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1年で上へ19

2021-12-25 00:43:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 今回J3に降格となってJ2の4チームのうちの4つ目。J2の1年目だった相模原さんです。今季の登場時はすごく新鮮なイメージで、新興勢力の突き上げを感じたものでした。結果は22チーム中で19位と、順位だけ見れば通常シーズンでは残留なのですが、コロナ禍での大会形式のために残念な結果となりました。
 クラブの様子などをネットで調べましたが、余り出て来なかったです。それだけJ2の1年目で健闘されたという事か。ただ、過去にJ3からの昇格1年目のチームはJ2を席巻する傾向が多く、1年で降格したのは鹿児島さんに続いて2チーム目とか。
   
【相模原が1年でJ3降格…泥沼連敗なし、終盤巻き返すも“降格4枠”に泣く「歴史的な一ページ」】
「クラブ史上初のJ2リーグ参戦を果たしたSC相模原だったが、降格4枠という厳しいシーズンを19位で終え、1年でのJ3リーグ降格が決まった。3連敗は一度だけ。2連敗もたった4回。相模原は今季、J2初挑戦という立場ながら、負けを引きずることなくしぶとくシーズンを戦い抜いてきた。しかし、結果は18位と勝ち点3差でのJ3降格。昨季の“降格なし”レギュレーションの煽りも受け、最後に待っていたのは厳しい現実だった。」
「もっとも、シーズン中盤は最下位が定位置だったが、最後は大きく盛り返すことに成功した。梅井は「最後まで残留争いに絡めたのは一人一人がやるべきことをしっかりやってきたからだと思う。資金面でも戦力的にも誰が見ても明らかに降格候補だったが、いろんな人の思いを背負ってきたから粘り強く戦ってこられた」と手応えを語った。」
引用:ゲキサカ

 今回、昇降格では「監督」の部分が大きい傾向があるとよく書きましたが、相模原さんは高木監督。J2で2回昇格させており、昇格請負人と言える実績でした。ただ、有能な監督はどこのチームでも実績を残す訳でもなく、相模原さんではJ2残留には貢献できなかったですね。高木監督は契約が更新され、J3で1年でJ2復帰を目指す事になりましたが、1年で復帰されるんでしょうねぇ。所属カテゴリを確認してみました。
   
【所属カテゴリの推移】
・2008年:県3部リーグ
・2009年:県2部リーグ
・2010年:県1部リーグ
・2011年:関東リーグ2部
・2012年:関東リーグ1部
・2013年:JFL
・2014-20年:J3(2015年に高原選手、2016年に川口選手、2019年に稲本選手加入)
          (2017年にJ2岡山から久保選手、寄特選手、大分から元岡山の千明選手が加入)
          (2021年に千明選手が引退し、アンバザター就任)
・2021年:J2

 これを見てすごいなと思いました。元選手の望月社長が一からクラブを立ち上げ、県3部リーグから毎年カテゴリを挙げて成長していき、7年でJリーグ入りされています。そんなクラブは他にはないのでは。当ブログ的には元選手、しかも元代表選手が個人でここまでクラブを作っていったのは快挙としか思えません。
 あと、ずっと印象深かったのは、豊富な人材をゲットしていった事。やはり代表のネットワークがあるのか、元代表クラスを次々と補強されていました。地元岡山からも千明選手をはじめ、何人か移籍しており、今は後藤選手がいるのかな。千明選手は引退後にアンバザターになり、チームの顔になっています。表情も岡山時代以上に充実した感じでしたね。
 あと、相模原さんではDeNAというキーワードが出てきました。今年の4月に相模原さんへの経営参画が発表され、株式も取得し、いわゆるIT企業がオーナー化するクラブがまた増えた印象を持ちました。

【DeNAが経営参画するJ2「SC相模原」の未来像--創設者で元日本代表の望月重良氏らに聞く】
「アジアを代表するクラブになる可能性は十分にある――ディー・エヌ・エー(DeNA)が経営に参画する、プロサッカークラブ「SC相模原」を運営するスポーツクラブ相模原 代表取締役会長を務める望月重良氏は、描いている未来像としてこう語った。」
DeNAのスポーツ事業は、2011年12月のプロ野球参入を皮切りに、長距離陸上、プロバスケットボールと取り組みを広げている。そして次の展開として、スポーツクラブ相模原の株式19%を取得し、トップスポンサーとしての協賛も行う形で経営参画することが、2月に発表された。
 今回、望月氏ならびに、ディー・エヌ・エー スポーツ事業本部 戦略部 部長の西谷義久氏に、SC相模原にまつわるエピソードや提携の経緯、DeNAがスポーツ事業に取り組む意義、クラブの未来像などさまざまなことを聞いた。]
「「サッカー参入の検討は自然な流れ」--DeNAが考えるスポーツビジネス
西谷氏: まずDeNAとしてのスポーツ事業は、プロ野球参入があってベイスターズの運営から始まり、後に横浜スタジアムとの一体経営といったこともあったなかで、事業が順調に推移していきました。そしてバスケットボールにも参入して、早い段階で集客力の向上を図ることができ、川崎ブレイブサンダースはBリーグのなかでも人気クラブの立ち位置になってきました。
  ベイスターズでのノウハウや成功モデルを、必要に応じて展開していくことに手ごたえを感じていたので、次は日本においてもインパクトの大きなスポーツというとサッカーであると。グローバルに愛されている競技のひとつですので、サッカーへの参入を検討するのは自然な流れでした。なので、検討を開始した明確なタイミングというのはないのですけど、話としては2年以上前から挙がっていました。
 参入にあたってはさまざまな可能性を検討しました。グローバルに人気があるスポーツですから、海外でスタートすることも含めて幅広く考えていた時期もありました。ただ、競技も違えば地域も違うとなると、ビジネスとしての不確実性が高くなるので、サッカーだとしても国内からスタートするべきという方向性になりました。そこからさらに検討していくなかで、望月さんとお会いする機会があったということになります。」
「――パートナーシップの形はさまざまなあるなかで、資本まで踏み込んだ提携とした理由はありますか。
望月氏: お話した段階ではJ3だったのですけど、その期間が長くマンネリ感もあったのです。カテゴリーを上げるのもそうですけど、次の一手を求めてました。これからクラブや地域の将来を考える上でも、大手企業の方に参画していただくことは、事業規模を大きくしていくこと、なによりJ2とJ1に向かうことも考えたら、非常に理想的なパートナーだと感じました。経営にも参画していただくことで、お互いの強みを出しつつ、スポーツビジネスの熟知した知見をクラブに入れていただいて、クラブがより発展していく形がとれればいいと思ってます。」
引用:CNET Japan

 おそるべしIT企業という感じですね。DeNAさんがすごいのが、すでにNPBで長く経営の実績を残されている事。また、経営者の人材を輩出している事。当ブログでは確か、BリーグでB1横浜の経営に関わりたかったが難しく、B1川崎の経営に参入したという事例を思い出します。今後どういう動きを取るかわからないIT企業と比べて、DeNAさんはすでに経営実績があるので、ファン・サポーターも安心できるのではないでしょうか。
 そして、以前の記事でも紹介しましたが、相模原さんは新スタジアム構想があります。DeNAさんはそこでも積極的な姿勢でした。J2ライセンスも建設計画をもとに取得できましたが、今回のJ3降格でその構想に暗雲が立ち込めてきたという報道が流れました。
   
【DeNA、SC相模原の新スタジアムにも「積極参画」】
「サッカーJ2リーグ(J2)のSC相模原の経営に参画しているIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)の岡村信悟社長は15日、相模原市内で、新スタジアムの建設構想に関し「積極的に参画していきたい」と述べ、前向きな姿勢を示した。同日、SC相模原の望月重良会長らと市役所に本村賢太郎市長を訪問。その後の記者団の取材に答えた。
 J2に初昇格したSC相模原はJ2基準を満たすスタジアムの整備が課題で、米陸軍相模総合補給廠(しょう)=同市中央区=の返還地に新スタジアムを建設する構想がある。返還地はJR相模原駅前にある約15ヘクタールの広さの国有地で、市は土地の活用計画を検討している。
 岡村社長は「構想があるのは素晴らしいこと」とし、「スキームはいろいろある。民間の力を結集するなど知見を生かして方法を考えていきたい」と話した。
 DeNAは2011年に横浜DeNAベイスターズの親会社としてプロ野球に参入。16年に球団本拠地の運営会社「横浜スタジアム」を買収し、球団と球場の一体経営を進め、チームを躍進させている。バスケットボール男子Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースの運営にも参画している。」
引用:カナロコ
新スタジアム署名運動サイト:https://www.chuokurashi.net/entry/yumesutajiamushomei_info
「相模原駅に新スタジアムを」ツイッター:https://twitter.com/fukugo_stadium

【J3降格、相模原の新スタジアム構想に暗雲 “ドーハの悲劇”経験の高木監督が残留圏内まで巻き返すも最終節で力尽きる】
「今年4月にDeNAが相模原のクラブ株式19%を取得し、スポンサーとしての協賛も開始。6月以降は高木監督の途中就任、8人もの大量補強などDeNA効果が出ていたが、最低目標だったJ2残留を果たせず、新スタジアム構想に暗雲が垂れ込める。
 昨年に相模原はJ2クラブライセンスを「例外規定」で取得したが、Jリーグとは「5年以内に(スタジアムを)新設し供用を開始する」という取り決めになっている。建設予定地には相模原市のJR相模原駅前の国有地が検討され、DeNAも参画に意欲的。ところがJ3降格で高木監督の去就は不透明となり、選手補強も他クラブからのレンタル移籍主体にならざるをえない状況に。ハコモノだけ整えても肝心の中身が危うい。」
引用:ZAKZAK

 この新スタジアム構想は素晴らしいものでしたが、J3降格が誤算でしたか。ここまで順風漫歩で来た相模原さんでしたが、ここで一度壁にぶち当たった形ですね。ここからが正念場だと思いますが、望月社長の行動力、ネットワーク力に加え、DeNAさんの経営力が加われば、障害を乗り越えられると思います。
 あと最近、ITオーナーの動きで感じるのが、オーナーの意向でクラブに新しい風を注入しようとするが、伝統を重視するサポーターから反発を受ける現象。前は町田さん、ここ最近では鹿島さんのユニフォームについてのニュースを見かけました。懸念は思うように動けないからとしばらくして撤退される事。ぜひファン・サポーターと一体となって、地域の公共財として100年続くJクラブを創っていっていただきたいです。相模原さん、ぜひ1年でJ2に戻ってきてください。また、高木監督にCスタに来ていただきたいです。
J2相模原関連④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210104
   〃   ③:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20201014
   〃   ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100117
   〃   ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100116
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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