J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

新型コロナウィルスとの戦いに打ち勝とう74

2021-06-23 00:01:28 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 ついに昨日、「パンデミック」東京五輪で、会場の観客数上限が決まったと報道されました。大会組織委員会、都、政府、IOC、IPC(国際パラリンピック委員会)の5者協議が行われ、原則的に定員の50%以内で最大1万人とする事が正式決定されたようです。まさにGoToパンデミック五輪、昨年のGoToキャンペーンがどういう流れになってどうなったか、読者の皆さんもご存じでしょうが、同じ道を歩むのかな。今日の報道でも続々とそれらしいニュースが流れてきています。まずは山陽新聞の記事から。
        
【感染悪化で無観客も】
「政府の大規模イベント制限に準じた。IOCなどの大会関係者や低価格で観戦機会を提供する『学校連携観戦プログラム』で入場する児童、生徒らは別枠とする。」
「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合は、無観客も含めて対応を取ることで一致。」
「五輪開会式の入場者総数は2万人よりも『明らかに少ない数字になる』と述べた。」
「専門家からの提言を退け、『観客ありき』に固執した背景には、次期衆院選を見据えて観客の応援で五輪成功を演出したい菅義偉首相の思惑と、多額の協賛金を出すスポンサーへの配慮がのぞく。新型コロナウィルスの感染状況次第で、無観客に切り替わる可能性を残し、事実上、最終結論は持ち越された形で先行きを不安視する声も出ている。」
引用:山陽新聞

 もう尾身会長の提言は完全にスルーされていますね。あの分科会は何だったのでしょうか。「G7サミット開催の英都市で感染者40倍以上急増」というデイリーの記事では、サミット後に英国で最も感染率が高い地方となり、開催前の2450%増、サミット開催地域では4000%以上上昇しているとか。地元メディアは「G7サミットはスーパースプレッドイベントだった」と報じられたそうです。
 あの程度のサミットが感染者が40倍に増えたって脅威そのものですね。40倍って今日の東京の数字で計算してみると、435人×40=17,400人になります。クレージーな数字ですね。デルタ株でのリバウンドは速いですよ。一気に行くでしょう。大阪の第4波も増えるのが速かったですが、もっと速いのでは。増えてからではもう遅いかもしれません。
 あと、当ブログでも以前に有観客にした場合、帰りの駅や道が大「密」になると書いていますが、まさにそういう内容の記事が出ました。「激ヤバ」だそうです。
   
【五輪観戦帰りに“密”発生確実!これらが有観客で激ヤバの8会場だ】
「東京五輪の有観客開催を決定。観客数は「上限1万人」と感染拡大リスクは爆騰だが、菅首相や大会組織委員会が掲げる対策内容が「競技会場に直行直帰すべし」とはふるっている。明らかに逆効果で“密”を誘発するのは確実だ。」
「『直行直帰』には、首をかしげざるを得ません」と、ある大会関係者はこう続けた。
『会場に向かう際はともかく、問題は「帰り道」。競技によっては終了時刻が夜11時過ぎになる。観客は終了後、席ブロックごとに時間をかけて順番に退場。すると、頭に「終電」がチラつく観客が、ドタバタと最寄り駅に大挙し“密”ができる恐れがあります』
 確かに3オン3のバスケットボールやサッカーなど6競技のうち一部の日程で、終了予定時刻は午前0時近くになる。国立競技場で行われる開閉会式も夜11時終了予定で、全8会場が深夜まで使われることになる。」
「夜中の観戦でヘトヘトになった観客が、大慌てで帰途を急ぐのは想像に難くない。駅ナカや電車などでも“密”が発生するだろう。
「激ヤバは、サッカー会場の「埼玉スタジアム2002」だ。8月3日の男子準決勝の終了予定は夜11時。徒歩圏内に鉄道駅がひとつもないため、シャトルバスで埼玉高速鉄道「浦和美園駅」など4駅にアクセスすることになる。観客は上限いっぱいの1万人。バス車内の“密”確率は100%だ。
 バレーボール会場の「有明アリーナ」では7月24日から12日間は連日夜11時半終了予定。8月7日はナント、夜11時45分まで競技を行う見込みだ。アクセス手段は車両、駅ホームともに小規模な「ゆりかもめ」。ただでさえ狭い車両は“密”必至だ。
 一般客の他、IOCや競技関係者など計2万人が来場予定の開閉会式を行う国立競技場の周辺は、駅が複数あるものの、道のりや構内で“密”ができるだろう。周辺には時短破りの飲食店も目立ち、腹をすかせた客が殺到しないか心配だ。」
引用:日刊ゲンダイDIGITAL

 若い頃、代表戦観戦で国立も埼スタも行っております。浦和美園の道中ですでに人で道は埋まって止まり、駅の手前で止まり、駅から電車に乗るまで超ラッシュだった事を思い出します。あれがコロナ禍の時代で遭遇すると想像するとぞっとしますね。確かに車両も狭い。ゆりかもめの印象はバスに似ている印象です。
 試合開催時間が遅いというのは良くないですね。これもアメリカのゴールデンタイムに合わせた時間編成なのか。NBCの都合で遅くさせられた時間のために、現地観戦客は極度の「密」の恐怖に苛まれる訳ですね。
 以前に五輪スポンサーの朝日新聞が強烈な社説を発表し、「スポンサー下りないの?」「高校野球はどうなの?」と突っ込まれていました。でも勇気ある行動だと思っていました。京都新聞もなかなかやるねぇと思っていました。

【社説:有観客の五輪 混乱と犠牲を広げぬか】
「事後的な対処では取り返しのつかない事態を招く恐れがある。そもそも、桁違いに大規模な五輪を開催し、観客を迎えることの感染拡大リスクをどう評価し、抑え込むかという根拠と対策が明確にされていない。『開催ありき』で突き進む先に懸念される混乱と犠牲に、本当に責任が持てるのだろうか。」
「さらに一般客と別枠で、開会式には1万人規模ともされる大会関係者やスポンサー関連の入場が上乗せされる可能性がある。菅義偉首相が繰り返し説明してきた『安全、安心な大会』かどうかを大前提とした判断とは思えない。
 五輪開催を巡っては、政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志が先週、感染拡大リスクが最も低い無観客が望ましいと提言した。観客を入れるなら大規模イベントより厳しい上限にし、開催地の住民に限るべきとしたが、いずれも黙殺された形だ。政府がコロナ対策の裏付けとしてきた専門家の科学的知見を顧みないのでは筋が通らない。尾身氏が訴えたように、リスクをどう軽減し、どんな状況になれば強い措置を講じるのか、国民への十分な説明が不可欠だ。
 共同通信の先週末の世論調査で、五輪開催による感染拡大の不安を感じる人が86%に上る。『観客数を制限しての開催』支持は27%で、『無観客開催』の40%、『中止すべき』の30%も下回っている。
 東京では宣言解除後の人の流れの増加などで感染再拡大が懸念されている。事前合宿で来日したウガンダ選手団の1人の感染も判明し、大人数の水際対策と行動管理の困難さも浮かび上がった。『安全』の実効性が問われている。」
引用:京都新聞

 正論ですね。でも政府には響かないでしょうが。昨日から次々と突っ込みどころ満点のニュースが流れてきますね。ウガンダ選手8人が濃厚接触者のまま入国してしまった失態。スポンサーの利害のために、酒類提供も認められるかもしれない話。五輪は特別扱いなのかという飲食店の不満。
 そして今日の東京の新規感染者が435人で1週間前よりも98人増加し、うち23人がデルタ株でリバウンド懸念が高まったというニュース。ひょっとしたら残り一カ月で2千人を超えてしまい、五輪開催前に緊急事態宣言が発令されてしまい、ほんの数日前に無観客が決まってしまい、その後も期間中大混乱に陥るかもしれません。個人的な印象ですが、だんだんおかしな価値観での措置が増えてきましたね。
東京五輪開催問題関連: /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする