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選手の仕事(キャリアサポート)7

2021-12-18 00:01:56 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日、興味深いコラムを見つけました。スポーツニュース等で話題として時々出てくるJリーガーのセカンドキャリア問題。当ブログでも古くは2005年から取り上げています。その当時はキャリアサポートセンターという組織があったのですが、最近はとんと情報が出なくなっていました。その中で毎年トライアウトが開催される。今回もJ2岡山からも椎名選手等が参加していたそうです。先日、Cスタで見た千葉さんの安田選手も参加していたとか。
   
【切実なJリーガーの引退後…セカンドキャリアのサポート態勢充実を】
〔元日本代表・安田理大がトライアウト受験〕
「現在J1からJ3までおよそ1000人の選手がプレーしているが、その平均引退年齢は26歳と言われている。高卒後プロの世界に飛び込んだとしても、7~8年しかプレーできないという競争の厳しい世界だ。Jリーガーの約80%が「引退後の生活に不安がある」と回答しており、引退後うつなどを患ったり、アルコール依存症に悩まされるケースもあり、多角度的な対策が必要と言える。」
「J2千葉に所属していた元日本代表・安田理大(33)は実績は十分だが、そうしたクラブの財政事情が反映された典型例と言えるかもしれない。」
〔クラブ間やカテゴリー間の格差〕
「出場機会のない選手にレンタルで経験を積ませる育成方法は主流となってきているが、レンタル先の環境が安定していなければ選手にとっては厳しい時間が続くことになるだろう。今回のトライアウトで所属先が決まればいいが、今は下のカテゴリーに移ってプレーを続けるなど、幅広い選択肢ができる時代となった。
 しかし、このJリーグの三部構造こそが弊害を生んでいる。「サッカーの裾野を広げる」という発想の下、全国にJクラブは誕生してきた。だが、それはクラブ間格差という問題も同時に作ってしまった。例えばJ3は「プロ契約選手の保有人数が3人以上」という規約の下、リーグ運営がなされており、多くの選手が他の仕事を掛け持ちながら戦っているという状況だ。なぜ、このような状況になってしまったのか。
 それは、元々2014年までJ2の下のカテゴリーにはJFLしか存在しておらず、すなわちアマチュアだった。その中でもJリーグ参入を目指すクラブと、あくまで企業クラブの温度差が目立ち始め、新リーグの創設が議論されるようになった。このあたりがJ3発足の背景としてある。
 しかし、プロ化したからと言っても、予算的にもクラブの格においても、選手全員をプロ契約にするのは不可能だろう。現在J3はプロとアマチュアの中間にあるカテゴリーという見方が正しいかもしれない。」
〔年金制度など道半ば〕
「現役時代と引退後では選手の生活は様変わりする。監督や解説者など、表舞台でサッカーに関われる人間は日本代表を経験している選手やJ1で活躍した選手など、ほんの一握り。ほとんどの選手は別の道を選択していくことになる。
 だが、そうした恵まれた環境にある選手以外を救済するサポートは行き届いていない。かつてはセカンドキャリアのアドバイスなどを行う「キャリアサポートセンター」という組織が存在したが、現役時代はチームの勝利や自身の活躍が最大の関心事であるため、引退後に無関心であるという選手も多い。利用者がいないこともあり、2012年に同機関はなくなってしまった。」
「そういった状況も少しずつ改善されてきている。近年では日本プロサッカー選手会が中心となり新たな年金制度の整備がされているという話も聞く。当然、クラブには選手以外の役回りも必要で、引退後にクラブの代表や監督になる事例が増えていけば指導者としての間口は広がることが予想される。JFLをはじめとした多くのクラブが元選手を指揮者に迎えるなど、新たなチャレンジを始めており、改革の兆しは確実に見えてきている。」
引用:SPAIA

 2018年には「W杯出場選手に対し年金」という制度が考案されたこともあったが、悠々自適のセカンドキャリアを送れている選手を支援するようなシステムを考案すること自体が現状に即していないと実現していないともありました。それにしても選手の年金制度が議論されているなんて、知りませんでした。各競技の実態を調べてレポをしてもいいのですが、今回は省略。筆者の近くからは「農業」というキーワードも聞こえてきます。
 それにしてもかつてJリーグが提唱した「全国100クラブ構想」。このコラムによると、クラブ間格差を生んでいるとありますね。当ブログでもJ2までがプロリーグ、J3はセミプロのチャレンジリーグという認識があります。これでJ4リーグを作ったらどういう事になるのか。JFLと見分けがつかない「J」がついたアマチュアリーグになるでしょう。その一方で相変わらず「プレミアリーグ構想」なるものもあります。その辺は船頭が多いJリーグ、日本協会なのかもしれません。誰のためのサッカーリーグなのか。田嶋ジャパンとイメージが重なる「わしらのためにある」という価値観がにじみ出てきます。
 話は戻って、Jリーガーのセカンドキャリア。本当に難しい取り組みです。何かマッチングサイトのようなものがあったら、もう少し効果が高まるのでは。もちろん関係者しか閲覧できないサイトになりますが。選手年金できたらいいですね。
Jリーグキャリアサポート関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180317
     〃               ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131227
     〃               ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130618
     〃               ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100611
     〃               ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050915

#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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