リスペクトコラムです。
地元J2岡山にクラブコミュケーターが登場した事もあり、そのうちにアンバザター特集をしようと思っていました。元選手がクラブに就職し、アカデミーコーチでもなく、一般フロント社員でもない仕事。それがアンバサダー。昔はその職名一本でしたが、最近は憲剛FROを筆頭にいろいろな職名がある。でも、当ブログにとってはどれも同じに映ります。なので、この記事では「アンバサダー職」という統一の呼び名で行かせていただきます。
まずはJ1からJ3のアンバサダー職を掘り上げてみるか、でもそもそもアンバサダー職って何なのかと思いました。調べて行く途中で、そのテーマを解説するいいコラムが出てきました。
【Jリーグのレジェンドが「聞き慣れない肩書き」を次々に背負うワケ】
〔あのレジェンドたちが次々と〕
「クラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)、FC東京クラブコミュニケーター、クラブ・リレーションズ・マネージャー(C.R.M)……。聞き慣れないこの肩書きはJリーグのクラブで長年活躍してきたレジェンドが、引退後に就いた役職だ。」
「C.R.Oはビジネス面のサポート、FC東京クラブコミュニケーターは全般的な関わり、そしてC.R.Mはチームフロントと現場との橋渡し役に特色があると言えるだろうか。共通しているのは様々なサポートを託されていることだ。」
〔アンバサダーを超えたアンバサダーとは〕
「ピッチを離れ、いろんな分野でクラブをサポートする。こういった役職が活発化してきたのは近年になってからだろう。Jクラブで広まっていた「大使」を意味するアンバサダーを発展させた形だと言っていいのかもしれない。ただクラブ側としても、よりサポーターやスポンサー、フロントと現場間との積極的な関わり方を求めているようになってきている。アンバサダーを超えたアンバサダー。それによって聞き慣れない役職が増えたとも解釈できる。」
〔元選手だからこそ出来ることがある〕
「スポンサー営業に同行すれば相手に喜んでもらえた。試合当日のスタジアムではホームイベントに参加して、ファン、サポーターと積極的に交流。また、ホームタウン事業ではサッカーキャラバンを含め、様々な活動に参加した。選手目線からアドバイスできることも増えるようになり、自分のポジションを確立していった。」
「クラブ外部との橋渡し役にとどまらず、クラブ内部でも。波戸アンバサダーの役割は、時代の要請でもあったのかもしれない。ピッチで実績を残してきた元選手が様々な業務に絡むことで物事を円滑にかつ効果的に進めていける。そういう時代に入ったのだ、と。」
〔これからもっと増えていくだろう〕
「引退した選手たちが、クラブの新しい時代の構築に関わっていく。指導者という選択肢がある一方で、クラブ業務に直接関わっていく役職の魅力は選手側も感じるようになってきている。」
「引退する選手側にとっても総合的ないしは限定的にならない役職に就くことによって、社会勉強をしながら本当にやりたいことを見つけていけるメリットもある。」
「移籍が盛んなこの時代。クラブで長年、活躍した選手を大事にする姿勢は、今、在籍している選手の帰属意識や意欲を高めることにもつながる。聞き慣れない肩書きは、これからもっと増えていくのではないだろうか。」
引用:現代ビジネス
わかったようなわからないような内容でした。アンバサダーは「大使」という意味なのですね。最近の英語3文字のアンバザター職はアンバザターを更に発展させた役回りのようです。でも、どう発展したのかもう一つわかりません。一番象徴的な存在はやはり中村FROか。理想的な存在だと思います。この記事にもありますが、コロナで選手が行けない代わりに陸前高田市に足を運んでいます。クラブの広告塔として様々なメディア(やべスタなど)に出演し、まさに「大使」を演じています。やはり、アンバサダー職はこうあるべきだと考えています。そして、他のクラブでも調べてみました。結構ありました。紹介したい活動内容とともに列記しました。
【各Jクラブのアンバザター職】
【FRO(フロンターレ・リレーションズ・オーガナイザー)】
・J1川崎:中村憲剛:東日本大震災復興募金活動、同陸前高田市訪問、コラボ商品販促活動
【C.R.O(クラブリレーションズオフィサー)】
・J1鹿島:中田浩二:講演会、人間教育講座、1日税務署長、学校訪問
・J1横浜C:内田智也:地域紹介動画作成、地産地消収穫体験
【C.R.M(クラブ・リレーションズ・マネージャー)】
・J1広島:森崎和幸:サンフレッチェコイン実証セレモニー、地域イベント
【コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン(C.R.C)】
・J1札幌:河合竜二:エゾデン×Looopアンバザター、地元TV番組メイン、ラジオ番組ナビゲート
【クラブユナイテッドオフィサー】
・J2千葉:佐藤勇人:学校訪問、アプリ配信ライブ番組出演
【クラブコーディネーター】
・J1仙台:平瀬智行(前アンバサダー):南三陸町訪問、東日本大震災復興講演、宮城海ごみプロジェクト
【クラブリレーションコーディネーター】
・J2水戸:冨田大介:オフィシャルファンメディア出演
ここまではアルファベット3文字の略称だったり、クラブ名が付いていたりして、普通のアンバサダーとは違うよというクラブの姿勢が表れています。活動事例をリスペクトしましたが、いずれも素晴らしい活動をされていました。例えば平瀬クラブコーディネーターですが、アンバサダーから現職に替わり、長く活動をされ、「アンバサダーとしての役割の継続と、新たな責務として、さらにクラブと地域との関りを掘り下げ、より深い絆を構築するための活動」とあり、現在も県内各地を回り、東日本大震災復興支援活動を中心に活躍されています。あと、どの人も接客的に外部メディアに出演していますね。身内のYouTubeチャンネルにちょっと出て終わりとは違うようです。
【クラブアンバサダー】
・J1
横浜(波戸康広)、神戸(吉田孝行~2015)、広島(森崎浩司)、清水(斎藤俊秀)、福岡(中村北斗)
・J2
大宮(塚本泰史)、甲府(石原克哉)、山口(山本貴司)、金沢(辻尾真二)、相模原(千明聖典)、琉球(ORANGE RANGE)
・J3
熊本(片山奨典)、岐阜(難波宏明)、藤枝(成岡翔)
【ブランドアンバサダー】
・J2京都:安藤淳
【クラブコミュニケーター】
・J1・F東京:石川直宏 ・J2岡山:澤口雅彦 ・J3秋田:前山恭平
【プラスワンバサダー】
・J2松本:片山真人
「クラブアンバサダー」以下では、当ブログでレジェンドとして馴染みの強い選手もいれば、失礼ですが、うーむ誰かわからない。在籍年数が多かったのかなという選手もお見受けしました。上のコラムにもありましたが、マリノスさんの波戸氏は広く活躍されている様子。森崎氏も森崎CRMと一緒に活動している印象。あと、F東さんの石川CCも昨季のオンライン活動で本当によく観ました。そして、山雅さんのガチャさんこと片山氏。元々は当ブログでのアンバサダーのイメージです。アンバサダーはこういう活動なんだと思いました。琉球さんの歌手グループは面白い。
【グラスルーツアンバサダー】
・J2松本:山本真希
【アカデミー・アドバイザー】
・J1鹿島:小笠原満男
【アカデミーみらいプロジェクトコーディネーター】
・J2町田:加藤久
【ホームグロウンコーディネーター】
・J2新潟:片渕 浩一郎~2019
ここら辺りは育成色が強いので、アンバサダー職とどこまで一緒に語れるかはわかりません。山形さんではチームスタッフの2名の「コーディネーター」がいましたが省略です。全部のアンバサダー職の事例でリスペクトしたかったのですが、大変なのでまた機会があったらこの続きをやりたいと思っています。地元岡山の澤口CCにもこの記事を読んで欲しいですね。いや読んでもらいましょう。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers