J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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他スポーツの話題・事例46

2021-12-10 00:01:49 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 昨日のスポーツニュースで、V1リーグのFC東京が活動休止するというニュースを見て、ちょっとビックリしまし。なぜ? 何があったの? どうしてこのタイミングなの?と結構動揺しました。Jリーグ百年構想のイメージ動画にいつも登場する、総合型地域スポーツクラブの象徴のようなチームでした。「FC」という名前が付いていながら、男子バレーの1部リーグで長く頑張っておられました。公式HPも何度も観たし、週末の山陽新聞スポーツ欄で必ずV1リーグの試合結果に目を通しながら、「なかなか勝てないねぇ」とよく思ったものでした。
     
【バレーボールチーム活動休止】
「FC東京バレーボールチームは、2022年5月末をもってチームとしての活動を休止いたします。本チームは、東京ガスバレーボール部を前身として、2003年に活動を開始しました。これまでに、V1リーグでの活動はじめ、国体優勝2回、天皇杯準優勝1回、黒鷲旗準優勝1回など主要大会で活動し、日本男子バレーボール界のトップチームとして活動してまいりました。しかしながら、取り巻く事業環境の変化、中長期的な事業成長の可能性、Vリーグの将来に向けた事業化・高度化計画への対応等を総合的に検討した結果、活動を休止することを決定いたしました。また、同様にバレーボール教室など普及活動も休止いたします。
 バレーボールチームは、サッカー同様みなさまに大きなご声援をいただき、日本のトップリーグまで昇格出来ました。これまで多大な応援を賜りましたみなさまには、心より感謝申し上げます。」
引用:J1・FC東京公式HP

 うーむ、残念。大人の事情なのか、うかがい知る事はできず、スポーツニュースでもそれほど扱いは大きくなかったため、そのうちリスペクト記事を書いて、お疲れ様でしたとしようと思っていたのですが、今日の報道で何か背景があるようだと。読んでみるとなるほど、サッカー界の方の大人の事情である事を知りました。という事ですぐに記事にしました。

【FC東京バレー「活動休止」の背景。チーム存続は困難な状況だったか――。】
〔運営法人はサッカー・FC東京と同じ〕
「FC東京バレーボールチームは1948年に東京ガスバレーボール部として始まり、2003年から現在の名前で活動している。2009/10年シーズンからVリーグのトップリーグ(現・V1)に所属している。FC東京バレーボールチームの運営母体である東京フットボールクラブの筆頭株主が、東京ガスグループからミクシィに変わることによるものと見られる。」
「『ミクシィ(mixi)』が、FC東京から第三者割当増資で51.3%の株を所有することで筆頭株主となることが決まった。ミクシィは2018年からクラブスポンサーに加わり株主にも入っていた。主にJリーグの試合などでコラボイベントを開催していた。
 正式な承認は、12月10日の臨時株主総会の予定だ。11月22日の発表の際に、FC東京は『コロナ禍による(Jリーグ公式戦など)入場料収入などの大幅減収』を理由に上げていた。」
〔バレーボールチームに走った「激震」〕
「まず、10月中旬にスポーツ紙からミクシィによるFC東京の経営権取得が報道されたが、当時の報道等はサッカーに関するものが中心で、バレーがどこまで影響するのかわからない状況だった。ただ、11月22日に正式に発表されても、現場のスタッフや選手たちに説明がなく、いよいよ不安が広がりつつあった。」
〔バレーは東京ガスグループ社員、体育館も東京ガス所有〕
「70年にわたる歴史に幕を下ろす。JリーグのFC東京が存続する中で、バレーボールチームが活動休止となる背景には、バレーボールチームの活動が、東京ガスに依存していることこともある。
 サッカーの選手、監督スタッフはプロ契約だが、バレーボールの選手の大半は東京ガスのグループ会社で働きながら活動をしている。また、バレーボールチームのスタッフも大半が東京ガスからの出向で、江東区にある練習拠点の体育館は東京ガス所有のものだ。
 また、実はFC東京バレーボールチームの運営費の一部は、FC東京のサッカーチームがJリーグから地域振興やホームタウン活動を行う際に助成を受ける『Jリーグ地域スポーツ振興活動』から毎年数十万円の助成を受けている。バレーボールチーム側は単体での独立採算ではなく、決して潤沢でない運営資金で活動を行っている状況だった。
 報道が出てから『活動休止』の発表までに時間がかかり、バレーボールチームの選手・監督やスタッフ達に説明がされなかったのは、ミクシィ側とFC東京側が直前まで交渉していたのではないかと推察される。」
〔ミクシィは千葉ジェッツも買収〕
「ミクシィがスポーツチームを買収したケースでは、バスケットボールBリーグの『千葉ジェッツ』がある。現Bリーグチェアマンである島田慎二氏が当時会長のクラブ運営法人をミクシィが2019年4月に傘下に収めた。
 ただ、こちらは正式買収となる前に報道が出た時点で、当時の島田会長や米盛勇哉社長は社員やスタッフ達に『こういう報道は出ているけど、雇用とかは大丈夫だから安心してほしい』と説明していたという。また、選手はプロ契約であり、練習場所も当時は千葉県船橋市が所有する船橋アリーナを活用していたこともあって、運営母体が変わることによる影響はほぼなかった。
 一方で、FC東京バレーボールチームの場合は、ミクシィ側がチームを引き継ぐとなる際の、選手の雇用や、練習場所の確保など難しさがあったと思われる。活動休止の前まで記者は、危うい状況であることは理解していたが、ミクシィが持つBリーグを通じたアリーナスポーツへの知見や経験が、FC東京バレーボールチームに活かされるのではとわずかに期待していた。」
引用:HALF TIME

 70年を超える老舗のバレーチームなんですね。それが活動休止なんて、何という事だ。'03年から「FC東京」になり、12年間1部リーグで頑張っておられました。元々Jクラブを経営するためにできた運営法人は、V1チームも運営されていた訳です。まさにJリーグ百年構想を具現化するクラブでした。300の著名企業ばかりの株主一覧も見た事があります。
 そこに'18年に参画してきたのが㈱ミクシィでした。最近流行りのIT企業か。結局㈱ミクシィはVクラブの継続性を認めず、Jリーグ百年構想を軽視したように個人的に映ります。これって、他のIT企業にも共通する価値観ではないかと思ってみたり。宣伝効果の無いアマチュアスポーツは切るべきだというものだったりして。果たしてそのような存在がJリーグに必要なのでしょうかと思いそうになります。

 ただ、企業アマチュアチームという側面も強く、「Jリーグ地域スポーツ振興活動」という助成金で賄われていた面も強いです。この制度は当ブログもお馴染みの存在で、Jリーグ百年構想のシンボリックな存在。残念ながらというか、やっぱりなというか、この制度に関しては地元J2岡山はスルーでした。そういう流れで東京さんのV1チームは経営されていました。
 ビックリしたのがミクシィがB1千葉の親会社でもある事。千葉さんは市民クラブだと思ったら、「ミクシィ ジェッツ」だったのですね。ミクシィ側がチームを引き継ぐとなる際の、選手の雇用や、練習場所の確保など難しさがあったと思われるとあります。うーむ、そういうものなんでしょうか。そういう難しさがあっても70年間やって来れた訳ですよね。説得力がイマイチ。いろいろ観ていたら、地域貢献活動も立派にされていたようです。
   
【FC東京バレーボールチームと墨田区の連携に関する協定の締結】
 このたび、東京フットボールクラブ株式会社(代表取締役社長:大金 直樹、以下「FC東京」)は、3月6日(火)に、墨田区(区長:山本 亨)と、FC東京バレーボールチームが墨田区総合体育館をホームアリーナとして活動するにあたり、バレーボールを通じて墨田区民のスポーツに対する関心を深め、同区のスポーツ振興の発展に連携協力する協定を締結しましたので、お知らせいたします。
【施設概要】
墨田区総合体育館  <所在地> 東京都墨田区錦糸4-15-1 錦糸公園内
          <URL>http://www.sumidacity-gym.com/ (墨田区総合体育館)
              https://www.city.sumida.lg.jp/  (墨田区役所)」
引用:J1・FC東京公式HP

 異競技でのスポーツ振興を図っているから、墨田区と連携できたのだと思います。この連携も解消か。昨今のIT企業のJクラブのオーナー化については、これらの弊害が出てくるので、個人的は好ましくないと思います。例えば日立。J1柏もあれば、B1渋谷、Vリーグでも女子チームがあり、今回のケースとは真逆です。なので、暴論ですが、スポーツ文化に理解のないIT企業にはこれ以上、Jリーグには関わって欲しくないと個人的に思ってしまいました。ホームタウン緩和騒動もそう。ネーミングライツ騒動もそう。どれもそういうIT系のオーナー企業の意向が反映されているのではないかと思われます。
 「解散」ではなく「活動休止」という結果に、一部の可能性を残しています。今回の報道が観測気球であって、世の中の反応で考え直して、活動再開していただく事を希望します。
FC東京バレーボールチーム公式HP:https://www.fctokyo.co.jp/volleyball/
J1・FC東京関連⑱:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210110
  〃        ⑰:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200201
  〃        ⑯:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190817
  〃        ⑮https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180504
  〃        ⑭:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180120
  〃        ⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170804
  〃        ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170405
  〃        ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150503
  〃        ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121130
  〃        ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120102
  〃        ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101227
  〃        ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101205
  〃        ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090712
  〃        ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051017
  〃        ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051015
  〃        ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051005
  〃        ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051017
  〃        ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050911
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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