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Jリーグの話題199

2021-05-01 00:33:03 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 4月11日の記事でJプレミアリーグ構想を取り上げました。その時にJリーグのリプランニング推進チームなる組織(木村専務理事が担当)が発足し、「目標に向けた打ち手(案)」が掲げられて議論を行っていくとか。もっとも3カテゴリのうち、①と②について協議するそうです。②についてはまず検討するか否かのレベルとか。このタイミングで取り上げる事は観測気球にも見えます。②の中には「リーグ構造の見直し」がありますね。Jプレミアリーグ構想ですか、Jリーグ百年構想の否定につながる全く愚かな考え方だと思っています。ESLを鑑みて検討の検討をしないで欲しいです。
    
【東京23区の新スタ構想も! Jリーグが「リプランニング推進チーム」発足、10テーマを議論へ】
「Jリーグは6日、第4回実行委員会後にメディアブリーフィングを行い、「リプランニング推進サポートチーム」の発足を発表した。コロナ禍を受けて中長期計画の見直しが強いられている中、Jリーグの既存主要領域である「社会連携、フットボール、toC、事業強化、経営基盤」に加えて、以下の10項目の打ち手を議論・検討していく。
 メディアブリーフィングでは木村正明専務理事が説明。今後の打ち手を「①選択と集中の意思決定が必要だが、実現可能性を模索したいもの」「②思想レベルの意識転換が必要で、前提となる研究分析を継続するもの」「③競技の公平性を損なう、もしくは現状の法規制、社会規範からみて事実上困難」の3レイヤーに分け、①②の10項目について検討していく姿勢を示した。
 なお、②については「2030年ビジョンを達成するためには不連続な成長が必要になってくるし、ファン・サポーターからも期待されるもの。タブーに近いこともテーブルに乗せているという意味合いがある。実施することを決めていることはない。あくまでも検討することを検討するという段階」としている。」
引用:ゲキサカ

【目標に向けた打ち手(案)】
(1)選択と集中の意思決定が必要だが、実現可能性を模索したいもの
 ①視聴拡大のための体制強化   ②リーグ内組織の最適化による、さらなる価値向上
 ③toC戦略の確実な実行(伝える中身・伝える方法)   ④クラブ&企業マッチング機能の充実   ⑤23区スタジアム
(2)思想レベルの意識転換が必要で、前提となる研究分析を継続するもの
 ⑥傾斜配分割合の増加   ⑦ネーミングライツ解禁   ⑧上場解禁
 ⑨ホームタウン規制緩和   ⑩リーグ構造の見直し
(3)競技の公平性を損なう、もしくは現状の法規制、社会規範からみて事実上困難
 ⑪ベッティング導入   ⑫海外有名選手獲得   ⑬海外クラブ所有など

 このサイトで少し紹介されていますね。今後はJリーグの組織図に「リプランニング推進サポートチーム」を設置し、Jクラブ代表者も参加する分科会などでも話し合いながら議論を進めていく予定になっているそうです。順番に見て行きましょう。
 まずは(1)で、選択と集中の意思決定が必要だが、実現可能性を模索し、今後実現に向けて検討していくものだそうです。①は何を意味しているのかよくわかりませんが、たぶんDAZNを始めとする視聴メディアの話だと思いますが、そんなに簡単にDAZN以外に視聴拡大ができるのかと。②はJリーグ内の組織改革のようですね。まぁご自由にどうぞ。③はtoC、つまり消費者(ファン・サポーター)戦略のようですが、選手、監督の協力も不可欠で、ピッチ外のオンライブコンテンツも必要とありますが、川崎さんのように積極的に選手による貢献活動を行うところもあれば、学校派遣で「コーチじゃだめですか?」と選手を出したがらないところがコロナ前に見受けられました。コロナ禍の中でもtoC戦略をやりたいとの事ですが、後者はたぶんできないでしょう。
 ④の企業マッチング機能の充実ですが、浦和さんや大宮さんのようにシステムとして確立しているところ、後援会組織が確立できているところはいいでしょう。しかし、数少ない「後援会が無い」ところは、そもそもマッチングという概念が存在していないと思います。ウィンウィンではなく、「わしらだけのウィンに決まっとろうが」という価値観ではとても100年続かず、バスケなど他競技のスポーツクラブに追い抜かれる事でしょう。いい加減な、その日その時に儲けが出ればそれでいいという価値観はJリーグにふさわしくないと思います。⑤は以前の記事で紹介しましたが、今回の記事では危険な表現が出ています。「新たな投資家」「アメフト、バスケの動き」はまさに米国流。頓挫した欧州スーパーリーグ(ESL)と同じ価値観です。前に出て口にしているのはひょっとして木村専務なのかと、つい推測してしまう。項目後半の23区スタジアムはできたらできたでいいのでは。

 次に(2)。思想レベルの意識転換が必要で、前提となる研究分析を継続するもので検討するかどうかというレベルのものです。⑥傾斜配分割合の増加はよくわかりません。格差を強めるのであれば、将来的に組織が破綻すると思います。メガクラブの膨張からESLと同じ道を歩むだけだと思います。⑦は愚策です。ナベツネと川渕チェアマンのかつての死闘を否定する事になります。個人的にはリーグ名に一企業名を冠している事自体も反対です。⑧はこの「オーナー」という部分が気になる。「オーナーシップ」という価値観が米国的であり、ESLの価値観を被る。そこにはJリーグ百年構想は存在しないのではないか。⑨はよくわかりません。神奈川県を筆頭に全国でホームタウンの陣取合戦が繰り広げられていますが、いつかどこかでバッティングするので、全国100クラブを目指すなら考え方を見直すのもありかも。例えば福山シティさんがいつかJ3に来た場合、岡山全県をホームタウンとするJ2岡山と、井笠地域でバッティングする可能性があります。⑩はいわゆるJプレミアリーグ構想につながる話だと思いますが、ESLに象徴されるように限界が見えた話だと思います。線引を考えるより、それぞれのカテゴリの付加価値アップを考える事が大事だと思います。 

 そして(3)。⑪は先日リスペクトしたスポーツベッティングですね。⑫は今に限らず、イニエスタ選手などを獲得した神戸さんの事例があるので、なぜここで触れるのかよくわからない。時々は獲得すればいいじゃねえかと思います。⑬にしても、国内で所有したら規約に違反しますが、海外クラブならいいのでは。「現状の法規制、社会規範からみて事実上困難」なら、最初から書かなけりゃいいのにと思います。
 このリプランニング推進チームのリーダーが木村専務だそうですが、個人的にはESLの価値観とかぶるイメージがあります。また、Jリーグの既存主要領域である「社会連携」(シャレン)についてどこまでご理解されているのか。ひょっとして本音では米国化にとって障害になると軽視されているのではないかと。昔から村井チェアマンとは違う価値観というイメージを個人的に持っています。なので次期チェアマンへの就任は反対です(岡山県民としては大賛成しなければならないのでしょうが、広い視野から考えると)。選手達と距離感が近く、JリーグTVなどもはや「Jリーグの顔化」している原副理事長の方がまだいいかなと。
Jプレミアリーグ構想関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210411
  〃         ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121216
  〃         ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121215
  〃         ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121214

  〃         ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100730
Jリーグ組織問題関連 (全般):5453 / 52 / 51 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  / / / / / / / / / 20 /
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