手交代に効果を発揮し、首位へ押し上げた。
 ただ、上位勢も勝ち点を重ね、2位以下を引き離せないまま終盤へ。重圧が強まる中、熊本は試合を優位に進めながら得点を奪えずに第24節からは4戦連続で勝ちなし。引き分けでも昇格が決まった第29節は2位宮崎に敗れて3位に転落した。
 岐阜をホームに迎えた最終戦はターレスのスピードを生かすため、相手DFラインの背後に長いボールを蹴り込み、敵陣を崩した。終わって上位3チームは勝ち点1差。対戦相手の弱点を見極めた戦略を練り、進化を続けたチームの最終形が勝利を引き寄せた。」
引用:熊本日日新聞

 前半戦を勝ち点2点差の4位で通過し、東京五輪を挟んで後半は一気に首位に立つ。引き分けでも昇格が決まった試合で宮崎さんに負けてしまったんですね。コラムでは「対戦相手の弱点を見極めた戦略を練り、進化を続けたチームの最終形が勝利を引き寄せた」とありますが、大木監督のリスペクト力とともに、堅守から少ない好機を生かした戦術で競り勝ったという事ですか。
   
【“若き即戦力”でJ3を制覇 J1王者・川崎にも通ずるロアッソ熊本の戦略は】
「大卒選手が非常に多く今季もルーキーがスタメンへと定着した。順天堂大学で主力だった杉山直宏は今季から熊本へ加入すると、27試合出場で5ゴールをマークして攻撃の中心となると、桐蔭横浜大学から入団したルーキーの岩下航も、18試合に先発してウィングバックとして攻守に躍動する主力となった。
 またルーキーではないものの、大卒2年目や20代半ばの選手がメンバーの多くを占める。岐阜戦でゴールを決め、7得点でチームのトップスコアラーである高橋利樹も国士館大学から加入した2年目のプレイヤー。昨季もルーキーで9ゴールを決め、昨季のエースだった谷口海斗が移籍した今季は最前線で身体を張ってチームの起点となった。
 FC岐阜戦ではスタメン11人のうち7人が大卒3年目以内の選手だった。大学からチームに加入させ、即戦力として活かすケースはJ1王者の川崎フロンターレにも見られ、昨季大卒ルーキーながら三笘薫や旗手怜央が即戦力となっており、今季も橘田健人が主力となった。過去にも谷口彰悟、守田英正、脇坂泰斗ら大卒選手がチームを支えており、カテゴリーを問わず行われている。川崎や熊本以外でも大卒1年目から主力となる選手は増えているため、今後も増加傾向にあることは間違いないだろう。」
引用:ザ・ワールド

 最終戦に出場した14選手のうち、プロ3年目までの選手が10人、7人が大卒3年目以内の選手だったようですね。熊本さんの大きな特徴はベテラン選手ではなく、大卒選手を中心に新人を多く獲り、育成型にシフトさせた事も大きかったようですね。大卒2年目や20代半ばのメンバーが大半を占めているとか。コラムには川崎さんと育成型としてのスタイルが似ているとあります。地元岡山は大卒ルーキーはもう一つ目が出なかったですが、熊本さんは戦力に育てあげました。大卒ルーキーが熊本さんを選ぶ理由が何かあるのかな。
 熊本さんといえば「ご当地選手」。当ブログでも注目する素晴らしい制度。ホームタウンとの距離の近さから、選手達は地域からパワーをもらって成長しているのもあるんじゃないかな。川崎さんも同様。熊本さんはこれからも川崎さんをお手本にしてクラブ経営を進めると、更に高みが見えるのではないでしょうか。
 今回の昇降格劇は監督の部分が大きいと書きました。大木監督は2005年の甲府さん、そして今季の熊本さんと2回昇格させていますが、2003年と2019年は途中解任されています。2012年と2013年の京都さんでJ1昇格プレーオフに進出していますが、昇格に至らず。昇格請負人としては微妙な感じかな。ただ、今回のJ3優勝は大木監督の手腕も大きかったと思います。熊本さん、来季もお手柔らかにお願いします。

 個人的にはまたロアッソ君にCスタに来てもらい、自転車で滑走して欲しいですね。そうそう、くまもんもお待ちしております。熊本さんの事例ネタで1つキープしていたものがあったのでリスペクトさせていただきます。

【ロアッソ熊本Funiño(フニーニョ)フェスティバルin原水開催】
「この度、ロアッソ熊本サッカースクールでは計4つのゴールを設置して3対3を行うFuniño(フニーニョ)ルールを採用したフェスティバルを開催いたします。今回のフェスティバルは「1人」でも「初心者」でも参加が可能なイベントとなっております。」
「Funiño(フニーニョ)とは
 英語のFun(楽しさ)とスペイン語のNiño(子ども)から作られた言葉で、ドイツ人のHorst Wein(ホルスト・ヴァイン)氏によって開発されたミニサッカーの一種です。
フニーニョの利点として
〇少人数でも実施可能 〇たくさんのボールコンタクト 〇多くのゴールチャンス=成功体験 
〇特殊なルールで発想力の向上  以上のことが挙げられます。
・ピッチサイズ横22m×縦32m ・1試合10分(1チーム当たり4試合予定) 
・2mの間隔でそれぞれのゴールラインにミニゴールを2つ設置する 
・ゴールラインから6m離れたタッチライン上にマーカーを置きシュートゾーンを設ける 
・1チーム最大6人 ・キーパーなし ・オフサイドなし
進め方
・両チーム出場3名が自チームのゴールライン上に並んで待機する。
・審判やコーチ、交代選手がタッチライン中央からボールを投げ入れて試合開始。
・タッチラインからボールが出た場合、シュートゾーン以外のタッチライン上からパスかドリブルでリスタート
・ゴールキックや失点した場合、自陣のシュートゾーンからパスかドリブルでリスタート
・フリーキックはすべて間接フリーキック
・相手シュートゾーン内でフリーキックを得た場合、最も近いシュートゾーンのライン上からリスタート(PKは無し)
・フリーキック時、相手選手はボールから5m以上離れなければならない。
・コーナーキックからの直接ゴールは認められる。
・ゴールが決まるごとに両チームとも交代選手を順番に入れ替える。
開催日時 8月29日(土)17時~19時
受付 16時30分~16時50分
会場 フットサルパーク熊本 住所:菊陽町原水5599−5
募集人数 36名(6チームを作る予定です)
最少催行人数12人 チームでのご応募も可能です。1チーム(4名~6名程度でご応募ください)」
「対象 小学4年生~6年生
費用 2,000円(税込)/人
ロアッソ熊本スクール生価格 1,500円(税込)/人」
引用:J3熊本公式HP

 フニーニョ、知らなかったですね。この事例は一昨季の情報です。昨季はここまでの情報は無かったので、一昨季のもので。ドイツで流行っている子ども向けのミニサッカーですが、いち早く導入されました。他のJクラブでは鹿島さん、湘南さんが導入されているのかな。今後Jクラブでも導入が広がっていく事でしょう。
J3熊本関連⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210603
   〃     ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181207
   〃     ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170920
   〃     ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160529
   〃     ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140928
   〃     ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130725
   〃     ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120209
   〃     ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090420
   〃     ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071107

   〃     ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060608
   〃     ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051003

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