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頑張れ!オリンピック33

2020-05-22 00:01:47 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 昨日今日で、五輪絡みでちょっと気になるニュースが続きました。緊急事態宣言が解除されようが、東京都内の感染者が一桁になろうが、根本的にワクチンができて、世界に普及しない限りは終息宣言が出せないと思います。現在ブラジルがどんどん感染者が増えている状況、それはこれから冬になる南半球に広がっていく、その半年後に第2波として、パワーアップして襲ってくるという流れだと思います。
 先日、治療薬の候補だったアビガンがそれほど効果が出なかったというニュースも流れ、日本全国にため息が流れたと思います。とにかく先が見えない状況。まずはワクチン情報。
   
【コロナのワクチン開発、百件超 日本普及は来年以降か】
「新型コロナウイルスの感染を予防するワクチンの開発が世界中で活発に進められている。世界保健機関(WHO)が16日までに公表したリストによると、118の計画が進行中で、うち欧米や中国の8剤は人に投与して安全性や有効性を確かめる臨床試験の段階に入った。トランプ米大統領も軍民一体で年内の用意を目指す計画を表明。ただ専門家によると、日本国内の普及は来年以降になりそうだ。」
引用:岡山の医療健康ガイド MEDICA

 このニュースで注目すべき部分は、日本国内の普及は来年以降になりそうというところ。来年以降は年明け早々かもしれないが、再来年かもしれないという事。つまり、とにかく今年いっぱいは今の生活が続くという事でしょうか。という事は各種プロスポーツの興行の再開も期待できないという事か。やれやれですね。
 来年といえば、1年延期になった東京五輪がありますね。例えば来年1月、2月にワクチンが認められて全国にワクチンが普及しても、その半年後は五輪本番。間に合うのでしょうか。

   
【東京五輪、来夏開催なければ中止 バッハIOC会長が見解】
「国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2021年に延期された東京五輪について、来夏に開催できない場合は中止するとの見解を示した。英BBC放送のインタビューで語った。安倍晋三首相から来夏が「最後のオプション」と伝えられたことも明らかにした。
 バッハ会長は「アスリートを不確かな状況に置いておくことはできないし、主要競技の日程を毎年変えられない。大会組織委員会は3000人や5000人の職員を永久に雇えない」と話した。
 無観客開催の可能性については「われわれは望んでいない」とした上で、「決めるべき時期が来たら、アスリート、世界保健機関(WHO)、日本側と協議する時間を与えてほしい」と述べた。
 ワクチン開発の有無が開催に与える影響については「WHOの助言に基づき、適切な時期に適切な決断を下す」と語った。また、来夏開催にはさまざまなシナリオを準備する必要性に触れ、「選手や他の参加者の隔離も必要になるかもしれない」と話した。」
引用:時事ドットコムニュース

 バッハ会長はこう言われていますが、今の段階はあてになりません。東京五輪延期決定の直前まで、今年絶対に開催すると言い切っていましたから。安倍首相と最後うんぬんという会話があったとしても、それは上の者同士の話で、全世界の五輪ファンの総意ではありません。職員の人件費が出ないとありますが、人件費が出て五輪が中止にならずに済むなら、世界中の企業からスポンサードが集まってくるのではないでしょうか。ちょっと整理してみましょう。

【開催時期(延期)】
 1年延期が決まる直前は、1年延期論とともに2年延期論がありました。なので、もう1年延期という選択肢は全然おかしくありません。あの当時は1年延期だったら、世界水泳などいくつかの国際大会をかぶるので2年延期した方が良いという意見が多かったです。とにかく2年延期は元々想定内なので、来夏に開催できない場合は中止するという見解はおかしい。2年での開催については、冬季リレハメル五輪という立派な事例があるので不可能とは言えません。
【選手ファーストからの見方】

 主催者側ばかりの意見が出てきますが、選手目線で見たらどうなのか。1年延期でもある程度年齢が高い選手にとっては大きなハンデになると言われていました。中止により更にあと3年待たなければならないというのは何なのでしょうか。4年待って、やっと本番が来るはずが、もう4年追加になって合計8年待つというのは選手にとって屈辱の何物でもありません。
【ステークホルダーからの見方】
 1年延期は実はアメリカ側の意向が強かったように思います。巨額な放映権料を払うアメリカTV局の発言力が相当大きいと思います。2年延期という選択肢を放棄して中止という話をアメリカ側が認めてくれるでしょうか。何しろ、人気競技の開催時間をアメリカ国内のゴールデンタイムに合わせて組まれているという、アメリカ本位の運営なのに、アメリカを無視して中止が強行されるというのは考えにくいですね。
【無観客開催の可能性】
 現在ブンデスリーガがリーグ再開され、厳格な管理のもとで試合を無観客で運営されています。では五輪の無観客開催というのはどうでしょうか。選手村がクラスター化せずに、しっかりPCR検査で管理できればありえない話ではないと思います。
【参加国の減少】
 ちょうど南半球は冬。北半球のように特に発展途上国で猛威を振るっているかもしれません。なので、開催されても南半球や発展途上国で参加できない国が続く可能性があります。ただ、かつてのモスクワ五輪ではアメリカや日本がボイコットした時がありました。参加国が減るというのも前例があります。

 という事で今日時点の東京五輪についての今後の可能性について、勝手に述べさせてもらました。まぁ、ワクチンの劇的な開発普及が進まなければ間に合わない訳で、普通に予想したら、来年の五輪開催もしんどくなってきました。その後中止論が強まっても、アメリカを中心にもう1年延期の世論が高まって、2022年の開催に落ち着くのかなと。
 あと、もう一つの考え方があります。某TV番組で某コメンテイターが口にしていた2024年五輪禅譲論です。東京大会が2024年に移し、パリ大会を2028年に移すという案です。面白い案ですが、フランス国民などが受け入れてくれるかどうかですね。
 これからは世界中で感染防止が先か、経済活動が先か、そのせめぎ合いが延々と続いていきます。誰かがアクセルとブレーキの関係と言っていましたが、まさに緩めては感染者が増え、厳しくしては住民が反発するというやり取りがずっと続くでしょう。それはプロスポーツ界も同じ。そういう波が続いて、結局はシーズン打ち切りになるかもしれません。
 一発大逆転でワクチンが開発され、爆発的に世界中に普及して撲滅に成功し、来年の年明けに「終息宣言」が出されれば、来年夏に予定通り東京五輪が開催されます。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ありがとう介護従事者の皆さん

コメント
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